2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「進化 (evolution)」の過程では、生存環境に適さない生物は脱落し、適したもの、あるいは適すように努力したものだけが生き延びるという、苛酷な側面がある。 London大学「Universituy of College London」の Dr Peter Martinらの研究グループは、2005 - 20…
何もストローを使わなくとも飲めそうなものだが、小さめの紙パックのジュースを購入すると、大抵、プラスチック・ストローが付いてくる。 ストローを使って飲み物を飲む。その歴史は古く、BC3,000年頃、暦 (こよみ) の計算に長じ、1年は12ヶ月、1日は12の 2…
北米カナダ・USでは、朝の食事と言えば、「cereals (シリアル)」に牛乳を混ぜて主食とする家庭が少なくない。まさか、そのシリアルがサルモネラ菌に汚染されているとは、誰も考えないはずだ。 ところが、USの食品加工メーカーKellogg (ケロッグ)社のシリアル…
血圧 (blood pressure)値は、紛れもなく健康のバロメータだ。体の大きい人でも小さい人でも、心臓の大きさはそれほど変わらない。血圧が高いということは、心臓に過剰な負担が常に掛かっていることを指す。 「The Institut national de la santé et de la re…
頭痛に食あたり、食べ過ぎと言っては、市販の薬を飲み、さらに病院から処方された高血圧、コレステロールの薬を飲む。すると、薬は確かに効いてはくれるが、副作用が現われることもある。その最も一般的な副作用が「うつ病 (depression)」だという。 Illinoi…
かって、ベルギーの一流の職人が織った「tapestry (タペストリー)」は、その1枚で城が買えるほどの値段が付いたと言われる。しかし、タペストリーほどの迫力も大きさもないのに、目の玉が飛び出るほど高価な「handbag (ハンドバッグ)」がある。 その名は「H…
これは穏やかではない。"One in eight men develop prostate cancer at some point in their lives.”[ 男性の8人に1人が、人生のいずれかの時点で前立腺ガンを発症する。] 体の中に密かに住み着く悪性腫瘍ガンは、どんなガンだって怖い。しかし、自覚症状が…
一旦、体の中にガン腫瘍 (tumour)ができると、これがまたしつこい。どこで、どう学んだのか知れないが、免疫システムを狂わして生き延びる術(すべ)を心得ている。 ガン腫瘍が PD-L1と呼ばれるタンパク質をつくり出し、ヒトの体の免疫システムのスイッチをオ…
世界中の工場・発電所あるいは貨物トラック・自家用車などから排出される二酸化炭素 (carbon dioxide)CO2は、年間約368億トン(2017年)。これでは、地球も人間も息苦しくなるばかり。 そこで、各国は、これまで色々と苦し紛れの、せせっこましいCO2対策を捻り…
心温まる、すてきなお話は、そんなにめったにあるものではない。このstoryは、まるでRoald Dahlが書いた「A short story」のような、でも、実際に起こったお話。 心をときめかし、息を潜めて書いた「Love letter」。それは、誰にとっても、ずっと心の中の玉…
ほとんど生きる望みを絶たれた人が、その命を取り戻す。そんな夢のようなことが現実になった。これまでのガン治療の考え方をガラリと変える、全く新しい治療法が開発されたのだ。 Ms Judy Perkins (49歳)は、末期の「進行性乳ガン (advanced breast cancer)…
梅雨(つゆ)どきは、カビや細菌にとって居心地のいい季節。気をつけたいのは、この時期に多い食中毒だ。しかも、案外、見落とされているのは、冷蔵庫内の食べ残しだけではない。調理台の上あるいは台所の壁に掛けられた「キッチンタオル (tea towels)」がそれ…
今では先進国と胸を張る国でも、数百年前には主食のパンやご飯をまともに食べられない人が大勢いた。ところが、このところ、そのパンやご飯に風当たりが強い。いわゆるタバコの警告表示ではないが、「健康のため食べ過ぎに注意しましょう」の声が高くなって…
海外旅行で注意すべき点はたくさんあるが、その中でも最上位にくるのは「水(water)」。30数年前、カナダやUSでも、山や水道の水は、そのまま飲めなかった。US西部の州のレストランに入って、水(mineral water)を注文するときには、日本語の「藁(ワラ)」と言え…
この宇宙で最も多く存在する原子は水素H (全体の75%を占める)。およそ138億年前に起こったビッグバンの、想像を絶するエネルギーから、宇宙で最も単純な構造を持ったこの原子(atoms)が誕生したとされる。 水素に次いで多い原子は不活性ガスのヘリウムで、3…
「暮らしの手帖」は「文化の気品 (sophistication)」が感じられる雑誌。かって、その雑誌が取り上げた商品テストは、様々な批判にも曝されたが、消費者にとっては大いに役立った。 イギリスでも消費者団体の雑誌「Which?」が、商品の性能確認試験に大活躍だ…
古代ギリシャ・ローマの時代、甘味料を言えば、蜂蜜だった。砂糖が、その栽培法とともに、アラビア人によって原産地のインドからヨーロッパに伝えられたのは、十字軍の遠征の頃の中世。ただし、当初は、薬用として用いられ、一般庶民には手の届かない舶来品…
いつも日暮れどきになると、大学のキャンパスの時計塔の下で、キルト衣装に身を固めた学生が、バグパイプを吹き鳴らしていた。哀愁のこもったその音色ははるか遠くまで響いていた。学生は、スコットランド人の文化と歴史と矜恃を奏でていたのだと思う。 その…
血液のガンとして知られる「Acute Lymphoblastic Leukaemia (急性リンパ芽球性白血病ALL)は、2,000人に 1人の割合で子どもが発症する病気だ。出生数が100万人弱 (日本) とすれば、日本でも毎年、約500人の子どもが、新たに、この病気に罹患していることにな…
カビ (fungi) の仲間の真菌は、人類にとって味方(善玉)でもあり、敵(悪玉)でもある。 パンや酒づくりに必要な酵母 (yeast) が善玉の真菌なら、水虫の原因となる白癬菌(trichophyton rubrum [トリコフィトン・ルブルム]) や、真菌感染症を引き起こす「Candida…