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気分は部屋の色によって変わるもの:さて、どんな色にしようか! (RTE-News, June 28, 2022)

A colour expert shares how the hues on our walls can impact how we feel. By Lauren Taylor.

 白 一色の壁で囲まれた病室のような部屋は、清潔感を感じるものの、どこか もの悲しく、寂しい気分を与える。そうかと言って、あでやかな赤で色塗られた部屋は、華やかな気分にさせてはくれるものの、それもつかの間のこと。やがて、心が落ち着かなくなってしまう。

 

 人間の心は、周りの景色や色によって、思いの外、影響されるものだ。

 さて、クリエイティブ・ディレクターの Ms Marinne Shillingfordによると、マンネリ化した自宅の部屋の色を変えるだけで、その空間が見違えるほどに生き返るという。それでは、どんな色にすれば良いか。以下は、色の選択のヒント。

 

1.To create a stimulating environment...:刺激的な空間にしたいとき

 可視光線で、波長がもっとも長い光線と言えば、それは「red (赤)」。漢字の「赤」は炎が盛んに燃えるさまを表わし、遠くからでもよく目立つ色でもある。

 

 古代の日本人は、この「赤」に霊的なもの、魔力が宿ると信じた。また、「赤」は

恋の色でもあり、慕い合う男女が離れ離れになるとき、再会を願って、赤い紐(ひも)を結びあったという。 

 つまり、なぜか、「red (赤)」は、心を激しく刺激する色 (stimulating coloour)だ。この色が食堂、レストラン、ダイニング・ルームの壁の装飾に使われると、にぎやかな雰囲気になり、料理も美味しくなる。

 ただし、自宅の部屋には、アクセント程度にとどめておいた方が良い。壁紙に多用すると、けばけばしくなり、また、落ち着かなくなって、すぐに飽きがくる。

 

2.To evoke calmness...:落ち着きのある部屋にしたいとき

 心を激しく揺さぶる色が赤なら、その乱れた心を鎮める色は、青・緑系。波長の短い可視光線で、空と海、草原の色でもある。これらの色に囲まれると、自然とのつながり感が深まり、心に安らぎを覚える。

3.For a happy place to be...:しあわせ気分にひたりたいとき

 黄色 (yellow)は歓喜の色 (joyful colour)だ。黄色は、お日さまの光の色であり、春一番に野に咲く「daffodils (水仙)」、「buttercups (キンポウゲ)」、「primroses (サクラソウ)」の花の色だ。注意喚起の色でもあるが、心をワクワクさせてくれる色であり、保育園 (nurseries)(あるいは保育園児の帽子の色)として使われる。

 

 また、ピンクは小さな女の子あるいはBarbi (バービー人形)のイメージ。心優しい喜びに満ちた色だ。

おわりに:色には歴史がある。洋の東西を問わず、特定の「色 (colours)」が権力の象徴として使われた。ローマ皇帝は紫の衣を身にまとい、平安貴族の衣の色は身分に応じて厳格に定められていた。

   (写真は添付のRTE Newsから引用)

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