食費のムダを省くコツ：今こそ、食べものとお金を大切に！ (RTE-News, Sep 24, 2022)
この数カ月間、インフレ怪獣は、人々を飲み込むかのように、その醜い頭を高く持ち上げ始めた。ガス･電気、ガソリンはもとより、パンに野菜･フルーツに至るまで、あらゆる商品の価格の値上がりが続く。
年間数千万円の所得を超える政治家、大企業経営者などの部分的特別特権階級は別にして、一般庶民の暮らしにジワジワと貧困の陰が忍び寄るようになった。
こんなとき、なにもしないで、その場に立ちつくしていると、押し寄せる荒海に首までつかるか、体ごと沖合にさらわれてしまう。
さて、インフレ怪獣の襲撃に対しては、それなりの戦い方がある。「Money Doctor」シリーズの著者で貯蓄のエキスパートMr John Loweは、今こそ、ムダ遣いを避け、お金を貯めるようにと説く。以下は、そのコツだ。
１．買い物に出かける前に、必ず「買い物リスト(メモ)」をつくり、スーパーでは、そのリストの品目以外は買わない。
２．メモをつくるとき、冷蔵庫、食品貯蔵室の収納状況をよく確かめる。
３．そして、この買い物リストを常に見直して、後に不足した台所用品、気づいた食品などを書き加える。
４．スーパーのチラシ、新聞･TVの売出し広告を活用し、期間限定商品を見逃さない。
５．保存可能な食品(non-perishables)については、一ヶ月分をまとめ買いする。
６．おなかが空いているときは、買い物しない。
７．レシートは必ず保管する。食品価格の比較、チェックに役立つ。
８．できるだけ、野菜･フルーツは産地直売所(local firms)で購入する。安くて新鮮なものが手に入る。
９．自宅の庭やベランダに空きスペースがあるなら、野菜を自家栽培する。
１０．まとめ買いする。もちろん、保存スペースと消費量を良く考えて。
１１．ただし、安くなるからといって、必要以上に買わないこと。なお、ネット通販を利用すると、衝動買い(impulse buys)に走ることがない。それにガソリンを使い、駐車料金を払って買い物をする必要もなくなる。全体的に考えると、ネット通販の送料など、たかが知れた金額。
１２．ネット通販で買い物をするときは、各社の商品価格を比較したサイトで、価格を確認する。
１３．必ず食品の賞味期限を確認すること。なお、すでに自宅の冷蔵庫にあるものについては、言うまでもない。製造月日の古いものから消費するのが基本だ。
１４．レジに立ったなら、もう、他のものは買わない。たとえ、レジの側のチョコ、電池、雑誌が目に入っても、手を出さないことだ。
１５．スーパーには買い物袋を持参する。環境に配慮した分解性プラスチックバッグなら「一石二鳥(You could kill two birds with the one stone.)」。
１６．ピザ、コークなどの購入は､ほどほどに。嗜好と健康のバランスを考えよう。
１７．買い物を済ませたら、カフェなどに立ち寄らず、さっさと自宅に帰る。
１８．職場に手づくりの弁当を持って行く。水道水だって、冷やして魔法瓶につめると、美味しく飲める。
１９．お金がないときは、できるだけ節約し、お金を使わないこと。借金してまで買い物をしない。
２０．ポイントカード、クーポン券があったなら、これを大いに活用する。
おわりに：「塵も積もれば山となる」は、よく知られたことわざだ。いまさら、あえて言うまでもないことだが、たとえわずかなお金でも、あるいは買えば安い商品(食品)であっても、これを大事にする心がけが、現代人にとって最も求められているものの一つだ。
(写真は添付のRTE Newsから引用)
