朝、早く起きるか、ゆっくり寝ているか:どちらが徳か? (RTE-News, June 2, 2021)
フクロウ (owls)がヒバリ (larks)に文句を言う。『ヒバリよ、おまえは、なんでそんなに朝早く起きて、うるさく飛び回るのか』と。
ヒバリの答えはこうだ。
The early bird catches the worm.(早起きどりは虫をとらえる), meaning that the person who takes the earliest opportunity to do something will gain an advantage over others. [ FROM: Oxford Dictionary of English Idioms ]
しかし、「早起き」の徳は、これだけではなかった。
Exeter大学の研究によると、朝型人間(morning larks)には「depression(ウツ)」に強く、幸福感に満ちている人が多いという。
では、フクロウのような夜型の人間が、ヒバリ型の人間になれるのか。以下は、ヒバリ型になって、その徳を得るコツだ。
1.Nudge your alarm by five minutes each day:目覚まし時計のセットを1日5分ずつ進める
あしたから直ぐに早起きしようと思いついたどころで、できるものではない。それよりも、毎日、少しずつ起床時間を早めて行く方が簡単で、より確実だ。たとえば、目覚まし時計のセットを1日5分ずつ進めてみよう。
2.Put your alarm on the other side of the room:目覚まし時計は寝室の外に
目覚まし時計に頼っている人は、目覚ましをセットしても、それがベッドから手の届く範囲にあると、直ぐにアラームを止めてしまいがち。それも、半分眠った状態で手が動いてしまう。だから、目覚まし時計は寝室の外に置くことだ。
3.Give yourself a reward for waking up early:早起きの自分にご褒美を
朝、ギリギリまで寝ている人は、起床後、バタバタと動き回って大急ぎで仕事に出かける。これに反して、早起きすると、そのご褒美 (rewards)として、時間に余裕ができる。その余裕時間に、ヨガ教室に通うことも、ゆっくりとくつろいでモーニング・コーヒーを味わうことも、好きな趣味だって楽しむこともできる。ご褒美がもらえるとなると、一段と やる気が出るものだ。
4.Use light to your advantage:朝の光を活用
朝日の光を寝室に入れると、人間の身体は自然に目覚めるもの。日の出の遅い冬季には、朝方に明るい照明にして、目を覚ますようにすると、少なくともアラームで起こされるよりは、気分の良い朝を迎えることができる。
5.Be consistent:就寝・起床はいつも同じ時間に
体に染み付いた睡眠パターンは 1、2回早起きしたところで変わるものではない。毎日決まった(早めの)時間にベッドに入り、決まった(早めの)時間に起きるようにすることが大事。だから、「休日は昼まで寝ていよう」などとは思わないことだ。
なお、夜型人間が朝型に変わるためには、2ヶ月は必要。はじめは、なかなか思うように「早起き」できなくとも、気長に挑戦すること。
おわりに:「早起きして、なんの徳か」と問う前に、「夜、遅くまで起きて、何の徳があるのか」を考えてみよう。6月は、夜明け前(dawn)の空のスペクタクルが ことさら美しい。それは薄明かりの大気に飛び立った「larks」へのご褒美だ。
それに、すでに兵は動いている。その日の戦(いくさ)に負けるはずがない。
(写真は添付のRTE Newsから引用)