文化・文学
「あなたの毎朝の洗濯の仕方は間違っている」と言われると、ドキリ。思わず「なぜ、どこが?」と、問いただしたくなる。 UKランドリー・サービス会社「Oxwash」の創立者 Mr Kyle Grantによると、ほとんどの人が、まちがった洗濯に甘んじているという。その主…
古代ローマ帝国が衰退の一途をたどり始めると、その機に乗じて世界に乗り出し、人々を恐怖におとしいれたのは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなどの北方のスカンジナビア人の海賊集団「Viking (ヴァイキング)」だった。 870年頃、Vikingが得意の造船…
その昔、どんな小さな山里や平地の集落にも、鎮守の森があって、道ばたに道祖神の石像が立っていた。そこは、決して穢(けが)してはならない (no-no)神聖な場 (sancturay)であり、「あの世とこの世」あるいは「神々の住む世界と俗世」との境にあるものと信じ…
その昔、お正月やおめでたい祝い事の際には、もち米(こめ)を炊いて、おこわやお餅にして食べた。その習慣は、いつ、どこで始まったのかは定かでない。しかし、うるち米のご飯と違い、おこわもお餅も、ずいぶんと腹持ちのする食べ物だった。子どもの頃は、少…
約500万年前に樹上の生活を見限って、地上に降りて歩き始めた初期原人。ときに、木の枝にぶら下がることもあって、その足の機能は十分に発達しなかった。ところが、その後、ヒト属 (Homo)が出現する。人類の祖先は、獲物を求めて、サバンナを盛んに駆け回る…
UKのWindermere (ウィンダミア)」と言えば、日本の軽井沢に大きな湖をプラスしたような人気の高い夏の避暑地。 その場所で、Mick and Annabella Balchinの二人は、結婚式を挙げた。7月22日(木)のことだった。その日は「Lake District (湖水地方)」にしては猛…
スマホにダウンロードした Google, Munrosのルート・マップは、誰でも、それが最新版で、正確かつ信頼できるものと信じてしまう。 ところが、このところ、このインターネット・マップが、思いがけない登山事故を多数引き起こして、問題になっている。 Scotland…
青春の悩みごとなんて、過ぎてしまえば、ほとんどが笑い話だ。しかし、学生時代は、とかく迷い、悩みが多いもの。 Milton Keynes (ミルトン・キーンズ)生まれの Mr Jean-Louis Button (28歳)は Swansea大学で「Environmental Sciences (環境科学)」を専攻する…
女性向けグラビア誌や一部の新聞、それに最近ではソーシャルメディアでも、星占い(asrology)を取り上げ、読者の根強い人気を誇っている。 しかし、結論から言って、科学的根拠 (evidence)に欠けたものであり、神社の「おみくじ」と同じたぐいに属すると見な…
イギリスUKの首相 Boris Johnson (ボリス・ジョンソン [56歳])が 5月29日、3度目の結婚式を挙げた。相手は「Carie Symonds (キャリー・シモンズ [33歳])。そのときの花嫁ドレスは「Christos Contarellos (クリストス・コスタレロス)がデザインした、オンライン…
カラヴァロック城 (Caerlaverock Castle)は、不思議な城だ。上空から眺めると、全体が 3角形で、城の周りは堀で囲まれている。しかし、この城は、始めから、この場所にあったものではなかった。なぜ、移設されたのか。それは、これまでナゾとされてきた。 Sc…
古い言い伝えにこんなことがある。『カラスが屋根の上や家の近くでガアガア、カーカー啼き叫ぶのは、人が亡くなったり、不幸なことが起こる前ぶれ。』 1.縁起の悪い、不吉な鳥 UKにも、同じような「迷信 (superstition)」がある。ただし、不吉な鳥はカラス…
窓のない部屋は息苦しいし、窓があっても、窓ガラスが汚れていては、うっとうしい。きれいになるものは、ピカピカにすると気分がいい。心が晴れる。 そうは分かっていても、窓ふきはたいへんな大仕事 (elbow grease)。それに、がんばっても、期待したほど、…
小顔に、スラリと伸びた首と優しい目。でも、どこか、もの悲しい表情をして、いつも、ゆっくりと口をモグモグさせている動物と言えば、キリン (giraffes)。 動物園でこのキリンがいないと、動物園と呼べないほど、子ども達に親しまれている動物だ。6月21日は…
1.Rethink your food:食べものを見直そう 食べ物を粗末にすることは、ほとんど罪悪に近い。私たちが口にするものには、地球上の生物の命と、たくさんの人々の労力とエネルギーが詰まっているからだ。 しかし、Irelandの統計によれば、食品の約 1/3はムダ…
根っからの悪人は「性懲りもなく」悪事を続けるものだ。どうやら、USも、その中に入りそうだ。 かって、オバマ政権時代、ドイツのメルケル首相の電話が盗聴されていたとする「疑惑 (allegations) 」が浮上すると、White Houseは、この疑惑を真っ向から否定し…
「お金をドブに捨てる (throwing money down the drain)」とは、なんとも「罰当たり(cursed)」な所業。 しかも、そのお金と きたら、「カナダの国民総生産 (Canada's gross domestic product, GDP)」の額 (約200兆円)に匹敵するとあっては、だまって見過ごすわ…
いつ頃のことだったか定かではないが、世の中が大気・水質汚染 (公害)、地球温暖化による気候変動に苦しめられ、地球環境問題をこれ以上、放っておけなくなった高度成長期後の頃のようだ。 突然、聞いたこともなかった 4文字「持続可能 (sustainable)」が、マ…
稲作が盛んな東南アジアや日本などと違って、ヨーロッパの沼地・湿地帯は、「二束三文」の格安不動産だ。 England南西部の CornwallとDevonの境界を流れる「River Tamar (テイマー川)」に沿った湿地帯 (wetland)は、そんな「low-grade land (二束三文の地)」だ…
海辺や川の近くに集落をつくると、出漁、水の便に有利だ。しかし、海も川もいったん荒れ出すと、人間の知恵も力も及ばなくなる。 昔から、「水を制する者は国を制す」とされ、戦国、江戸、明治のいずれの時代にも、古今東西のあらゆ治水技術・知恵と自国の財…
「お天とうさま」を罵(ののし)っては、いけない。また「もう春だから」と油断しては、ならない。南方熊楠の「十二支考」によると、フランスの古い言い伝えに『老女(ばば)」の地団駄』というのがあるそうだ。 三月の末、温かくなって、もう三月を恐れることは…
「タバコを吸ったって、死ぬわけではなし」と、いくらがんばっても、「タバコが体に毒か、毒でないか」については、すでに決着がついている。ガン、心臓病、重篤な呼吸器系疾患を発症し、死を早めるのは疑いのない事実だ。 公衆衛生・公民権団体が、声高に「…
地球上のどこかの森で、密かに葉を広げ、花を咲かせているコーヒーの木の種類は100種以上にのぼる。しかし、その中で、コーヒーとして味わえる種は、ほんの一握りに過ぎないという。市場に出回っているコーヒーのほとんどは、Arabica種か Robusta種のどちら…
澄み切った琥珀色の液体「whiskey」。これを一口飲むだけで、身体中に力が湧き出る。このため、古くは「気つけ薬 (restrative mediciens)」として用いられた。 「wine (ワイン)が「Bood of Christ (キリストの血)」なら、「whisky」は「aqua vitae (命の水)」…
3月も終盤に近づくと、朝の 5時頃に、東の空が白みかけ、チュンチュンとスズメが騒ぎ始める。そして、夕日の西に沈むのが、およそ午後 6時。北風が吹き出した時節に比べると、小鳥にとって、1日の活動時間がずいぶんと長くなった。 そして、この時期、花粉 (…
『うしさん、うしさん、もうちょっと、乳の量を減らしてもらえんだろか。牛乳もチーズも、店がしまって、ちっとも売れないんだよ。』 こんなふうに、「The Citeaux abbey (シトー修道院)」の修道僧たちが、飼っている 75頭の牛たちにお願いしたそうだ。けれ…
廃品回収業は江戸時代からあったという。ボロ布、紙クズ、鉄クズなどを回収し、どうにかして再利用できるように知恵を絞った。古くは「バタ屋」と呼ばれたが、その呼び名も1960年代頃から「資源回収」、「環境」、「環境保全」、「リサイクル」などと、さまざま…
BC100年頃、すでに精巧なアナログ・コンピュータがつくられていた。 ことの発端は、1901年、ギリシャの「Antikythera (アンティキティラ島)」の近海に沈んでいたローマ時代の難破船。そこから、不思議な青銅の塊が発見される。 それを引き上げて、よく調べて…
毎年の 3月17日は「St Patrick's Day (聖パトリックの祝日)」だ。この日は Ireland国民に限らず、Irelandから他国に移住した世界中の Irishが「聖パトリックの祝日」を祝い、パレードを繰り広げる。 とくに、約15万人が参加して実施される「New York 五番街」…
春になると、小鳥だって、身づくろいに余念がない。自然界に生きるキジ、ヤマドリ、イカルにスズメなどは、その姿、動きでパートナー(伴侶)候補の健康状態を判断しているという。美しさは、生き残るために必須の条件なのだ。 人も同じ。 瞳(ひとみ)澄み、 心…