健康
「精粋・簡潔にして優美」は、芸、武道、禅庭、俳句などの世界にあって、至高の目標となるものだった。 茶道の開祖 利休は「わび、さび」を重んじ、一刀流では、ただ真っ直ぐに刀を振り落ろす「切り落とし」を一の大事とした。能・日本舞踊の所作、龍安寺の石…
『睡眠が健康にとって大切である』ことは重々承知、百も承知。それに、「どうすればぐっすり眠れるのか」については、ずいぶんとたくさんの本・雑誌記事などを読んで、よく知っている。 けれども、では実際に、「十分に睡眠がとれているか」となると、これは、…
フクロウ (owls)がヒバリ (larks)に文句を言う。『ヒバリよ、おまえは、なんでそんなに朝早く起きて、うるさく飛び回るのか』と。 ヒバリの答えはこうだ。 The early bird catches the worm.(早起きどりは虫をとらえる), meaning that the person who takes …
航空会社JAL.ANAに限らず、電車、バス・市電などの公共交通 (commuter )の運営会社は、どこも赤字経営に苦しむ。数十年前に比べて、地方都市の人口が急減し、産業構造や生活様式が変わったせいもある。廃線間近の鉄道、バス路線に、急場しのぎの公的資金を投…
赤シソ (red shiso)の葉の色素は、太陽光の有害な紫外線を吸収し、内部の細胞を紫外線から守るために進化したものだ。 しかし、人間の肌は、シソの葉のようにはいかない。日差しが強い太陽光に曝されると、肌が老化し、シミ・シワの原因になるばかりか、とき…
「タバコを吸ったって、死ぬわけではなし」と、いくらがんばっても、「タバコが体に毒か、毒でないか」については、すでに決着がついている。ガン、心臓病、重篤な呼吸器系疾患を発症し、死を早めるのは疑いのない事実だ。 公衆衛生・公民権団体が、声高に「…
ペット犬は、ぬいぐるみと違う。エサを食べたら、これを消化して、排便する。 ところが、自称愛犬家は、ペットの用足を兼ねて散歩につれ出すが、手にビニール袋・ショベルを持ち歩く人は数少ない。あるいは持っていても、それは見せかけで、使おうとしない。 …
自分の自由にできる余暇を見つけて、何かを始めようとしても、毎日の仕事の他に、子どものことや家事に追われて、運動する時間も、衣類ダンスの冬物と夏物の入れ替えする時間も、なかなか見つけられないものだ。 しかし、だからと言って、そんな毎日にズルズ…
どんなに筋肉を鍛え、心臓が丈夫で、足腰がしっかりしていたところで、脳卒中を発症して脳がダメージを受けたり、脳の老化が進んで、十分機能しなくなったら大変。脳は、思考、感情、記憶、人格をつくり、ホルモンバランスを保ち、運動機能に命令を与える司…
UKが第1回めの「lockdown (外出禁止措置)」に踏み切ったのは 2020年 3月23日。その後、5月20− 22日にわたって、「King’s College London」と「Ipsos Mori」が共同で「睡眠に関するアンケート調査」を実施した。対象は、UK在住の年齢 16− 75歳の2,254人。Covid…
旧約聖書に記録された「Samson (サムソン)」の怪力の秘密は、そのフサフサした髪の毛にあった。髪の毛は「vitality (活力)」、「life (生命)」、「beauty (美貌)」の象徴だ。 お寺のお坊さんでもない限り、朝、ベッドから起き出して顔を洗い、髪の毛を手入れし…
「superfood (スーパーフード)」と言うと、小さなパッケージで販売されている健康食品のイメージ。しかし、「superfood」の科学的な定義は存在せず、一般には、健康維持に欠かせない栄養素が豊富な食品を指す。 今や「superfood」は、栄養バランスの取れた食…
ひとは、うわさやTV・ネット情報に流されやすい。某TVチャンネルでバイク (bicycle)の番組が話題になると、高価なスポーツ・タイプの自転車の購入に走り、街中のランニングが話題になると、これにこだわって特殊なランニング・シューズを買い求める。 確かに運…
座りっぱなし(being sedentary)や寝転んでいるよりも、運動 (exercises)することが健康にいいのは、誰でも知っている。 でも、いざ、運動となると、ランニング、バーベル挙げ、あるいは腕立て伏せ、スクワット、それとも、誰かを誘ってテニスかバドミントン…
自然は不思議がいっぱい。けれど、それに劣らず、危険もいっぱい。とくに海外旅行・海外生活では、注意が必要だ。 ところで、Australiaは、今が夏の終わり。つまり、日本のお盆の頃に当たる。日本では、お盆を過ぎると、海水浴場にクラゲが現われるようになる…
モノの言いようによって、聴く人の捉え方はずいぶんと変わるものだ。タバコが手から離せない人を、「smoker (スモーカー)」あるいは「愛煙家」、「タバコ好き」と言えば、穏やかなモノ言いだが、「タバコ飲み」となると、軽蔑の気分が入る。 その愛煙家とくに…
春になると、小鳥だって、身づくろいに余念がない。自然界に生きるキジ、ヤマドリ、イカルにスズメなどは、その姿、動きでパートナー(伴侶)候補の健康状態を判断しているという。美しさは、生き残るために必須の条件なのだ。 人も同じ。 瞳(ひとみ)澄み、 心…
春がやって来て、庭のクロッカスが芽を出す頃、喉(のど)が いがらっぽくなり、目の周りが痒(かゆ)くなるのはスギ花粉 (直径約 30μm)のせい。 もちろん、スギ花粉の襲撃前から、クルマ (とくにディーゼル・トラック) の排気ガス、火力発電所、精錬所・工場など…
タバコを吸うと呼吸器系はじめ身体がガタガタ、ボロボロになり、死を早める。そこで、Scotlandでは、2006年 3月 6日、公共施設内の喫煙を全面的に禁止し、その後、クルマに子どもを乗せたときや、刑務所内の喫煙も禁止した。 この政府の取組みが功を奏し、タ…
地球の成層圏に存在するオゾン層。この薄い層は、太陽から放射される有害な紫外線を吸収するバリアだ。 ところが、冷蔵庫が世界中に普及し始めた1970年代以降、このオゾン層の破壊が急速に進んで、上空の一部に空白地帯「オゾン・ホール」が観測されるように…
セレブだってストレスがないはずはない。ストレスには「self-care (自己健康管理)」が大切だ。しかし、そうは言っても、そう簡単にストレスがなくなるものでもない。下手をすると、かえってストレスが増える羽目になる。 また、好きなことをして、好きなもの…
冬至の頃に比べたら、東の山々から昇る日の出がずいぶんと早くなった。その朝日の光にも輝きが増し、晴れた日の空の青が冴え渡るようになった。 それでも、春の陽気に誘われて小鳥たちが騒ぎ出すまでには、まだ少し間がある。 けれど、お天気の良い日には、窓…
目鼻立ちに口元は、人の目につくところ。でも、爪だって結構、他人が見ているものだ。それが汚れていたり、割れ爪、欠け爪だったりすると、魅力が半減する。きれいな爪は健康のバロメータであり、また、その人物が清潔で、きめ細やかな性格であることを印象…
「添い寝」、「独り寝」、「雑魚寝」は、まだましだ。ヤケのやん八の「ふて寝」、老獪(ろうかい)な詐欺師・悪党の「タヌキ寝」ともなると、その眠りも汚れる。 一方、古いことわざに「昼寝をすれば鈍(どん)になる」がある。どうせ、老獪な地主か権力者が、その使…
現代人の多くは、登山やトレッキングなどの外歩き中でもない限り、毎朝、下着を取替え、脱いだ下着は洗濯機に掛ける。でも、シーツや布団カバーについては、どうだろう。 とくに、寒い冬のこの時期になると、大きなシーツ類は、洗うのも、乾かすのも一苦労。…
いくら競争社会に生きているとは言え、人間が互いに角(つの)を突き合わせていては、世の中、とげとげしくなって窮屈だ。それに、生まれたときは、赤ちゃんの身体のように、柔らかだった心も、三十路(みそじ)を過ぎた頃から、まるで寒風に晒されて萎(しな)び…
『小さいときは、バラの木とそっくり。でも、星にたくさん育つと、星が破裂してしまう』。サン・テグジュペリは「星の王子さま」のなかで、「baobab (バオバブ)」をこのように書いた。 しかし、「baobab」を「baw-bab」と発音するのは Americansで、British p…
あつあつの「cafe latte (カフェラテ)」 や、カカオの香りの「hot chocolates (ココア)」は、寒い冬のひととき、体をポカポカに温めてくれるので、カフェでは人気のソフトドリンク。 ところが、Queen Mary 大学に活動拠点を置くチャリティ団体「Action Again…
かって、太陽系第三惑星「地球」は氷河期に入り、地球上の全てが厚い氷と雪に覆われたことがあった。それでも、植物・動物、それにヒト族 (Homo)の祖先は、その極寒と飢えと、日照不足による病気に耐えて、生き延びた。 氷河期には、毎日が暗く、それが何万年…
クルマに乗ってドーナッツをムシャムシャ、サーッカー・野球観戦ではポテトチップスをカリカリ、映画を観ていても煎餅をポリポリ。これを英語で「snacking (軽食、間食、おやつ食い、盗み食い)」と言う。「snack」の語源は Middle Dutch (中世オランダ語)の「sn…