春の大そうじ:お部屋もきれいに、埃まみれの心もきれいに! (RTE-News, February 5, 2021)
冬至の頃に比べたら、東の山々から昇る日の出がずいぶんと早くなった。その朝日の光にも輝きが増し、晴れた日の空の青が冴え渡るようになった。
それでも、春の陽気に誘われて小鳥たちが騒ぎ出すまでには、まだ少し間がある。
けれど、お天気の良い日には、窓を開けて、室内に籠(こ)もった空気を外に出し、替わりに、新鮮な空気を取り入れたい。
それに、心理学が専門の Ms Natacha Tiwariによると、部屋の中が「散らかって (mess and clutter)」、目障り (visual distraction)な状態であれば、それが心の中まで暗くし、「認知過負荷 (cogitive overload)」となって、「anxiety and stress (不安神経症やストレス)」を引き起こすという。
だから、部屋を掃除することは、心の中に溜まった埃(ほこり)を払い、心の中に散らかった情報断片を整理して、心に新鮮な空気を取り入れることにつながる。
以下に、お掃除の効用4点をまとめた。
1.It lowers the stress hormon cortisol
部屋がきれいに片付くと、ストレスホルモン「cortisol (コルチゾール)」の分泌が抑えられ、心は落着きと幸福感に満たされる。
これで、夜はぐっすり眠ることができるし、人と人との結びつきもうまく行き、免疫力だって高まる。
2.It's all about energy flow
エネルギー療法の専門家 Ms Dolores Andrew-Gavinによると、部屋の中を掃除することと、「mind-set (ものの見方)」すなわち「mental and emotional body (心の健康と情動の本体)」を掃除することとは、同じ意味 (synonymous)をなす。
散らかった部屋 (cluttered rooms)の中では、ものを探そうにも探しきれないし、第一、身体にエネルギーが湧かない。息苦しさで、気持ちが圧倒されるだけだ。
これに対して、室内をクリーニング・アップすると、ストレスが霧散し、身体にエネルギーが満ち溢れる。さらに、音楽を聴いたり、運動を兼ねて掃除をすると、幸せホルモン「serotonin (セロトニン)」の分泌が促される。
まさに、「spring cleaning (春の大掃除)」は「excellent stress buster (優れたストレス解消法)なのだ。
3.Cleaning the bedroom will help with sleep and relaxation
寝室は、逃げ込めるプライベート空間であり、身体と心を休める場でもある。だから、ベッドの下もきっちりと掃除機を掛けて、気持ちの良い清潔な空間にすることだ。
それに、睡眠中は汗をかいたり、ボディ・オイルがシーツに染み込んで、寝具が汚れるもの。少なくとも週に1度はシーツを替えることが望ましい。
4.It' more than a chore, it’s a ritual
起業家 Ms Sarupa Shahによると、「cleaning (掃除)」は、目的と気晴らしを与えてくれる一種の「ritual (儀式)」。それに、掃除をしていると、失(な)くしたものを見つけて「eureka (あ、あった)」の喜びもある。
身体を動かしてお掃除することで、頭の中は空っぽになり、身体は内からポカポカ。
おわりに:お掃除が嫌になったら、要注意。性格が頑固になったか、「depression (鬱病)」を疑った方がいい。あるいは、ものごとを一面だけしか見れなくなった人だ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)