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4月に霜が降り、5月は大雪:Scotlandは大混乱! (BBC-News, May 6, 2021)

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 「お天とうさま」を罵(ののし)っては、いけない。また「もう春だから」と油断しては、ならない。南方熊楠の「十二支考」によると、フランスの古い言い伝えに『老女(ばば)」の地団駄』というのがあるそうだ。

 

 三月の末、温かくなって、もう三月を恐れることはないと、三月を嘲(あざけ)ていると、三月の神は大いに怒って、大地に霜を降らし、牧草を枯らして、老女(ばば)の牝牛をことごとく殺してしまった。老女(ばば)は地団駄を踏んで悔しがったという話だ。

 

 しかし、3月どころか、Scotlandでは 4月になって大霜が襲い、5月には大雪がその大地を覆った。

 5月だと言うに、Scotland北部の Highlands (ハイランド地方)に雪が降り積もったのだ。Inverness (インヴァーネス市)近くの Daviot (ダヴィオット村)の国道「A9」号線は、雪の重みで木が倒れて道路を塞ぎ、一時、通行止めになった。

 また、Moray (マリー)の Tomintoul (トミントゥール村)の国道「A939」号線では、タンクローリーが雪道に はまって動けなくなり、道路は閉鎖された。Snow on road in Highlands

 Met Office (気象庁)の予報官によると、今後、標高1,500m以下の道路では積雪 3cm、それ以上の標高にある道路では積雪 6cmの降雪が予想されるという。

 

 なお、現在、国道「A9)号線の「Drumochter (ドラモクター)」ー「Inverness (インヴァネス)」間には、道路管理会社 Bear Scotlandから 7台の「gritters (除雪車)」が出動し、道路の除雪に当たっている。

 

 さらに「The Scotland Avalanche Information Service (スコットランド雪崩情報サービス)」も、Scotlandの山岳地帯では「significant snowfall (かなりの積雪)」になると予測している。

Bridge of Gaur, Perthshire

 気象庁が暫定的にデータを解析したところによると、Scotland東部のAberdeenshire (アバディーンシャイア)の Aboyne (アボイン村)は、4月から25日間立て続けに夜間が氷点下に覆われて、翌朝の霜がひどかったという。

 また、4月に霜を記録した日数は、過去60年間で最も多く、日中の平均気温も、1922年以降、最低だった。

 

おわりに:Scotlandの 5月は、雪が降って、寒い日が日が続く。雪がなんだ。霜がなんだ。がんばれ Scottish。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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