いとしい足の健康のはなし:その足に自信がある? (RTE-News, Jul 27, 2023)
日ごろ、靴下に包まれて、外出するときは、いつも靴の中とあっては、自分の足(feet)をじっくりと観察する機会が少ないのも当然。それに、足に自信がないせいか、足と聞いただけで「visibly squirm (モジモジする)」人もいるとか。
しかし、きれいな足は健康のバロメータだ。以下は、「Podiatrist (足専門医)」のMs Veronica Danielsが語る「足の健康にまつわる薀蓄(うんちく)」の数々。
1.Choosing the right footwear:靴の選び方
靴屋さんでは、 『少しぐらい履き心地が悪くても、そのうち、徐々に靴が足に馴染んでくるだろう』とは、決して思わないこと。そして、靴を選ぶ際には
・靴を履いて何をしようとするのかをよく考え
・見栄えやファッションよりも、実用性と履き心地を優先
させることだ。
2.Bunions:外反母趾
足のトラブルでもっとも多いのが「bunions (外反母趾)」。これは、足の親指のつけ根の関節が曲がって、内側に変形する症状。その原因として
・歩き方が悪く、とくに歩くときに足首が内側にブレて、つねに踵(かかと)周りの関節が過剰に動く
・扁平足 (fat foot)
・生まれつきの骨格構造 (genetic proble,)
の 3点が考えられる。なお、
・親指がうまく動かせない
・むりに動かそうとすると痛い
・親指の関節がコキコキする (hearing a click)
などは、外反母趾のサインだ。
”Bunion correctors ’do not work’, she said, instead suggesting that those suffering with bunions see a professional.”
[ 外反母趾矯正グッズは役に立たない。それよりも、外反母趾に悩んでい人は、専門医に診てもらうことだ。]
3.Flat footed:扁平足
扁平足になると、靴の中で親指の動きが悪くなって、靴と親指が絶えずこすり合うため、親指の外側にタコができてしまう。
Ms Danielがすすめる扁平足対策は、軽石 (pumice stones)などで足の裏の厚くなった皮をこそぎ落としてやり、その後、クリームを塗ってツルツルにしておくこと。
4.Barefoot:素足で歩く
きれいな砂浜を素足で歩くのは、健康的で気持ちがいいものだ。しかし、人類の祖先が素足で地面を歩いたころは、コンクリート舗装がなかった時代だ。その祖先の真似をして、硬いコンクリート上を歩いては、足も関節も痛めてしまう。現代人にとっては、どうしても靴という「ortotics (装具)」が必要なのだ。したがって、
・Barefoot on concrete, not a good idea.
[ コンクリート上を素足であるくのは、好ましくない]
が結論。さらに、素足で注意すべきはプールサイドだ。そこは「fungal infection (真菌感染症 [水虫、カンジダなど])」を引き起こす細菌のたまり場だ。だから、プールサイドでは、必ず、ビーチサンダル (flip flops)、プールシューズを履くか、少なくとも足の裏にワセリンを塗ってこれを保護することだ。(ただし、滑りやすくなるので注意。また、日本では、ビーチサンダルなどを禁止しているプール施設もある。)
おわりに: 「足の向くまま、気の向くまま」。足まかせ、風まかせ。なんとも優雅なことばだ。日ごろ、足の大きさ、形など、ほとんど気にもしないが、とにかく「足」がないと、どこにも行けない。それに、本来、顔の表情と同じくらい、その人の性格、仕事ぶり、経験などの重要な情報を与えてくれるものだ。あしからず。
(写真は添付のRTE-Newsから引用)