健康
「貧」は「貝 (お金)」と「分 (分散させる)」の 2つの漢字で成り立つ。つまり、「貧しい」とは、「お金を使いすぎた (散財した) こと」を意味する。 しかし、古代中国人の、この考え方はどうもしっくりこない。現在、貧しさに苦しむ人の多くは、大金に縁もゆか…
「姑(しゅとめ)の嫁いびり」は昔からあったという。しかし、近頃は、国会・地方議会の議員あるいは地方自治体の長が、昔の姑(しゅうとめ)の真似をして、弱い立場の事務担当者をイジメることがはやっているという。なんとも「優れた人物」が選挙で選ばれている…
「ナポレオンは一日たったの 3時間しか眠らなかった。だから、少しぐらい寝不足が続いたって、どおってことはない」などと、高(たか)をくくっていると、大変なことになりかねない。 UCL Institute of Epidemiology and Health Care (UCL疫学・ヘルスケア研究…
オレンジにリンゴ、ニンジン、トマト、ネギ、レタス、キャベツ、ホウレンソウ。どれもこれも健康を維持する上で欠かせないフルーツ・野菜だ。しかし、Irelandでは、その生産と消費のあり方が問われている。 これらの食品は、どの国でも、あり余るほど多く生産さ…
信号機のない交差点や踏切をクルマで渡るとき、だれでも、一旦停まって、少なくとも1、2度は左右を確認しているはずだ。また、それがドライバーの義務でもある。 それなのに、友達の誘い・頼みには、よく考えもせずに、二つ返事で引き受けてしまう。後(あと)にな…
紳士の国 UKも、清潔感に関しては怪しいものだ。「一年にどれくらいバスタオルを洗っているか」について尋ねた最近の調査によると、イギリス人の10人に一人が「半年に一度」と回答したという。戸数にして数百万の家庭で、めったにバスタオルを洗濯していない…
いつまでも、あれこれと心配していると、心が暗くなる。それに、悩みはメンタルヘルスにとどまらず、からだのいたるところに悪影響を及ぼす。 国際的な医療サービス企業「Ruspa」の臨床副部長 Dr Luke Powlesによると、慢性的なストレス (chronic stress)は…
ベッドに入っても、なかなか寝付けないときは、横向きになったり、仰向けになったりと、その姿勢をあれこれと変えてみる。 ところが、寺の修行僧には睡眠姿勢が決められていて、涅槃仏(ねはんぶつ)と同じように、からだの右横を下にして眠るとか。 では、一…
飛行機が乱気流にもまれて上下に激しく揺れ動く、ボート・ヨットが沖合の波に翻弄される、あるいは、古いバスが排気ガスをばらまきながら街なかを停車、発進を繰り返す。こんなときは、吐き気が込み上げて来て、たまらなく不快な気分になる。 この「乗り物酔…
さて、ドンドン、どんどん歩け。 町中はブラブラ歩き、山の小道はテクテク歩き、学校・職場にはゾロゾロ歩き、暑い夏の盛りはダラダラ歩く。 ただし、飯(めし)だ、祭りだとなったら、さっさと歩く。なんとも人間は事と次第で歩き方もずいぶんと変わるものだ。…
それは 「八方美人」に近い。ただし、セラピスト Ms Rachel Cookeによると、「people pleasers (喜ばせたがりや)」とは、常に自分のことを犠牲にし、相手の言い分を聞いてあげて、過剰なまでに人を喜ばせたいと思う人のことだ。 その具体的な行動の特徴は ・goi…
「Hoida]y (休暇)」は、仕事から開放されて、好きなことができる時間だ。その気分は「愉快」につきる。 その日、雨が降ろうが、雪になろうが、休みは休み。誰からも束縛されない自由気ままな時間は、なぜか、心がはずむ。 ホリデーは恋人に似ている。それ自体…
日ごろ、靴下に包まれて、外出するときは、いつも靴の中とあっては、自分の足(feet)をじっくりと観察する機会が少ないのも当然。それに、足に自信がないせいか、足と聞いただけで「visibly squirm (モジモジする)」人もいるとか。 しかし、きれいな足は健康…
血圧 (blood pressure)が 140/90mmHg以上になると、血管、心臓、脳、腎臓、目に負担が掛かり、心臓発作や脳卒中の発症リスクが高まることが知られている。 その血圧を下げるためには(降圧剤は別にして) ・eat healthily (cutting down on salt) :健康的な…
夏のバカンスや仕事で北米あるいはヨーロッパの空港に到着すると、日本との時差は約12時間。これで、体内時計 (body clock)がすっかり狂ってしまう。いつもの昼と夜が逆転しているので、からだも心もストレスでいっぱいになる。そして眠い。ところが、ねむけ…
ホテルは本当に清潔か。格安料金のビジネス・ホテルならまだしも、5つ星の高級ホテルだったら、汚れ・ばい菌とも無縁で、清潔でないはずがない。誰しも、そんなふうに考えがちだ。 ところが、Leisester大学の Dr Primmrose Freestoneによると、実は、そうでもな…
野菜たっぷりの朝食を済ませたら、ケトルのお湯を沸かし、ミルでコーヒー豆を挽(ひ)く。次に、食器棚から取り出した「my favourite cup of joe (お気に入りのコーヒーカップ)」に、ペーパーフィルターで抽出したコーヒーを注ぐ。さあ、あとは至福の時間だ。…
楽しかった日曜日。やがて、太陽が西に沈んで、辺りが暗くなり始めると、どうにも憂鬱で、気分が晴れなくなる。またまた、明日の月曜から嫌な仕事が始まると思うと、心がふさぐ。この心理状態が「Sunday scaries(日曜の怯え、または、サザエさん症候群)」。 …
見知らぬ人が耳元でささやく『ほんのちょっとだけ (Just a littel bit, just a second.)』は欺瞞(ぎまん)、詐欺、策略、陰謀に満ちた悪魔の甘言だ。くれぐれも騙されてはいけない。 けれど、それとは逆に、『take micro breaks (ほんのちょっとだけ、ひと休み…
野山の雪が溶け出す2、3月、草木は、みな目覚めて、子孫を残す生命活動に入る。スギ、ヒノキ、ヒバ、マツなどの樹木は、ところ構わず、ぼう大な数の胞子を空中に撒き散らし、カモガヤ、ナギナタガヤ、ブタクサ、ヨモギなどの雑草も、われ先にと争って花粉をば…
1.Introduction:はじめに 人の心は、覆い隠そうとしても、つい、顔の表情 (facial expressions)やしぐさ・態度(gestures)に現われてしまうもの。けれども、「しぐさ」は、相手に自分の気持ちを伝えるために、なくてはならないものでもある。 ただし、卑劣…
哺乳類 (Marmal)霊長目 (Oder Preimates)の中でも、しっぽがとれた「ヒト科 (Family Hominidae)」は、しっぽがついたままの「オナガザル科 (Family Cercopithecidae)」とは完全に区別される。 さて、類人猿 (Ape)すなわちヒト上科 (Superfamily Hominidae)の…
「レギュラー・エクササイズ (regular exercise)」とは、ずいぶんとあいまいで、わかりにくい言葉だ。そもそも英語の「regular」にはいろいろな意味がある。しかし、ここでは「habitual routine (毎日、欠かすことのない)」の意だ。つまり、朝、ベッドから起…
石(いわ)ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨(わらび)の 萌え出(い)づる春に なりにけるかも [ 万葉集 巻八 春の雑歌 ] 今からおよそ1,300年前、飛鳥の地で育った「志貴皇子(しきのみこ) [668- 716]」は、春の到来で野山が色めく景色を、このように歌に詠んで愛…
朝食を抜くと、人間のからだはどうなるか。 「Icahn School of Medicine at Mount Sinai( マウントン・サイナイ医科大学)」「The Cardovascular Research Institute (心血管疾患研究所)」の Dr Filip Swirskiらの研究グループは、マウスを使った動物実験に基…
野山の草花は秋に枯れて、春に芽を出し、森のチップマックやクマも晩秋に冬眠(hibernation)に入り、春になると再び地上に姿を現わす。 なにしろ、冬は気温が下がって生息環境が極端に悪化する。地上の生物は、なんとか、厳しい冬を切り抜けようと進化してき…
1.Coffee and Caffeine:コーヒーとカフェイン 喫茶店で一杯のコーヒーを注文する際に、エスプレッソ、カフェラテ、アメリカンのどれにしようかと、その選択に迷うことがある。 しかし、どれにしても、コーヒーには覚醒作用のある「精神刺激剤 (stimulant)…
どうにも、今いち、気分が乗らない。これは寒い冬の気候のせいか。それに、今朝はパートナーと喧嘩してしまった。会社の仕事もうまくいっていない。 こんなときに限って、弱り目にたたりめ、泣きっ面にハチ。不愉快なことが次から次へと起こるもの。しまいに…
人間の脳の奥の視床下部に、視交叉上核 (suprachiasmatic nucleus)と呼ばれる神経細胞群がある。ここが体内時計(概日リズム)の役目を担っている領域だ。体内時計のサイクルは約24時間。これよりも長めだと「夜型 (night owl)」になりやすく、短めだと「昼型 …
農家の稲刈りが終盤に差し掛かった晩秋のころ、グワグワと騒がしい掛け声をあげて、北の空からマガン、白鳥が群れをなして飛来する。そして、やがて大寒の終わりを告げる節分が近づくと、よく晴れた朝、その渡り鳥たちは一斉に上昇気流に乗って空高く舞い上…