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修道院のブルゴーニュ・チーズ:レストラン休業で売残り続出! (RTE-News, March 26, 2021)

The monks at Citeaux abbey in Burgundy are hoping to sell their 4,000 extra cheeses online 『うしさん、うしさん、もうちょっと、乳の量を減らしてもらえんだろか。牛乳もチーズも、店がしまって、ちっとも売れないんだよ。』

 こんなふうに、「The Citeaux abbey (シトー修道院)」の修道僧たちが、飼っている 75頭の牛たちにお願いしたそうだ。けれども、牛たちは聞き分けてくれない。
 しかたがないので、オンライン・ショップ「Divine Box」を立ち上げて、売れ残った4,000個 (約2.8トン)をネット販売することにした。

 フランス東部の「Dijon (ディジョン)」は、「Cistercian Catholic order (シトー・カソリック修道会)」の発祥の地。この地の修道院では、1925年から伝統的な手法で「raw-milk (生乳)」、「semi-soft discs of cheese (セミソフト・チーズ)」をつくり、レストランや修道院内の店舗で販売してきた。
 
 しかし、フランスでは新型コロナの感染拡大が一向に収まらない。それどころか、コロナ第 3波が襲ったため、政府は昨年の10月末、国内の全てのバー・レストランなどを閉鎖する措置に踏み切った。

 この影響を受けて、修道院でつくった伝統的なチーズの売上は半分に減少。売れ残ったチーズが倉庫にたまる一方だった。2020年に Lyonで開催された「International food and drink competition (国際食品・飲料展)」で銀賞に輝いた「風味豊かな仏チーズ」も売れないことには、品質が「languising (劣化)」するばかり。

 なを、ネット販売では、チーズ 2個以上 (€23/個、送料別) の注文に応じるとか。

おわりに:一時、「フランス産のワイン、チーズが安くなる」との噂が流れた。しかし、どうしたわけか、食品輸入販売店のチーズの値段は高止まりだ。チーズの量も種類も少なくなった。いったい、チーズはどこにいったのだろう。

                  (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie