砂糖たっぷりのカフェラテ、ココア:毎日、飲んだらどうなるか? (RTE-News, Nov 13, 2020)
あつあつの「cafe latte (カフェラテ)」 や、カカオの香りの「hot chocolates (ココア)」は、寒い冬のひととき、体をポカポカに温めてくれるので、カフェでは人気のソフトドリンク。
ところが、Queen Mary 大学に活動拠点を置くチャリティ団体「Action Against Sugar」が、カフェで提供されている全国のココア(カップL) 124品目、カフェラテ(カップL) 79品目について調査した結果、そのほとんど全てのソフトドリンクは、健康上、赤信号の状態だった。
NHS (国民健康サービス)が推奨する砂糖の最大摂取量は、1日当たりティースプーン 7杯 (約28g)。けれども、カフェで提供されているソフトドリンクには、コカ・コーラ (355ml)の 3缶分の砂糖 (約100g)が入っているものもあった。
では、なぜ、砂糖が体に悪いのか。その悪さは次のとおり。
1.虫歯になりすい
砂糖が口の中に入ると、数分も経たないうちに、口腔内とくに歯垢(プラーク)に棲み着いている数百万の病原細菌「Streptococcus mutans (ストレプトコッカス・ミュータンス)」が、その砂糖を分解して「latic acid (乳酸)」をつくる。その結果、口腔内の Phが下がり(酸性度が上がり)、歯のエナメル質が溶け出して、「tooth decay and cavities (虫歯)が進行し、やがて、健康な歯を失うはめになる。
2.血糖値が上がる
糖分がブドウ糖として血液中に過剰に取り込まれると、「血糖値(blood glucose)」が急増する。すると、これを下げるために、膵臓から「insulin (インシュリン)」が分泌される。このホルモンは血液中の糖分を脂肪に変えて、体に蓄積する働きもある。
そればかりか、血糖値が上がると、それが動脈 (arteries)に悪影響を及ぼし、blood pressure (血圧)、 heart rate (心拍数)を高める。
また、インシュリンが分泌されることによって、一時的に血糖値が下がる (sugar crush)と、今度は、「sugar craving (むしょうに甘いものが食べたくなる)」症状に襲われる。
3.糖尿病などの原因になる
カフェラテとスイーツのセットを月に一度程度、楽しむのなら、なんら問題なし。料理に砂糖が欠かせないし、また、適度な糖分は体に必要だ。しかし、長期にわたって、砂糖を摂り過ぎると、次のような慢性的かつ深刻な病気が待ち受ける。
・diabetes:糖尿病
・obesity:肥満
・heart disease:心臓疾患
・cancers:ガン
おわりに:「食べたいから食べて、何が悪いか」と開き直っては、すでに依存症(中毒)の兆候。ニコチン・アルコール、麻薬(薬物)の依存症(中毒)と同じで、そこから抜け出すのは極めて難しい。カフェラテやコーヒーには、グラニュー糖(角砂糖)を控えめにした方がいい。少なくとも、スイーツを食べた後は、すぐに歯磨きをすることだ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)