2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
カゼ (common cold)を正式には「カゼ症候群 (common cold syndrome)」と呼ぶ。その昔、カゼは、風の邪気によって起こると考えられた。そこで、カゼを風と区別し、「風邪」と書く。 もちろん、今では、風の邪気を信じる人は誰もいない。 1.油断大敵、風邪引…
ドイツ、イギリスの冬は寒く、陰鬱な天気が続く。ゲーテもハイネも、まぶしいほど太陽の光が満ち溢れる南フランスやイタリア南部への旅行にあこがれた。 明るく、温かい日光を浴びると、心が晴ればれする。反対に、辺りの景色の何もかもが白一色の雪で埋めつ…
ガン (cancers)は恐ろしい病魔だ。ゆだんしていると、このとんでもない悪魔に取り憑(つ)かれてしまう。残念ながら、ガンの発症メカニズムは十分に解明されていない。しかし、この悪魔をできるだけ遠ざける方法が少しずつ分かってきた。 とくに、乳ガン (breas…
「ハンバーグ、唐揚げ、ピザは大好きだが、生臭い魚は嫌いだ」。子どもばかりか、大人まで、こんなふうに魚を毛嫌いする。 確かに、サンマやイワシなどは、焼いても冷めると「fishy smell (生臭く)」なる。 英語の「fishy」には「うさん臭い」と言う意味もあ…
地球温暖化のせいで、北極圏の氷がどんどん融けている。氷が融けると、異常気象が加速し、海面が上昇する。しかし、実は、もっと厄介なことが起こっていた。 WalesのAberystwyth(アベリストウィス)大学のDr Arwyn Edwardらが「Nature Climate Change」に発表…
気候変動を抑え込もうと、この11月はじめ、各国の首脳陣が UKの Glasgowに集まった。ところが、案の定、当初、掲げられた目標も、高邁な理念もどんどん矮小化され、基本的かつ重要な気候変動対策は、会議が進行するにつれて、骨抜きにされて行った。 確かに…
現代人は、奇妙なことや驚きに慣れすぎて、ちょっとした事件では驚かず、興味・関心すら示さない。 それでは、地味な研究を続ける人が、人々をあっと言わせて、世間の注目を浴びるためにはどうすればよいか。 2011年、オーストラリア CSIROに所属する昆虫学者…
「洋上風力発電」が安全で、環境に優しい」なんて、いったい誰が言い出したのだろう。 第一、海の環境・生態を守る日本の法律が不十分だ。海上ではどんなに騒音を出そうが、これを取り締まる規定はない。渡り鳥、海鳥がどれだけ、死んでも、海洋の生態がどん…
蜘蛛(クモ)だって寒さが嫌いだ。北風が吹き始めると、クモは隠れ家を求めて人家に侵入する。とくにメスグモにとって、人家は卵を産んで子育てするのに最適な場所だ。このメスを追ってオスグモも家の中に入り込む。 クモたちのほとんどは、ダニ、蚊、ゴキブリ…
中国の武漢で発生したコロナウイルスは地球全体に拡散した。そのウイルスは、これまで 504万人以上の人命を奪い、世界中の人々の生活、経済を危機におとしいれた。医療関係者、商店・事業経営者は疲弊し、国の財政まで苦しい状況に追い込まれた。 そんな中で…
紅いモミジの葉っぱが散って、雨が霙(みぞれ)に変わる頃になると、冬はもう、そこまでやってきている証拠。この時節の晴れの日は貴重だ。収納していた冬物のコート、マフラー、ダウン、セーターなどは、着用する前に、乾いた晩秋の風に晒して日光消毒し、ふ…
CO2、CH4 (methane) などの温暖化ガス排出量を削減し、なんとか、地球の気温上昇を食い止めようと、世界中のリーダーが Scotlandの Glasgowに集まり、COP26がスタートした。 会議の目標は、「net zero emission」。2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロ…
その昔、天照大御神 (あまてらすおおみか)が天の磐戸に姿を隠すと、国中が暗闇に閉ざされた。そこで諸々の神々は磐戸の前に集まって、酒を飲み交わし、歌と踊りで騒ぎまくっては、天照大御神の注意を引き付けようとした。古事記に記された有名な話だ。それ以…