英国人の10人に一人が半年に一度だけ洗濯するもの：それは何？ (RTE-News, Sep 13, 2023)
紳士の国 UKも、清潔感に関しては怪しいものだ｡「一年にどれくらいバスタオルを洗っているか」について尋ねた最近の調査によると、イギリス人の10人に一人が「半年に一度」と回答したという。戸数にして数百万の家庭で、めったにバスタオルを洗濯していないことになる。
水を節約するために そうしているのか、あるいは洗濯機から排出されるマイクロプラスチックを気にした生活習慣なのかは不明。しかし、からりと晴れる日の少ない UKでは、バクテリアにとって、そこは、さぞかし、棲み心地のいい場所に違いない。
さて､Ireland生まれで､「Gaff Goddness」の著者 Ms Laura DeBarraによると、一般家庭では､バスタオルの洗濯回数を､(少なくとも)「一週間に一度」にした方が良いという。
タオルでからだを拭いて、そのまま、その辺にぶら下げておくと、バクテリアのすみかになる。使用後は、乾燥させることも必要だ。
バスに入って、シャワーを浴びて、からだはピピカ (aqueky clean)になっても、その表面には石鹸･シャンプーが残っているもの。お風呂上がりに、からだをタオルで拭くと、拭いたタオルはきれいに見えたところで、実はそうとは限らない。ボディ･オイルやバクテリアで結構汚れているのだ。だから、使い終わったタオルをどんなに乾かしても、乾かすだけでは不十分。洗濯して清潔にする必要がある。
また、使い終わったバスタオルをバスルーム内においてはいけない。バスルーム内には､「plume (微細な飛沫、プルーム)」が立ち込めている。それは、水洗トイレを流すときに発生するプルームと同じ。大気中に拡散して漂い、その微粒子にバクテリア (大腸菌など)が付着していることが多い。
このため、トイレ内には、できるだけ余計な物を置かないこと。さらに、トイレの使用後は、フタ (lid)をすることがおすすめとか。
さらに、バスタオルを洗うときは､「fabric softner (柔軟剤、ソフナー)」を避けた方がいい。これを使うと、
・繊維に「waxy barrier」ができて、バクテリアを取り込んでしまう
・からだの水分を十分に吸収しなくなる
ためだ。
おわりに：Ms DeBarraはバスタオルを頻繁に洗いすぎないように、とも述べる。その理由は、洗濯する度に、繊維が消失するためとか。
けれども、そこには、タオルの品質とサイズに関する考察が欠けている。そもそも、シャワーを浴びた後で、からだをすっぽり包む大型タオルが常に必要なのか、また、環境に及ぼす化学繊維とコットン(綿)素材の影響の違いはどうなのか。これは、読者のみなさんが考える問題なのかも知れない。
(写真は添付のRTE-Newsから引用)
