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ホリデー:疲れたストレス頭が幸福ホルモンで満たされるとき! (RTE-News, Jul 13, 2023)

What's an email? Photo: Shutterstock/soft_light

   「Hoida]y (休暇)」は、仕事から開放されて、好きなことができる時間だ。その気分は「愉快」につきる。

 その日、雨が降ろうが、雪になろうが、休みは休み。誰からも束縛されない自由気ままな時間は、なぜか、心がはずむ。

 

 ホリデーは恋人に似ている。それ自体、心嬉しいことだが、その日を指折り数えて待ち続けるときの、そわそわした気分ときたら、まるで、初めてのデートを待ち望むときのような気分だ。なにしろ、ホリデーであれ、恋人であれ、それに巡り会えたことで、頭の中は幸せホルモン「dopamine (ドーパミン)」に満たされ、心もからだも有頂天になっているのだから。

 

1.A rest is good for your brain:休息は思考の柔軟性を高める

 毎日、仕事、仕事で追われていると、心もからだも疲れる。仕事の間に「holiday (休暇)」を入れると、脳の思考力が活性化することが分かってきた。

 

 オランダの Radboud大学の Ms Jessica Bloomらの研究グループが、2016年に「ScienceDirect」に発表した研究論文によると、休暇は「人間の創造力 (creativity)」、「思考の柔軟性 (cognitive flexibility)」を高めるというのだ。

 では、なぜ、休暇をとると脳の機能が改善されるのか。その答えの一つが、ストレスの減少 (stress reduction)にあった。

 

 仕事はストレスとの戦いだ。しかし、ストレスには次の 2通り、

・Spontaneous stress:散発的ストレス

・chronic stress:慢性的ストレス

 

がある。散発的ストレスには、人間の行動をうながすプラスの働きがあり、たとえば、決められた期日までに仕事を成し遂げようと努力するのは、このストレスのお陰だ。

 

 ところが、慢性的なストレスには「negative connotation (否定的な意味合い)」がつきまとう。常にプレッシャーを受けたり、自分一人ではどうしよもない状況に追い込まれると、ストレスは慢性化してしまうのだ。

 その結果、

 

・fatigue:疲労

・high levels of anxiety:重度の不安症

・irritability:イライラ感

・anger:怒り

に襲われて、心は最悪の状況に陥る。

 

Why 7.23am is the most stressful time of the day

2.Recepe for a holiday that recharges your batteies:充電できる休暇の過ごし方

 ホリデーを存分に楽しむコツは、ホリデーに仕事を持ち込まず、仕事を忘れること。もちろん「e-mail」もオフにする。

 それに加えて重要なことは、ホリデーの日を楽しみに待つことだ。ワクワクする時間があると、なぜ、幸せな気分になれるのか。それはひとえに「dopamine (ドーパミン)」のお陰だ。

 

 この神経伝達物質

 

・substatia nigra (黒質:中脳の一部を占める黒色の神経核)

・ventral tegmental area (腹側被蓋野:耳の奥の中核の一部)

から分泌される脳内ホルモンであり、一般には幸せホルモンとして知られている。

 

  この中脳の領域は、400,000から600,000個の神経細胞 (neurons)から構成されていて、ここは「axone (神経線維)」によって脳の他の領域とつながっている。 

 

 この領域からドーパミンが分泌されると、人は「幸せ気分 (pleasant feeling)」になるのだ。だから、休暇が近づくと、ドーパミンの分泌量が多くなって、心は幸せ気分で満たされるようになる。

 

 さて、休暇では何をして楽しもう。これまで行ったことがない国の険旅行あるいはエスニック料理を堪能しようか。でも、その楽しみ方は「entirely subjective (まったくの主観の場)」。ある人にとって楽しいことであっても、他の人にとってはストレスになることもある。仲間と一緒に休暇を楽しむときには、この点にとくに注意を払う必要がある。

 

3.To enjoy or not to enjoy:今、楽しむべきか、それとも......

  残念ながら、人間に幸福感をもたらすはずのせっかくのメカニズムも、ストレスが溜まりに溜まって、慢性的ストレスがひどくなると、十分に機能しなくなる。

 たとえ、楽しいことがあっても、ドーパミンが十分に分泌されなくなってしまうのだ。こうなると、心はどんどん「depression (うつ)」の状態に陥る。

 

 だから、たまには休暇をとって、思いっきり楽しみ、ストレスを発散することが必要なのだ。休暇は一度に長めにとっても、何回かに分けてとっても、ストレス発散効果に違いはなさそうだ。それは休暇の過ごし方次第でもあるから....。

 しかし、これだけは言える。とにかく、休暇は楽しく過ごすことが一番。

 

おわりに:休暇は睡眠と同じ。これを欠いては健康が保てない。

               (写真は添付のRTE-Newsから引用) 

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