2023-01-01から1年間の記事一覧
エスプレッソ用のコーヒー豆をグラインダーで挽くとき、ひたすら細かく挽いてフィルターで抽出していませんか。コーヒー豆を細かくすると、粒子と粒子の間の摩擦で静電気が発生し、これが原因で、細かい粒子が互いに結び付いたり、グラインダーにくっつくも…
「貧」は「貝 (お金)」と「分 (分散させる)」の 2つの漢字で成り立つ。つまり、「貧しい」とは、「お金を使いすぎた (散財した) こと」を意味する。 しかし、古代中国人の、この考え方はどうもしっくりこない。現在、貧しさに苦しむ人の多くは、大金に縁もゆか…
「姑(しゅとめ)の嫁いびり」は昔からあったという。しかし、近頃は、国会・地方議会の議員あるいは地方自治体の長が、昔の姑(しゅうとめ)の真似をして、弱い立場の事務担当者をイジメることがはやっているという。なんとも「優れた人物」が選挙で選ばれている…
どうして、こうも、冬は、ねむくて眠くてたまらないのだろう。それに、朝の起床がつらい。職場や学校に着いても、まだ眠い。やっぱり、人間もクマと同じように「hibernation (冬眠)」が必要なのだろうか。 Berlinの「St Hedwig Hosptal’s Clinic of Sleep &…
秋が深まり、日の落ちるのが早くなると、作物は収穫の時期を迎える。しかし豆、小麦、稲を刈り取るコンバインを動かすには、お天気の良い日に限る。 さて、今年の Irelandの夏は異常だった。夏の間、来る日も来る日も雨が降ってジャガイモ畑は水浸し (watere…
木(こ)の葉が風に舞う 爽やかな秋 (crisp autumn)。一年中でもっとも過ごしやすい季節だ。 ところが、地球温暖化のせいで、これまでの秋のようすが違ってきた。10月、11月になっても夏の暑さが続いたり、大雨、嵐がひっきりなしに押し寄せるようになった。植…
「ナポレオンは一日たったの 3時間しか眠らなかった。だから、少しぐらい寝不足が続いたって、どおってことはない」などと、高(たか)をくくっていると、大変なことになりかねない。 UCL Institute of Epidemiology and Health Care (UCL疫学・ヘルスケア研究…
リンドウ、秋明菊、ホトトギス (trycyrtis hirta )、ハマギクの花々が庭を彩(いろど)りはじめると、秋は終盤を迎える。 「園芸家12カ月」のカレル・チャペックではないが、この時期、ガーディナーの頭は、もう春の種まき・植え付けでいっぱいになっている。 さ…
1.Plastics(プラスチック)とは プラスチック (plastic)が英語の文献にはじめて現われたのは1632年。この語はギリシャ語「plastikos」に由来し、当初はギリシャ語の原義の「可塑性」すなわち「やわらかくて色々な形にできる性状の」という意味の形容詞とし…
オレンジにリンゴ、ニンジン、トマト、ネギ、レタス、キャベツ、ホウレンソウ。どれもこれも健康を維持する上で欠かせないフルーツ・野菜だ。しかし、Irelandでは、その生産と消費のあり方が問われている。 これらの食品は、どの国でも、あり余るほど多く生産さ…
信号機のない交差点や踏切をクルマで渡るとき、だれでも、一旦停まって、少なくとも1、2度は左右を確認しているはずだ。また、それがドライバーの義務でもある。 それなのに、友達の誘い・頼みには、よく考えもせずに、二つ返事で引き受けてしまう。後(あと)にな…
ガン (cancers)が、暗闇に潜(ひそ)んで銃口を向ける冷血な暗殺者なら、心臓疾患(heart diseases)は、さしずめ、無慈悲にも、不特定多数に向けて悪魔によって放たれた殺し屋・刺客だ。死因別でみると、日本では、ガンに次いで多い病気だ。年間およそ 20万人 (2…
今では、若い女子もクルマを運転中、口にくわえている「erectronic cigarette (電子タバコ)」。これを英語では、 ・e-cigarette ・vape (ヴェイプ、ベイプ) ・heated tobacco (加熱式タバコ) とも呼んで、まるでバブルガムを買うように、カラーやフレーバー…
1.「Halloween」とは ケルトの伝説・伝統が、これほど宗教 (キリスト教会)の権威拡大、商人の販売セール、それに単なる「飲み会」に利用されたものはない。それが「Halloween (ハローウィン)」だ。 この「Halloween」は「All Hallow Even」すなわち「All Ha…
今さら言うまでもないことだが、中国武漢から世界中に広まったCovid (新型コロナ感染症) は、恐ろしい病気だ。医者によって回復したと判断され、たとえ、退院しても、多くの感染者が後遺症に悩まされている。 そこで、Oxford大学と Leicester大学の共同研究…
今から10万年以上もの大昔、スイスの洞窟をねぐらにしていた人類の祖先は、「primitive axes (ごく原始的な斧) 」を振るって、その洞窟の壁を削っては、ベンガラ(red paint)の原料の鉄鉱石 (ion ore)を手に入れていた。おそらく、これが地下資源開発の第一歩…
スペインの登山家 Ms Beatriz Flamini (50歳)が、グラナダの洞窟から姿を現わしたのは今年2023年 4月14日。その洞窟に入って500日目のことだった。もちろん世界最長の滞在記録。その経験談を聞かれた Ms Flaminiは、洞窟に入って 65日目に、すべての時間感覚…
「クモ(蜘蛛)が巣をつくると雨」、「クモの巣に朝露がかかると晴れ」などと言い伝えられるが、Irelandでも、「クモが大きな巣をつくると、天気が崩れる」との「言い伝え(folklore)」があるという。 さて、クモの気象予報の精度は別にして、季節が秋に移り変わる頃…
湖面を覆うほどアオコが大量発生すると、生態系のバランスが崩れて、水中の水草や魚が死滅し、湖は悪臭を放つようになる。このような状態に陥っては、少しぐらいアオコをすくい取ったところで、どうにもなるものではない。 アオコ対策には、アオコの特徴と発…
紳士の国 UKも、清潔感に関しては怪しいものだ。「一年にどれくらいバスタオルを洗っているか」について尋ねた最近の調査によると、イギリス人の10人に一人が「半年に一度」と回答したという。戸数にして数百万の家庭で、めったにバスタオルを洗濯していない…
テーブルマナーは、伝統的な食事作法。他の人と一緒に食事する場合には、これを無視した、周囲の人のひんしゅくを買うような我がままな食べ方は許されない。もちろん、国、宗教、文化・歴史の違いによって、食事作法は異なる。しかし、「In Rome, do as the Ro…
New Zealandの「North Island (北島)」から北に約48kmの海上に、先住民のマオリ語で「Whakaari (ファカアリ)」、英語名「White Island」と呼ばれる火山島がある。1975年頃から噴煙を上げ続け、これまで何度も火山爆発 (volcanic eruption)を起こしてきた島だ…
いつまでも、あれこれと心配していると、心が暗くなる。それに、悩みはメンタルヘルスにとどまらず、からだのいたるところに悪影響を及ぼす。 国際的な医療サービス企業「Ruspa」の臨床副部長 Dr Luke Powlesによると、慢性的なストレス (chronic stress)は…
ベッドに入っても、なかなか寝付けないときは、横向きになったり、仰向けになったりと、その姿勢をあれこれと変えてみる。 ところが、寺の修行僧には睡眠姿勢が決められていて、涅槃仏(ねはんぶつ)と同じように、からだの右横を下にして眠るとか。 では、一…
飛行機が乱気流にもまれて上下に激しく揺れ動く、ボート・ヨットが沖合の波に翻弄される、あるいは、古いバスが排気ガスをばらまきながら街なかを停車、発進を繰り返す。こんなときは、吐き気が込み上げて来て、たまらなく不快な気分になる。 この「乗り物酔…
平安の都(みやこ)びとは「ほうき星」と呼んだ。薄っすらと尾を引く「comet (彗星)」のことだ。しかし、古代ギリシア人は、その星の尾を髪の毛にたとえて、これを「kometes (long-haired)」、すなわち「長い髪の星」と呼んだ。 その「comet」といえば、1986年に…
標準語と方言は、Germany, France, Spain, Canada, US, UKはもちろんのこと、ほとんど どこの国にもある。住んでいる地域の歴史、伝統、文化の違いによって話し言葉の抑揚、アクセント、あいさつなどに、地域特有の「訛(なま)り」が定着したためだ。 その昔…
さて、ドンドン、どんどん歩け。 町中はブラブラ歩き、山の小道はテクテク歩き、学校・職場にはゾロゾロ歩き、暑い夏の盛りはダラダラ歩く。 ただし、飯(めし)だ、祭りだとなったら、さっさと歩く。なんとも人間は事と次第で歩き方もずいぶんと変わるものだ。…
それは 「八方美人」に近い。ただし、セラピスト Ms Rachel Cookeによると、「people pleasers (喜ばせたがりや)」とは、常に自分のことを犠牲にし、相手の言い分を聞いてあげて、過剰なまでに人を喜ばせたいと思う人のことだ。 その具体的な行動の特徴は ・goi…
「Hoida]y (休暇)」は、仕事から開放されて、好きなことができる時間だ。その気分は「愉快」につきる。 その日、雨が降ろうが、雪になろうが、休みは休み。誰からも束縛されない自由気ままな時間は、なぜか、心がはずむ。 ホリデーは恋人に似ている。それ自体…