2018-01-01から1年間の記事一覧
たとえ、五体満足に生まれても、健康で幸せに生きるためには、さまざまな困難や障害を乗り越える必要がある。怪我・病気。それは、フラフラ歩き続ける旅人を、まるで大雪原のクレパスのように、人生の暗い裂け目に呑み込もうと待ち受ける。 なお、病気につい…
雲の上を飛んで行ける飛行機の旅は、うれしい。しかし、北米大陸の横断には 4時間以上も掛かる。その上、アメリカ・カナダの航空会社が用意するエコノミークラスの機内食は、どれも、耐え難いほど「まずい」。いい加減、好きな飛行機の旅も飽きた頃に、到着…
その2人の若い男は、イギリスの兵隊の恰好をし、肩にはピカピカの鉄砲を担(かつ)いでいた。そして2匹の白い猟犬を従えて、森の奥深くへと獲物を探して踏み込む。すると、突然、目の前に現われたのは、りっぱな西洋風の建物。その玄関には看板が掲げられてい…
今から1 - 2億年前、地球は恐竜が支配した。地球上の至るところをのし歩き、力の強さも権力も絶好調で、敵なしだった。しかし、恐竜がしたことと言えば、巨大化した体で、威張り散らすだけだった。 ところが、その後、地球上に現われた「ヒト属 (Homo)」は始…
カリフォルニア州の「Sierra Nevada (シエラ・ネヴァダ山脈)」には思い出がある。そこは、日本の中央アルプスのように、夏が近づいても山の峰々に真っ白な雪を抱いて、California東部を縦走する山脈だ。それも、そのはず。「Sierra Nevada」とは、ペイン語で…
「prizefighter (プライズファイター)」と言えば、賞金稼ぎのプロボクサーのことだが、その昔、古代ギリシャでは「prize fighters」を「athlete」と呼んだ。これが、今の「athlete(運動選手)」の語源に当たる。 ちなみに、英語の「athlete」には、「運動選手…
毎日の暮らし・人生(daily life)は、過ぎてしまえば一瞬のことだ。しかし、そのまっただ中を必死で駆けているときは、時間の経つのが結構遅い。それに、苦境に立たされることも多い。そんなとき、イギリス人は、少々古風だが、「Use your loaf! (頭を働かせ…
「devil (悪魔)」の語源は、ギリシア語「diavolos」。当初は「accuser or slander (他人を告発したり、誹謗する人)」を指し、悪魔の意味はなかった。 悪魔 (devils)がいたら、さぞかし怒るだろう。『俺たちは、悪い人間ほど悪くない』と。人種・宗教が違うから…
英語の「mania (マニア)」は、綴りが同じギリシャ語「mania」に由来し、その元の意味は「madness (狂気)」だった。現在、英語の「mania」には 2つの意味がある。1つは、精神疾患「maniac psychosis (躁病)」で、他の1つは「「熱狂、狂気じみたこだわり」だ。…
Londonの「Biggin Hill」のMelody Road。この付近の住民はさぞかし驚き、慌て、そして怒ったに違いない。BBCのSF-TVドラマでイギリス人の誰でも知っている宇宙人「Dr Who」。そのDr Whoの宇宙船でありタイムマシンでもある「TARDIS (ターディス)」が、12月4…
Wales北東部の山岳地帯「Snowdonia」に、標高2,014ft (614m)の「Foel Penolau (フォエル・ペノロー)」と呼ばれる丘 (hill)があった。都民に親しまれている八王子市の「高尾山 (標高599m)」と同じような高さだ。 ところが、イギリスでは「山 (mountains)」に分…
体に良くない生活スタイル (lifestyle)、つまり、体を壊す代表的なリスク要因は次の5項目。・smoking:タバコ・drinking more than 14 units a week:お酒の飲み過ぎ・low fruit and vegetables:野菜・果物不足・obesity:太り過ぎ・inactivity:運動不足 「…
HIN1型。この冬、UK、Europeはじめ世界中に広がると予想されるインフルエンザが特定された。 「Public Health Wales (ウェールズ公衆保健局)」「Pathogen Information Unit (病原体情報科学ユニットの Dr Tom Connorらの研究グループが、Wales各地の病院で採…
古代ローマの時代、女性の手にはめた「engagement rings (婚約指輪)」は鉄製であった。こんな「指枷 (ゆびかせ)」では、「おまえは、永遠におれのものだ」の意味がありあり。 USのスペイン語放送「Univision」で活躍するMs Metilda Suescun (マチルダ・セスカ…
イギリス最長の河川は「River Severn (セヴァーン川)」。その川の流れはWaleの南東部「Gwent (グウェント州)」の河口にたどり着く。川岸には、人口約15万人の都市「Newport(ニューポート)」が広がる。Walesで 3番目に大きな、歴史のある都市だ。ここは産業…
お酒の飲み過ぎやタバコで体を壊し、延(ひ)いては家庭を壊すことが分かっていても、それがやめられないのはどうしてか。誰も止めてくれないから、それとも、やめても誰も褒めてくれないから。車を運転しながら、タバコを吸っている若い女性は、結構多い。 と…
今ではすっかりお馴染みになった「El Niño (エルニーニョ)」。元々はスペイン語で「幼子 (おさなご)イエス・キリスト」のことだ。それがエルニーニョと言えば、気象学の「エルニーニョ現象」を指すようになった。神の名で呼ばれるにもかかわらず、近年、ヒト…
佃煮(つくだに)は佃煮でも、ワカサギ (wakasagis))とイナゴ (locusts)ではどちらが美味しいか。目をつぶって食べ比べると、ワカサギの佃煮に軍配があがる。 さて、イギリスではコオロギ (crickets)を「smoky barbeque seasoning (燻製にして味付けした)」ス…
ホテルやレストランの水槽の中でよく見かける淡水熱帯魚のテトラ。なかでも、メキシコ北部の河川に生息する「Mexican tetra fish」は数奇な運命をたどった種だ。 およそ150万年前、突如として襲った洪水により、そのテトラ種は洞窟の中まで押し流されて、そ…
水辺に生える「野ゼリ」と「毒ゼリ」、キノコの「本シメジ」と「クサウラ紅茸」は、いずれも見分けが難しい。では、単糖類の「glucose (グルコース)」と「mannose (マンノース)」はどうか。この2つを見分けるのはもっと難しい。何しろ、化学式はどちらもC6H1…
万葉の時代、神事儀式に欠かせない聖なる神水(じんすい)であったお酒。時を経るにつれて、嬉しいときや、悲しいときにも、一般庶民に飲まれるようになった。 お酒には「血管拡張作用 (vasodilator action)」があり、血管を弛緩させて血の巡りを良くし、皮下…
暴飲暴食に、やりたい放題、つんのめり。やりたくないのは、運動、早起き、仕事に人助け。とくに人助け (service)が嫌いなヒトは、なぜか、市役所職員・公務員に多い。 こんな風潮がまかり通る昨今、いくら慈悲深い創造主とて、あきれて見放すはずだ。 今、…
ウイスキー、ラム酒にワインなどは、熟成が進めば進むほど芳醇 (ほうじゅん)でまろやかな味になるという。これに反して、生まれたときは、水晶のように透明かつ純粋であった人の心は、大抵、年を経るにつれて、生活の汚れにまみれて濁るか色あせ、饐(す)えて…
他に人生はなかったのだろうか。Scotlandのボクサー「 Mike Towell (マイク・トーウェル)」のことだ。2016年9月29日、Glasgowの「The Radisson Blu Hotel」で開催されたボクシング試合の 5回戦。対戦相手はWelshman Dale Evansであった。Mr Towellは強烈なパ…
余りにも一つのことにこだわり過ぎると、深みにはまり、病みつきになってしまう。若い女性に人気の、「selfies (自撮り写真)」の Social media貼付も、例外ではないようだ。毎日、自分の「決めポーズ」を「Instagram」などにお披露目しては、他人の「comment…
「Viking (ヴァイキング)」とは、Denmark, Sweden, Norway一帯の Scandinavia 地域に住んで、ヨーロッパ中を荒らし回った海賊のこと。とくに 8世紀から10世紀にかけて、その略奪行為はひどいものだった。 彼らは、春になると畑に種を撒き、農耕もやることは…
古代エジプト (BC2700頃)で、「豊饒 (fertility)の神」のシンボルとして崇められたレタス (lettuce)。レタスは何と言っても生で食べるのが美味しい。なかでも、「Romaine lettuce (ロメイン・レタス)」は、古代ローマ帝国経由で西ヨーロッパに入った種で、シ…
春の雪融けのシーズンになると、小鳥たちは、にわかに騒ぎ始める。カナダの森を散策すると、小鳥たちがやって来て、手の平に乗った。野生動物との、こんな出会いは格別だ。 ところが、どの「Provincial Parks (州立公園)」でも、野生動物に対する注意喚起の…
「早起きは三文の得」。昔の人は、朝早く起きることは、健康に良いと教えた。 人は誰でも「はらどけい」ならぬ「体内時計 (body clock)」を持っていて、その「概日リズム (circadian rhythm)」は、ほぼ 24時間周期。ところが、どの人の「体内時計」の針も同じ…
病気のリスクも男女平等。それはヒトが勝手にそう思っているだけで、「創造主 (The Creator)」の意図は違っていた。男性が「心臓発作 (heart attack)」を発症するリスクは、女性よりも3倍高い。それで、何かと社会的な差別を受けている女性は、多少、救われ…