ビールだけが暑い夏の定番ではない。冷たいアイスコーヒーもまた、飲む人を一瞬にして爽やかな気分にさせてくれる。しかし、残念なことに、筆者は、これまで、これはと思うアイスコーヒーを一度も味わったことがない。どれもこれも、甘すぎたり、水っぽいも…
どの国の主婦も、相次ぐ食品の値上がりで、家計のやりくりに頭を痛めている。それに、世界はこれまで経験したことのない三重の大危機に晒されている。その、戦争(とくにロシアの侵略戦争の拡大)の危機、エネルギー・食糧危機、コロナ・ウイルス感染の危機を感…
染色体 (chromosomes)の末端部をカバーする「telomeres (テロメア)」は、生命の ともし火のようなもの。細胞分裂を繰り返すごとに、すなわち加齢とともに、その長さが短くなって、やがて寿命を迎える。 ところが最近の研究によると、この生命のともし火は、…
野山に生える草木は、何も言わない。ただ、日差しに喜び、雨を待つだけ。しかし、そこには、生き延びるための したたかな知恵と、敵との戦いに備えて磨き上げた戦略があった。 RTEは、Mr Leif Berswedenの著書「Where The Wildfolwer Grow」から7つのエピソ…
健康を保つためには、病魔・疫病神を寄せ付けない知恵と工夫が必要だ。これは予防医学 (prevetnive madicine)と呼ばれる。 たとえば、塩分の摂り過ぎは高血圧症を招き、心臓の負担を重くする。しかし、医学学会誌「European Heart Journal」に発表された研究…
園芸家にとって、夏は、庭に植えた草花や野菜の水やり作業と雑草取りに奮闘するときだ。とくに、猛暑や日照りが続くと、ピーマン、トマト、ナス、キュウリなどの野菜はもちろんのこと、乾燥に強いとされるハーブもげんなりしてくる。そこで、あわててたっぷ…
200年前の江戸の夏も、やっぱり暑かった。日がとっくに落ちても人々はなかなか寝付けず、夜遅くまでグズグズしていた。だから、夜のオツトメ「どろぼう」にとって、夏場は苦しかった。なにしろ、人の目がギラギラしていては、大っぴらに動けない。当然、夏場…
白 一色の壁で囲まれた病室のような部屋は、清潔感を感じるものの、どこか もの悲しく、寂しい気分を与える。そうかと言って、あでやかな赤で色塗られた部屋は、華やかな気分にさせてはくれるものの、それもつかの間のこと。やがて、心が落ち着かなくなって…
一度、自然界に放たれたら 永久に分解されることがなく、人体に取り込まれると、DDTや放射性ストロンチウムのようにどんどん蓄積、濃縮される物質。それがPFAS (有機フッ素化合物)だ。「forever chemicals (永久に分解されず、自然界に残り続ける化学物質) …
雪解けを待って春先に植えたジャガイモが 6月にはたくさん収穫できた。そして梅雨があけると庭のキュウリ、トマト、ナス、ズッキーニがどんどん生長してりっぱな実をつけた。しかし、RTEによると、夏の今からでも種まきができる野菜があるという。 ただし、…
今年は、連日30℃を超える真夏日が続く。こんな天気のときは野外運動は危険だ。しかし、暑い暑いとソフトクリームを食べて寝ころんでいては、これも身体に良くない。夏と言えども、適度な運動が欠かせないのは言うまでもない。 さて、Nice (英国国立医療技術…
戦後、10年ほどは、着るものはおろか食べものさえ、ままならなかったが、今や、国民のほとんどにとって、ほしいもののたいていは手に入る贅沢三昧な時代になった。 それでも、人々は新商品の購入に走る。だから、暮れの大掃除などで部屋を定期的に片づけない…
USのアポロ計画(Aporo 11,12,17)で、月から地球に持ち帰った岩石、砂礫、粉塵、土壌コアなどの総量は約382kgにのぼる。その一部は研究に利用されたが、残りの大部分はこの約50年間、厳重に保管されてきた。 しかし、この度、Florida大学のAnna-Lisa Paul教授…
会議の席ではもちろんのこと、ときには、仲良しだったはずのカップルの間でさえ、激しく言い争うこともある。言い争いは、英語で「argument」or 「conflict」。 この「conflict」の語源はラテン語「configere [互いに殴り合う (striking together)の意]。し…
アヒルは、他の鳥類と同じく、夜になると片目をつぶり、もう一方の目は開けて眠る。このとき、ア匕ルの脳は半分だけ眠り、残りの半分は目覚めているのだ。これを「unihemispheric sleep (半球睡眠)」という。絶えず敵 (predators)に脅かされている動物が進化…
南極西部の氷床 (West Antarctic Ice Sheet)の「Whillans Ice Stream (ウイランズ氷流)」の深部には、古代の海の土砂・泥の堆積層が存在し、それがスポンジのような役目を果たして、数千年前の膨大な海水を包蔵していることが発見された。(研究の詳細は「Scie…
家庭菜園 (kitchen garden)と言えども、ゴミの排出量をゼロに抑えた「zero wate」の、環境に優しい(eco)な「vegetable growing (野菜づくり)」は、結構むずかしいもの。やれ、防虫ネットだ、マルチだと、そのつど園芸店に車で乗りつけてはガソリンのムダづか…
「たとえ、どんなに貧乏であっても、嘘をつかず、他人のものに手を掛けず、真っ正直に生きる」とは、先人の教えだった。 しかし、世の中は変わり、いつの頃からか、詐欺・ペテン師、嘘つきで溢れるようになった。 顔色ひとつ変えず、人をだまし、平気で嘘を言…
どんな事業プロジェクトであれ、それに携わった人が、やがて現役から退くと、プロジェクトの立上げ当初の崇高な理念も情熱も薄れて、お役所仕事 (bureaucratic tasks)に落ちぶれていくのが世の常。 野生生物の自然保護計画も、そんなプロジェクトの中の一つだ…
DNAに突然変異 (mutations)が起こると、正常な体細胞が崩壊し、制御不能なまでに、その異常な腫瘍細胞が分裂・増殖を繰り返すようになる。これがガンの正体。 これまで、ガンは発生する身体の部位、腫瘍細胞のタイプによって分類され、治療が進められてきた。…
チョコレートが食べきれないほどある、とはなんとも贅沢な話だが、カカオ70%以上ならともかく、カカオ成分よりも糖分が多いチョコは食べすぎると歯が痛くなり、虫歯の原因になりかねない。 それでも、冷蔵庫の中にチョコが溜まってしまったら、どうしようか…
国産、輸入ものに関わらず入浴剤がよく売れている。適度の湯かげんの湯ぶねにつかると、だれでも心が休まり、疲れがとれるもの。 ところで、迷惑なのは、公共の温泉で、長い髪の毛を湯ぶねに浸し、素知らぬ顔を決め込む やから。あるいは湯ぶねの中にもぐり…
Covid-19感染の死亡者数は、「Our World in Data」によると、620万人 (2022/4/17現在)。累計感染者数は 5.05億人。 しかし、この数値は、本当に正しいものだろうか。 Washington大学の「The Covid excess motarity team (コロナ感染の超過死亡率調査チーム)」…
漢字の「鬱(うつ)」は、ジメジメとした湿気のこもる暗い林の中に、ひとり閉じ込められ、常に死の恐怖に脅かされている心理状態を表わす。英語の「depression (うつ)」とて、押しつぶされ (press down)そうになっている心の状態を文字にしたものだ。 この「う…
哺乳動物は、この世に生まれると、細胞分裂を繰り返して成長する。しかし、やがて、その分裂回数がヒト体細胞においては約50回 (Hayclick limit [ヘイクリック限界])に達すると、老化 (ageing)が始まる。 ところが、「The Wellcome Sanger Institute (ウェル…
クローン羊がこの世に現われたのは、今から26年前の1996年7月のことだ。Edinburgh大学の「Roslin Insitute (ロスリン研究所)」が、メスの羊の乳腺細胞 (mammry gland cells)を卵子に移植した胚細胞 (embryo)からクローン羊「Dolly (ドーリー)」を世界ではじ…
ジュース・ダイエットは短期間に体重を落とす方法として宣伝され、さまざまなダイエット用ジュースやスムージーが販売されている。なかには、体内の老廃物除去効果をうたったものまである。 しかし、「すぐに痩せる」の宣伝文句には危険がいっぱい。痩せたいと…
今や、スマホは思春期の子ども達にとって、教科書よりも大事な必需品。その頭の中は、寝ても覚めてもスマホ、スマホ、スマホ。チャットや遊び友だちからのメールが気になってしかたがないのだ。それに、知りたいことなら何でもネット検索で知ることができる…
専門書は別にして、読書の対象となる本と言っても、その内容は色々。 ・fast-paced thrillers:テンポの早いスリラー ・murder mysteries:殺人ミステリー ・fascinating memories:心ひかれる思い出話・紀行文 ・dragon-filled fantasy novels:ドラゴンが続…
人種によってガンの種類やその発生率が違うものだろうか。この疑問に答えるために「The Cancer Research UK」の Dr Katrina Brownらの研究グループが、2013− 2017年の間にUKでガンと診断された患者のカルテ約300万件のデータを分析し、次の結果を得た。(研究…