1日5,000歩だけでも:心臓疾患・早死のリスク急減の効果あり! (BBC-News, Aug 9, 2023)
さて、ドンドン、どんどん歩け。
町中はブラブラ歩き、山の小道はテクテク歩き、学校・職場にはゾロゾロ歩き、暑い夏の盛りはダラダラ歩く。
ただし、飯(めし)だ、祭りだとなったら、さっさと歩く。なんとも人間は事と次第で歩き方もずいぶんと変わるものだ。
とにかく、歩け歩け。歩かないとからだが鈍(なま)り、血圧が高くなるとされる。では、どれだけ歩けば良いのか。これまでの定説では「1日10,000歩」が必要だった。ところが忙しいビジネスマンにとって、1日10,000歩を維持するのは至難の技だ。
そんな あなたにとっておきのビッグ・ニュースが発表された。なんと、10,000歩どころか、その半分、いや1/4 でも健康効果が期待できるとの朗報だ。
ポーランドのMedical Univerity of Lodg (ウッチ医科大学)の Macier Banachi教授らの研究チームが USの John Hopkns Univerity School of Medicine (ジョン・ホプキンス大学医学部)と共同で、被験者226,000人を対象にして実施した調査によると、
・1日2,300歩以上であれば、心臓と血管の病気の予防に役立ち
・歩けば歩くほど、病気の予防、健康効果は大きくなり
・1日4,000歩を満たすと、どんな病因であれ、早死する確率は減少し
・1日4,000- 20,000歩の範囲で、1日の歩行数が1,000歩増すごとに、早死する確率は15%ずつ減少する
・とくに、60歳以下の人にとっては、循環器疾患のリスクが下がって、長生きする効果が大きい。
なお、WHO報告によると、運動不足 (insufficent physical activeity)によって、死亡する人は世界で年間約320万人を数える。これは死亡原因別では第 4位にランクされる数値だ。
さて、フィットネス・トレーナーの Ms Honey Fineによると、歩くことによって「metabolism (新陳代謝)」が改善され、筋肉強化にもつながると言う。とくに、長時間、イスに座り続けるビジネスマンは、下半身を動かさずに、つねに体がストレスにさらされているため、腰痛になりやすい。
そこで、健康を維持するためには、運動以外に体を動かしてエネルギーを消費する「non-exercise activity thermogenesis (非運動性熱産生Neat)」も大切だ。
・standing:立ち仕事
・carring shopping:買い物を手に持って運ぶ
・washing the floors」床掃除
・hoovering:掃除機をかける
・pacing whilst talking on the phone:ながら電話 (ただし路上を除く)
これらはすべて「Neat」活動。体のエネルギー消費効率を高める作用がある。
なお、以下は、1日の歩行数を無理なく確保するためのコツだ。
・Walk to the station rather than going by bus or car.
・If you work at a desk, set hourly reminders to get up and move around.
・If you are pregnant, walking is the best kind of exercise to do.
・Take a daily 30-minutes walk listening to a podcast
・Walk with friends in a park or forest trails and walk the dog if you have one
.・Start small - a 10-minute walk form the station to the office can easily build up to a 20-minute stroll in the park and finally a 30-minute walk around town.
・駅に向かうとき、バス、クルマはやめて歩く
・デスクワーク中は、1時間ごとに席を離れて、その辺を歩く
・妊娠中の人にとって、歩くのはとてもいい運動になる
・ポッドキャストを聞きながら30分歩く
・友だちと一緒に公園や森の小道を散策したり、ペット犬を飼っているなら連れていく
・はじめはちょっとだけ歩こう。駅からオフィスまで10分。それができたら、次は公園を20分歩き、最後に街中を30分、と徐々に歩行数をのばす。これなら、わりと簡単に1日30分 (2,000 -3,000歩)の目標が達成できる。
おわりに:歩く(waliking)ことだけに目が行ってはならない。床の拭き掃除だって、庭でスコップ仕事したって、体を動かすことに関しては、りっぱ活動の一つだ。それにプラ足して、スクワット、腕立て伏せを入れたら申し分なし。
(写真は添付のBBC-Newsから引用)