2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧
頭では分かったつもりでも、本当はよく理解していないことは多い。数学、物理、語学に限らず、「自然(Nature)」についても、それが言える。 自然とは、天地、野生の世界。 "We're so clued into modern technology and things that we're less observed abou…
[ 山中にてテントを移動するには、まずテントの中を整理し、4隅 (すみ) に打ち込んだ杭を外してからテントを持ち上げ、運ぶ。] "In order to move the tent, we have to rearrange its contents and collapse its sides in order to lift it out of its anch…
抗生物質の効かない耐性菌スーパーバグ (superbugs) が世界中の病院で暴れまくり、関係者は、ほとほと手を焼いている。 ところが、なんとも、すごい味方が登場した。その名は「Bdellovibrio bacteeovorus(ブデロビブリオ)」。細菌内に侵入し、これを食い尽く…
やけのやん八、向こう見ず。無鉄砲の暴れもの。いや、なに、気候変動 (climate change) がもたらした異常気象のことだ。世の中に、理不尽な無法ものは数知れないが、大雨・洪水に大干ばつと、立て続けに人を苦しめ、困らせる異常気象ほど、たちの悪く、手の…
71年前の 1945年の夏。心ない人が、無慈悲にも広島に落とした核爆弾によって、10万人を超える市民の尊い命が、無数の動植物の生命もろともに、一瞬にして奪われた。 しかし、驚く生命力で、その核爆発に耐え、生き抜いた生物 (organism) がいた。イチョウ (Gi…
駐車した車に戻ってみると、車のドアにひっかき傷が ・・・。ようやく手にした新車だった。これほど愕然とすることはない。ほとんど同じ気持ちが、次のように語られる。"There is nothing more frustrating than coming back to your car and finding it has be…
スペインの Bask Country (バスク州) には、のどかなぶどう園 (vineyards) が広がる。 ここで、若者たちがワイン会社「Gik」を立ち上げ、これまで誰も見たこともないワイン「Gik Blue」の販売を開始した。グラスに注いだその色は、まっ青な「electric blue」…
スーパーの食品売場に並ぶパック詰めサラダ (bagged salad)は、一見、魅力的。その量も価格も手頃な値に設定され、ルッコラ (rocket) にホーレンソウ (spinach) などと種類も多く、彩りもきれいだ。 ところが、サラダはパック詰めにすると、サルモネラ菌 (Sa…
コーヒー豆は1,800以上の化学成分を含み、その淹れ方によって、コーヒーの味も随分と変わるもの。世界では、毎日、推定20億カップ以上のコーヒーが飲まれている。 コーヒー好きのあなたも、味にはちょっとうるさい「コーヒー通」。でも、せっかくのコーヒー…
[ 手が触れると、どんなものにでも、体のごく微量な分子、化学物質、細菌が付着してしまう。] [ どんなに、完璧に手を洗っても、毎日使うものには、分子の移送が避けられない。] "We leave traces of molecules, chemicals and bacteria on everything we to…
女の子 (girls) は、なぜ男の子 (boys) よりも PTSD を発症しやすいか。 Stanford 大学医学部の Dr Megan Klabunde らの研究グループが、その解明に取り組み、研究結果を医学雑誌「Depression and Anxiety」に発表した。 PTSDとは「Post-traumatic stress di…
[ うず巻き状の殻を持ち、体全体をそこから引き出して、這い動く軟体動物。]"A slow-moving mollusc with a spiral shell into which the whole body can be withdrawn. " とは、CODが定義する「snail (蝸牛)」。なぜか、そのカタツムリの殻は、右巻きだ。 …
冷えびえとした晩秋の夜空に、月が煌々と輝くと、辺りの木立は魔力を帯びた光に包まれる。 古来より日本人は、その崇高で神々しい (divine)「お月様」を神と崇め、心静かに手を合わせては、家族の健康と幸せを祈ってきた。 11月14日 (月) は、68年に一度の特…
「病は気から (Fancy may kill or care.)」とは、随分と古いことわざ。くよくよと心配しても仕方がないが、人はつい「不安 (anxiety)」にとらわれがちだ。しかし、「病気のことばかり考えている (worried well)」と、本当に病気になってしまう。 このことが…
不可思議な人間社会では、奇妙なことが起こる。地球の温暖化にも、不可解な現象が現われた。大気中の CO2濃度が 400 ppmを越え、世界中の森林は減少の一途をたどる。これでは、地球温暖化にますます加速が掛かるのではと、誰もが戦々兢々とした。 ところが、…
人間の体は、外から侵入するウイルスや異物細胞などと闘う免疫システムで守られている。なかでも重要な役割を担うのが「Natural killer cells, NK cells (ナチュラル・キラー細胞)」。 ところが、このNK細胞には自己コントロールシステムが働いている。過剰…
この夏以来、海の底 (sea floor) から怪しげな音が響く。 それはギィーン (ping) とも、ブーン (hum) あるいはビィー (beep) とも聞こえる。そのせいで、「bowhead whales (ホッキョククジラ)」、「seals (アザラシ)」をはじめとする「sea mammals (海洋ほ乳…
一昔前は、喫茶店 (cafe) に入ると、タバコの煙で店内の奥が見えないほどだった。大学の会議でさえ、室内はタバコの煙がモウモウと立ちこめていたものだ。 しかし、「The Wellcome Trust Sanger Institute」の Sir Mike Stratton 教授らが科学雑誌「Science…
世の中には、鴨 (dabblers) や雉 (pheasants)、山鳩 (doves) などを鉄砲で撃ち落としては、得意満面に自慢する人もいれば、チェーンソーで木立の木々を切るのが趣味の人もいる。 それは、その人の個性に違いないが、随分と近視眼的な (short-sighted eye) 人…
パリのカフェは、テラス・テーブルがお洒落。カフェで一杯のコーヒーを味わう人々のざわめきの様子が、街の風景に溶け込んで、フランスの自由を引き立てる。 さて、スコットランドの南部にあって、イングランドと隣り合う州「Scottish Borders」。 この州でも…
ただのほうれん草 (spinach) が地雷探知機 (landmine detectors) に変わる。 アメリカ MIT (マサチューセッツ工科大学) の Michael Strano 教授らの研究グループが、「Nature Materials」に発表した研究が注目を浴びている。 その仕組み (set-up) はこうだ。…
思い通りに行かないことや、都合の悪いこと、不幸、病気は、悪魔のしわざと信じられた時代があった。そんな社会の中にあって、心の拠り所とする宗教と日常の生活に「不安」が芽生え、権力者の野望がそれに油を注ぐと、人は狂気の炎に包まれる。 1563年、「ス…