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「絶対していない」のアメリカ:独メルケル首相の電話をまだ盗聴 (BBC-News, May 31, 2021)

German Chancellor Angela Merkel uses her mobile phone before a meeting at a European Union summit in Brussels, 9 December 2011

 根っからの悪人は「性懲りもなく」悪事を続けるものだ。どうやら、USも、その中に入りそうだ。

 かって、オバマ政権時代、ドイツのメルケル首相の電話が盗聴されていたとする「疑惑 (allegations) 」が浮上すると、White Houseは、この疑惑を真っ向から否定し、『これまでメルケル首相の電話を盗聴したことはないし、今後も、そのようなことをするはずがない』、と強く主張した。

 

 しかし、5月30日 (日)、「Danmarks Radio (デンマーク放送協会)」が報じたトップ・ニュースは、世界を驚かせた。

 デンマークの「The Defence Intelligence Service (国防情報局FE)」が、USの「The National Security Agency (国家安全保障局NSA)」の片棒を担いで、ヨーロッパ各国のインターネット・電話回線を傍受していたことが明るみになったのだ。

 

 ドイツの Merkel首相、Steinmeier大統領、Steinbeck元財務相の電話会話をはじめ、France, Sweden, Norwayの有力政治家の通信情報を傍受、収集していた。

 

 ブロードキャスターは、国防情報局FEの機密情報にアクセスできた 9名に、直接インタビューし、その事実を確認したという。

 どうやら FE当局は、デンマーク沖に敷設された海底ケーブルの接続ポイントを使って、「close ally of the US (アメリカの友好同盟国)」の通信・連絡網に不正に侵入し、「systematic wiretapping (組織的な盗聴)」を行なっていたと見られている。

 

 なお、この大掛かりな「espinage (スパイ活動)」については、デンマーク国防省 Trine Bramsenが早くから知っていたとされる。

 

 もちろんデンマークの「国防情報局FE」もUSの「国家安全保障局 NSA」も、このスッパ抜きニュースに関しては、今のところ、いっさいコメントを発していない。

 なお、かつて、CIAで働き、2013年に USの国を挙げた盗聴活動を内部告発したEdward Snowden (エドワード・スノーデン)は、このニュースを聞いて、現 Biden大統領が、今回のスパイ活動に「deeply involved (深く関与)」していると非難する。

 

 Mr Snowdenは、現在、ロシアに逃亡しているが、USは

・theft of government property

・unauthrised communication of national defence information

・wilful communication of classified communication intelligence

 

・国有財産の窃盗

・国防情報の不正漏洩

・機密通信情報の故意的漏洩

 

の罪で訴追している。

 

おわりに:デンマークアメリカも仲間を裏切って、どのような国益を得たのだろうか。両国は、道徳的にやってはいけない罪「sin」を犯した。

         (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com