2022-01-01から1年間の記事一覧
古代ローマ軍がBritain島を完全に掌握したのはAD43。しかし、その後は、北部Scotland、西のWalesへの侵攻をためらった。いずれの地も、冬になると、雪と氷の世界に一変し、食糧の確保と進軍に困難を極めると判断したためだ。歴史の上で、この判断は正しかっ…
遥か昔の平安時代、白拍子は、『遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけむ … 』と歌い上げて、舞を披露した。 しかし、それからおよそ800年の月日が過ぎると、第二次世界大戦が勃発。日本のほとんどの都市は廃墟と化した。人々は、豊かな生活と社会…
一生の間には、誰にだって、悩みや不安で眠れなくなることだってある。とくに、明日は、大事な演奏・発表会あるいは命運をかけた一大勝負の日とあっては、ベッドに入ってもなかなか寝付けないものだ。 それはさておき、十分に眠れない夜が続くと、「health and…
生まれたばかりの赤ちゃんの体重が60kg。もちろん、人間にはあらず、お母さんのおなかの中で16ヶ月の「懐妊期間(gestation)」を経て、今年の 9月19日、「Fota Wildlife Park (フォタ野生生物園)」で誕生した「Indian rhino (インドサイ)」の「calf (ベビー)…
北極に住むという「雪の女王」が、その笏 (sceptor)を天に向けて高々と掲げると、北風が荒れ狂い、吹雪が舞い上がって、北国はみな「底冷えする冬 (wintry spell)」に襲われる。Irelandとて例外ではない。 さて、そんな寒い冬が到来したというのに、食品・灯…
「ちょっと近くのスーパーまで買い物」、「すぐそこの公園で散歩」のときでも、ついクルマで出かけがちだ。ところが、近年、健康ブームが高まって、「あるけ歩け」が叫ばれるようになった。その「歩け運動」の実践目標は「10,000steps a day (一日10,000歩)」…
澄み切った空はあくまで青く、燃え盛る炎はあくまで赤い。それは誰の目にも明らかだ。しかし、匂い(smell)となると、そうはいかない。嗅覚の普遍性(universality)は一挙に崩れる。漬物や線香の匂いが耐え難いとするヨーロッパ人は多く、逆に、ヨーロッパで人気…
肉体が余りにも悲惨で、おぞましいダメージを受けることから、日頃、ほとんど誰もが目をそむけている病気、それがガン (cancers)だ。その治療法としては、ごく一般的な薬物(化学)治療、放射線治療、外科手術の他に、近年は ・遺伝子治療 ・(光)免疫治療 ・粒…
温・熱帯性の観葉植物にとって、寒い冬をぶじに乗り切るのは大変だ。ややもすると、グリーン愛好家、いや、園芸 (horticulture)の達人と言えども、せっかく育てた鉢植えを、この時期に枯らしてしまうことがある。 そこで、「Baby Bio」のプロダクト・マネジャー M…
春がやって来ると、園芸店ではトマト、ナス、ハーブなどの苗の数々が所狭しと並ぶ。しかし、近年、その野菜の苗の価格がずいぶんと高くなった。 ところで、市場で販売されている野菜のタネもしくは苗には「F1 hybrids (雑種一代 [交配種])」と「open pollina…
昼食代わりにスイーツ、ドーナッツを食べる若ものが多くなった。 人生、一度きりだ。「食べたいものを食べて何が悪い」と居直る声も聞こえる。しかし、やけのやんぱちになって、好きなものを好きなだけ口にしていては、身体も人生も「could be a slippery slo…
世界気象機構 (The World Meteorological Organisation)が中心になって各国の気候変動に関する研究結果をまとめた報告書「United in Scinece 2022 (科学連合2022)」によると、パリ協定で地球温暖化対策の目標とした、 『2030年までに世界の平均気温の上昇を産…
悪魔 Satanが天上から追放されたのは、「St Michaelmas Day (聖ミカエルの祝日)」が制定された日すなわち9月29日 (旧暦10月11日)であった。このとき、悪魔は地上のBlackberryの繁みに落ちたため、この実をいたく呪ったという。それ以来、悪魔は9月29日以降に…
社会人として遵守すべきモラル・ルールは、なにも交通モラル・ルールに限らない。今は、環境をないがしろにすることが許されない時代だ。 ところが、物陰に隠れては、善良な市民のささいな運転ミスを咎め立てするパトカーが、こともあろうに、こんな社会モラル…
この数カ月間、インフレ怪獣は、人々を飲み込むかのように、その醜い頭を高く持ち上げ始めた。ガス・電気、ガソリンはもとより、パンに野菜・フルーツに至るまで、あらゆる商品の価格の値上がりが続く。 年間数千万円の所得を超える政治家、大企業経営者などの…
秋がやってきた。夏野菜の収穫も終わった。夏の間に使用した防虫ネットや支え棒をかたづけ、トマト、ナス、キュウリなどの畝(うね)を掘り起こして、土壌の日光消毒を行なう必要がある。 これから先、春までは庭を「rewilding (自然に還す)」期間だ。 1.Pla…
その昔、貧しい村々では、医者にも生薬屋にも頼ることなどできず、けが人や病人が出ると、村に住む物知りの老人や寺の和尚のもとに駆けつけて、手当を請い願った。その手当と言っても、ほとんどが薬草を用いるか、おまじない、あるいは神仏の加護にすがる儀…
世界最大で最新の宇宙望遠鏡「The James Webb Space Telescope (ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)」がとらえた太陽系最大の第5惑星「Jupiter (木星)」の影像が公開された。 木星の両極は渦巻く靄(もや)の中にオーロラ (auroras)が輝き、さらに、地球をすっぽ…
人類が作りだしたPFAS (有機フッ素化合物)とは「poly-and perfluoralkyl substances (ポリフルオロアルキル物質)の略称。その種類は約12,000種以上とされる。いずれも、「forever chemiclas (永遠に不滅の化学物質)」と呼ばれるほど したたかで、自然界では分…
今から約4億2千万年前のシルル紀 (Silurian period)、地球上に ようやく陸地が形成されると、その地面に根を張る植物 (plants)が出現する。植物は、太陽の光エネルギーを利用した「光合成 (photosynthesis)」で生き延びる生物だった。 この複雑な化学反応を…
かって、農作業の労力と言えば、せいぜい牛馬の力を借りる他に手立てがなかった時代、荒れ地を開墾して水路を築いて水を引き、稲を育てるには、一人の力ではどうしようもなかった。おのずと人は集落をつくって住み暮らし、互いに協力しあって農作業を進めた…
ビールだけが暑い夏の定番ではない。冷たいアイスコーヒーもまた、飲む人を一瞬にして爽やかな気分にさせてくれる。しかし、残念なことに、筆者は、これまで、これはと思うアイスコーヒーを一度も味わったことがない。どれもこれも、甘すぎたり、水っぽいも…
どの国の主婦も、相次ぐ食品の値上がりで、家計のやりくりに頭を痛めている。それに、世界はこれまで経験したことのない三重の大危機に晒されている。その、戦争(とくにロシアの侵略戦争の拡大)の危機、エネルギー・食糧危機、コロナ・ウイルス感染の危機を感…
染色体 (chromosomes)の末端部をカバーする「telomeres (テロメア)」は、生命の ともし火のようなもの。細胞分裂を繰り返すごとに、すなわち加齢とともに、その長さが短くなって、やがて寿命を迎える。 ところが最近の研究によると、この生命のともし火は、…
野山に生える草木は、何も言わない。ただ、日差しに喜び、雨を待つだけ。しかし、そこには、生き延びるための したたかな知恵と、敵との戦いに備えて磨き上げた戦略があった。 RTEは、Mr Leif Berswedenの著書「Where The Wildfolwer Grow」から7つのエピソ…
健康を保つためには、病魔・疫病神を寄せ付けない知恵と工夫が必要だ。これは予防医学 (prevetnive madicine)と呼ばれる。 たとえば、塩分の摂り過ぎは高血圧症を招き、心臓の負担を重くする。しかし、医学学会誌「European Heart Journal」に発表された研究…
園芸家にとって、夏は、庭に植えた草花や野菜の水やり作業と雑草取りに奮闘するときだ。とくに、猛暑や日照りが続くと、ピーマン、トマト、ナス、キュウリなどの野菜はもちろんのこと、乾燥に強いとされるハーブもげんなりしてくる。そこで、あわててたっぷ…
200年前の江戸の夏も、やっぱり暑かった。日がとっくに落ちても人々はなかなか寝付けず、夜遅くまでグズグズしていた。だから、夜のオツトメ「どろぼう」にとって、夏場は苦しかった。なにしろ、人の目がギラギラしていては、大っぴらに動けない。当然、夏場…
白 一色の壁で囲まれた病室のような部屋は、清潔感を感じるものの、どこか もの悲しく、寂しい気分を与える。そうかと言って、あでやかな赤で色塗られた部屋は、華やかな気分にさせてはくれるものの、それもつかの間のこと。やがて、心が落ち着かなくなって…
一度、自然界に放たれたら 永久に分解されることがなく、人体に取り込まれると、DDTや放射性ストロンチウムのようにどんどん蓄積、濃縮される物質。それがPFAS (有機フッ素化合物)だ。「forever chemicals (永久に分解されず、自然界に残り続ける化学物質) …