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萌えいづる春:なにもかも刷新し、リフレッシュするチャンスだ! (RTE-News, Apr 7, 2023)

Getty Images.

 石(いわ)ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨(わらび)の

 萌え出(い)づる春に なりにけるかも

           [ 万葉集 巻八 春の雑歌 ]

 

  今からおよそ1,300年前、飛鳥の地で育った「志貴皇子(しきのみこ) [668- 716]」は、春の到来で野山が色めく景色を、このように歌に詠んで愛でた。歌人としての奇才ぶりを存分に発揮したこの一首で、後世に末永く、その名を残すことになった。

 

  さて、春に夏、秋も、冬だって、すばらしい季節だ。が、春はやっぱり格別だ。他の季節にはない「生命の躍動と勢い」があり、草花・樹木の新芽・雌しべが発する「なまめかしさ」が漂う。

 春が万物の「resurrection (復活)」の時であるとすれば、せっかくだ。春の大掃除のついでに、あなた自身のリフレッシュ対策に取り組んでみよう。

 

1.Reset your body clock:体内時計をリセットしよう

 電波時計ならまだしも、普通の時計ではどうしても1年も経つと時刻表示にズレが生じてしまう。体内時計なら、なおさらのことだ。

 そこで、年度始めに、体内時計のリセットがお勧めだ。そのためには、まずは十分な睡眠時間を確保すること。できることなら、一日 7 - 9時間の睡眠をとることが望ましい。その準備として、

 

・Try having a warm bath before bed to unwind, or practice yoga or meditation to help aid relaxation.

[ 就寝前に、からだをリラックスさせること。温かいお風呂、ヨガ・瞑想が効果的。]

・Switch off the telly and avoid scrolling on your phone for an hour before bed.

[ 就寝 1時間前になったら、スマホの電話に出ない、スマホに触らない。]

・Find your optimum temperature to sleep in: The ideal temperature is around 18℃。

[ 寝室の温度を調整:理想的な室温は 18℃。ただし、人によって若干違いあり。]

2.Make time for a daily walk:毎日、散歩に出かけよう

 冬ごもりの時は過ぎた。少しばかり寒くても、外に出て、思いっきり手足を伸ばし、からだを動かしてみよう。

 Dr Donald Grantによると、心臓に大きな負担が掛からず、しかも、からだに「エネルギーと活気 (energy and invigoration)」が みなぎる運動と言えば、「walking」に限る。太陽の光を浴びながら野山の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込むなら、ビタミンDが十分に補給され、

・improved mood:気分が晴々する

・reduction in stress levels:ストレスが消える

・greater mental clarity:メンタルヘルスが回復

 

などのメリットが期待できる。

 

 なにも、わざわざ遠くの山へ、トレッキングに出かけることもない。近所あるいは近くの公園内を歩くだけでも十分な効果がある。

 

・An 11-minutes brisk walk a day could significantly the chances of:

[ 1日11分の早足ウォーキングで、次の発症リスクが大幅に下がる。]

 

・heart disease:心臓疾患

・diabetes:糖尿病

・certain cancers:ある種のガン

 

との研究結果が報告されている。

 

3.Protect your skin:スキン・ケア(保護対策)を始めよう

 残念なことに、春は花粉が飛ぶ季節でもある。3、4月のスギ花粉に始まり、5、6月になるとカモガヤ花粉で目のかゆみ、くしゃみ・鼻水が止まらなくなる人も少なくない。さらに、皮膚が荒れ、湿疹・吹出物 (eczema & rash)で悩まされることもある。

 

 そんな春の皮膚のトラブルが起こったときは、患部にコットンを当てて、余分な水分を拭い取り、清潔に保つこと。その上で、外出の際には、日焼け止めクリームを塗って、紫外線対策をする。紫外線は、曇り日であっても、意外に強いもの。SPF30以上の日焼け止め製品がお勧めだ。ただし、香料が入ったものは、肌のトラブルを悪化させるおそれがあるため、避けたほうが無難だ。

4.Feed your gut microbiome:おなかの微生物叢を整えよう

 人間の腸 (intenstines)には数兆の微生物が棲み着いて「gut microbiome (腸内微生物叢(そう))」を形成し、

 

・reducing the risk of certain cancers:ガンの発症リスクを抑え

・maintaining a healthy weight:健全な体重を維持し

・reducing inflammation:炎症を抑え

・improving digestion:消化を助ける

 

などの働きを担っている。この腸内微生物叢を正常に機能させるためには、

 

・probiotics:プロバイオティクス

・strains of live bacteria:生菌株

・yeasts:イースト菌 (酵母)

 

を含む食品の摂取が欠かせない。

なお、「probiotics (プロバイオティクス)」は発酵食品 (fermented foods)

 

・sauerkraut:サワークラウト

・kehr:ケール

・yoghurt:ヨーグルト

 

などに多く含まれている。これらの食品の他に繊維質(fibre)をたくさん摂取して、砂糖は控えめにすること。

5.Drink more water:もっと水分補給に努めよう

 水分の補給は

 

・regulate your temperature:体温を調節する

・lubricate your joints:関節の動きををスムーズにする

・aid digestion:消化を助ける

・help you concentrate:集中力を高める

ために欠かせないものだ。

 

 なお、NHSによると、

 

”Adults should generally be drinking six to eight glasses of water a day.”

[ 一般に、成人は1日コップ6− 8杯の水を補給することが必要。]

 

 もちろん、水分補給として紅茶やコーヒーでも構わないが、できることなら砂糖・シロップなしがおすすめだ。また、紅茶・コーヒーなどの「Caffeinated drinks (カフェイン入り飲料)」には「利尿作用 (diuretic effect)」があるため、人によってはおトイレが近くなるので要注意。Drinking a glass of water

おわりに:気分を改めて、何か からだに良いことを始めようと思っても、なかなかできるものではない。勉学も仕事も、からだに良いとする情報・ニュースも、もうたくさんだと、心の底から思い込んでは疲れ切って、目を塞ぎ、耳を塞いでいる人間がなんと多いことか。

 さあ、「春のリフレッシュ作戦 (Spring refresh strategies)」を実行してみよう。たとえ「三日坊主」に終わってもいいではないか。「nature」は、きっと大目に見てくれるはずだ。

   (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie