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夏の今からだって種まきができる野菜:園芸家は忙しい! (RTE-News, June 14, 2022)

Hannah Stephenson looks at the edibles you can still sow outdoors in June and July.

 雪解けを待って春先に植えたジャガイモが 6月にはたくさん収穫できた。そして梅雨があけると庭のキュウリ、トマト、ナス、ズッキーニがどんどん生長してりっぱな実をつけた。しかし、RTEによると、夏の今からでも種まきができる野菜があるという。

 ただし、夏野菜の栽培には注意が必要だ。

・みずみずしい野菜は野生の動物・昆虫にとってもごちそうだ。とくにダニ、アオムシ、ヨトウムシ、カメムシなどの害虫から目が離せない。

・肥料分と水やりが不足すると「bolting (薹[とう]立ち)」が起こり、野菜に種がついてしまう。

 

1.Catch crops:間作物

 畝(うね)と畝 (rows)との間、あるいはジャガイモを掘り終えた敷地に、生長の早い「catch crops (間作物)」を栽培できる。その代表的な園芸種は

・radish (ラディッシュ

・salad leaves (レタス)

 

2.Tender types:霜に弱い作物

2-1 トマト・ナス類

 「French beans (サヤインゲン)」、「climing beans (インゲン豆)」は春先の霜に弱い。しかし、初夏になったら、その心配はいらない。この時期の種まきとして、他にも

・tomatoes (トマト)

・aubergines (ナス)

・peppers (ペッパー)

・chillies (トウガラシ)

 

がお勧め。有機質の混じった土壌と肥料をグローバッグ、コンテナ、庭の苗床(sheltered border)などに入れ、その上に種まきをする。屋内で6月に種まきをしたトマトだったら、7月末頃まで苗を植え付けることができる。そして6週間後に収穫。

 

 なお、耐病性 (blight resistance)のトマトの品種「Crimson Crush (クリムソン・クラッシュ)」、「Nagina (ナギーナ)」なら、7月中頃に種まきすると9月初旬から10月末まで収穫できる。

 

2-2 スウィートコーン

  地中の温度が10℃以上になったら、Sweetcornsの栽培時期だ。風受粉(wind-pollinated)を考えて45cm間隔の植え付けとする。

3.Quick crops:生長の早い作物

3-1 ラディッシュ

 サラダに辛味がほしいときは「French Breakfast radish (紅白ラディッシュ)」が重宝する。種まきをして3,4週間後に収穫できる。栽培は8月まで可能。

 なお、種まきは畝(うね)にバラマキとし、双葉(ふたば)が出たら1in 間隔になるように「間引き (seedlings)」する。もちろん、間引いた若芽は美味しいサラダになる。ただし、ラディッシュの収穫が遅れると、株が肥大し、硬くなるので注意。

 

3-2 サラダ用の葉物野菜

「rocket salad (ロケットサラダ)」は、少しずつ種まきをずらすと、長く収穫が楽しめる。この品種は 2,3週間後に発芽するので、間引いて育てる。収穫後は雑草をとって、充分に肥料を施すと、同じ場所で何度も栽培できる。

 同じ要領で、「spinach (ホウレンソウ)」、「baby vegetables (ベビーべジタブル)」も育ててみよう。

 

4.Regular Favourites:人気の野菜

4-1 ニンジン

 今からでもニンジンの栽培は可能だ。ただし、若葉を間引くとき、「carrot fly (ニンジンサビバエ)」に注意。これを防ぐためには「orticultural fleece (園芸用防虫フリース)」が役に立つ。7月初旬から 8月初旬に種まきすると、どうしても害虫がつきやすい。できるだけ、防虫ネットで覆うことが望ましい。

4-2 ビーツ

 「Beetroot (ビーツ)」、「Spring onions (ネギ)」も7月いっぱいまで種まきができる。ただし「Perpetual spinach (フダンソウ)」、「pak choi (チンゲンサイ)」、「Baby leeks (ポロネギ)」の種まきは 6月までだ。

5.Plannning ahead:早めに準備

 春キャベツが大好きな人は 7月から 8月にかけて苗床に種まきをし、双葉を間引きして、株が大きくなる 9月から10月初旬に畝に植え付けよう。冬を越して、来春の 4− 5月に収穫できる。

 

おわりに:「aubergine (ナス)」の語源はサンスクリット語の「vatinganah」。それを英語に翻訳すると「wind go」となる。この「wind」はゲップのこと。しかし、なぜ、ナスを食べるとゲップが「go」になるのかは未だ不明。「go」とは、ゲップを止めるのか、それとも「ゲップがでなくなるようにする」と言う意味なのか、語源学の専門家は頭を悩ましているとか。(参考:John Ayto: Oxford School Dictionary of Word Origins、2002)

    (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie