「一日8,000歩」を週に1、2回:これで確実に寿命が伸びる! (RTE-News, Mar 28, 2023)
「レギュラー・エクササイズ (regular exercise)」とは、ずいぶんとあいまいで、わかりにくい言葉だ。そもそも英語の「regular」にはいろいろな意味がある。しかし、ここでは「habitual routine (毎日、欠かすことのない)」の意だ。つまり、朝、ベッドから起きて、顔を洗ったり、歯磨きして朝食を食べたり、散歩に出かけることと同じように「毎日の日課、あるいは毎日やると決めた運動」のことだ。
この「reguar exercise」を続けることによって「motality risk 死亡リスク)」が下がることは周知の事実。では、その運動とは、からだにどのくらい負荷の掛かるレベルのものか。
・At least 30 minutes of moderate physical activity everyday
[ 毎日少なくとも中程度(少し汗ばむほど)の運動を30分続ける ]
ところで、「Kyoto」、「California」大学の研究チームが「JAMA Open」に発表した研究結果が話題になっている。結論から言って、ちょっとキツメの歩行運動を週に1,2度、集中的に行なうと、死亡率が下がるという。
2005- 2006年の1年間、US在住の被験者3,100人の「walking steps (歩行数)」を調べ、その10年後の「motality risk (死亡リスク)」との関連性を分析した。
その際、「Waking 8,000 steps or more a week (一日8,000歩歩いた週当たり日数)に基づいて、被験者を3つのグループに分類したところ、その内訳は以下の通りだった。
Group 1 :zero days (ゼロ日) :637人
Group 2:one to two days (1- 2日) :532人
Group 3:three to seven days (3- 7日) :1.937人
すると、グループ2の死亡リスクはグループ1に比べて14.9%低く、グループ3に至っては16.5%も死亡リスクが低かった。
なお、「Mayo Clinic」によると、「regular activity」の一環として「walking」がおすすめ。ただし、できることなら「Waking 8,000 steps or more a week」とし、週に1、2回集中的に歩くことだ。
・heart disease:心臓疾患
・obesity:肥満
・diabetes:糖尿病
・high blood pressure:高血圧
・depression:ウツ病
の発症リスクを下げる効果が期待できる。
おわりに:この記事によると、平均的なアメリカ人の 1日当たりの歩行数は3,000- 4,000。意外と健康を気にして、よく歩いていることがわかる。残念ながら、日本では、この時期、スギ花粉が大気を汚して、散歩や外歩きがつらい。
(写真は添付のRTE Newsから引用)