無意識の「盗み食い」:口寂しくたって、品格は落とさない! (RTE-News, Nov. 17, 2020)
クルマに乗ってドーナッツをムシャムシャ、サーッカー・野球観戦ではポテトチップスをカリカリ、映画を観ていても煎餅をポリポリ。これを英語で「snacking (軽食、間食、おやつ食い、盗み食い)」と言う。「snack」の語源は Middle Dutch (中世オランダ語)の「snacken」。その原義は「snap, bite (かみつく)」の意だ。
なるほど、「かみつかない」と、ドーナッツ、ハンバーガーの美味しさは分からない。
しかし、とにかく、だれもが「snack」をよく食べるようになった。市場調査会社「Mintel (ミンテル)」によると、Ireland国民の 2/3以上が、一日に少なくとも一回は、食事の合間におやつなどの軽食(snack)を摂っている。それも、今では、コロナ感染騒ぎで、テレワークを余儀なくされるようになったため、その頻度は確実に上がっているはずだ。
さて、人はストレス (stress)、退屈 (boredom)にどっぷりと浸(つ)かると、どこからか、甘い誘惑 (sweet temptation)の声が聞こえ、無意識的に「unhealthy processed foods (体に良くない加工食品)」に手を伸ばしてしまう。
何か甘いものを食べずにはいられない、そして食べ出すと、もっと食べたくなる。この負のスパイラルに落ち込まないようにするためには、どうすれば良いか。
RTEは、そのコツを次の 4点にまとめている。
1.Keep tempting treats out the house:甘いものは自宅に置かない
自宅でテレワークをするとき、仕事はできるだけ台所でしない方が良い。もちろん、できるだけ台所のカップボードには「unhealthy snacks (体に悪いお菓子類)」」を置かない。
ストレス、退屈を感じたら、台所でつまみ食い、盗み食いするよりも、散歩に出かけたり、軽い運動をした方が良い。
2.Statiate your sweet tooth:甘いものが欲しくなったら
退屈しのぎにスイーツを食べる。これが子どもの頃からのクセになっている人が多い。甘いものが欲しくなったら、「liquoris (カンゾウ)」、「mallow (ゼニアオイ)」などのハーブ・ティーがお勧めだ。天然の糖分が摂取できる。
3.Fill up at mealtime:食事はしっかり食べる
「医食同源」、「食は薬」とも言う。食事では、次の栄養素をきちんと摂ることだ。
・protein (タンパク質):肉類、豆腐、豆類、豆果 (pulses)
・fibre (植物繊維):野菜、全粒穀物 (wholegrains)
・healthy fats (不飽和脂肪酸):オリーブ・オイル、青魚 (oily fish)、アボガド
なお、体に満腹感を与えるためには、「carbohydrates (炭水化物)」の摂取が欠かせない。しかし、食べすぎると血糖値が上がるので、あくまでも適量が大切。
さらに、3食をしっかり食べないと、ネルギー不足 (energy slump)が生じ、どうしても甘いものやジュース類に手を伸ばしてしまう。とくに昼食はしっかりと食べた方が良い。
4.Mindfully shop:賢(かしこ)いショピングを
自宅で過ごしていると、無意識的にポテトチップスやクッキーを食べてしまいがちだ。これを避けるためには、自宅に「snacks」を置かないこと、これを買わないことに尽きる。
買い物の際には、必ず買い物リストをつくってから、スーパーに出かけよう。
そして、スーパーの入り口を通ったら、まっすぐにお目当ての食品コーナーに向かうこと。決して、snacksの棚には近づかいことだ。
おわりに:暇をもて余していると、口寂しくなる。けれども、なにかに集中していると、そんなことは頭に浮かばない。USの野球選手は、グランドでもガムを噛じって、そっちゅう口をクチャクチャ、モグモグさせているが、なにも、それをまねることはない。あれは、行儀が悪い。見た目が悪い。そして態度がわるい。
(写真は添付のRTE Newsから引用)