登山者はグーグル・マップに注意:まちがった危険ルートを表示! (BBC-News, July 15, 2021)
スマホにダウンロードした Google, Munrosのルート・マップは、誰でも、それが最新版で、正確かつ信頼できるものと信じてしまう。
ところが、このところ、このインターネット・マップが、思いがけない登山事故を多数引き起こして、問題になっている。
Scotland中央の Highlandにそびえる UKの最高峰「Ben Nevis (ベン・ネビス山)[標高1,345m]」 は、登山者・ハイカーに人気の高い山だ。
けれども、その登山ルートをグーグル・マップで調べると、頂上近くの駐車場でルートは一旦打ち切られ、そこから頂上までの徒歩ルートが破線で示されている。
しかし、この破線ルートは、ベテラン登山者にとっても極めて難しい危険な場所で、険しい岩だらけの、道なき道のルートだ。登山の初心者が、グーグル・マップの表示に従って進み、さらに雨にでもあったなら、死亡事故につながりかねないリスクがある。
同様の間違いは、Munros (マロー山)の登山ルート・マップにもあり、スマホの表示通りのルートをたどると、断崖絶壁 (criff)に立ってしまうそうだ。
この状況を受けて、Mountaineering Scotland (スコットランド登山協会)、John Muir Trust (ジョン・ミュア トラスト)は、登山者に対し、登頂ルートの選択に当たっては
・cross-check information :ルートマップのクロス・チェック
・consult a local guide:地元の登山ガイド(あるいは協会)に問い合わせ
が必要と呼びかけている。
なお、「安全な登山」のガイド活動を続けているチャリテイ団体「John Muir Trust」は、この件について Googleに問いただしたが、「met with silence (なしのつぶて)」。ただし、BBC Scotlandに対しては「調査中」としているとか。
おわりに:人間は、なぜか政治家・権力者、大富豪・商人貴族にあこがれ、その意のままに動かされがちだ。自らの利得を脇に置き、他の人のために働く人など、今どき ほとんどいないと言うのに.........。
(写真は添付のBBC Newsから引用)