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嫌いな相手は嫌いだ:けれど、深刻な「言い争い」を避けるために! (RTE-News, May 29, 2022)

Eric Edmeades spoke to RTÉ Lifestyle about his tips for managing conflict, while speaking at the Pendulum Summit in Dublin last month.

 会議の席ではもちろんのこと、ときには、仲良しだったはずのカップルの間でさえ、激しく言い争うこともある。言い争いは、英語で「argument」or 「conflict」。

 この「conflict」の語源はラテン語「configere [互いに殴り合う (striking together)の意]。しかし、15世紀に、そのラテン語が英語に借用されると、主として、

 

・武力紛争 (war)

・不一致、対立 (serious disagreement)

・言い争い、意見の衝突 (argument)

 

の 3つの意味をもつようになる。

 

 人と人との間で意見が違うことは、ごく当たり前のはず。しかし、相性の悪い競争相手や、常日ごろ、ケンカの絶えない間柄では、なかなか折り合えないもの。それどころか、何かにつけて文句を言って、心の中に溜め込んだ恨み・つらみを晴らそうとする。これでは、話し合いは時間のムダ。かえって問題をこじらせかねない。

 

 さて、「人の行動を変える運動」のリーダー Mr Eric Edmeadesによると、「conflict」を始める前に、「conflict」の意義を考えなおす必要があるという。

 「conflict」を「のるか反るかの一大事 (a make-or-break occurrence)」と捉えずに、

 

・ a struggle for an improvement (改善策を探すための取り組み)

 

とすることだ。

 

 その上で、互いに納得できて、現状よりも事態が改善される道をさぐる。そうすれば、目を吊り上げて、罵声を浴びせあうこともなく、少しは気分が楽になり、互いに

 

・to get a better way of communicating (話し方もおのずと変化するはず)。

 

 そうは言っても、嫌いな人間は嫌いなもの。そんな人間を相手にしては

 

・easier said than done(言うは易し、行なうは難し)

 

 けれども、たとえ、そんなときであっても、相手を無視したり、拒否したり、あゆみよりを拒むような「passive aggression (受動的攻撃)」だけは避けた方がよいと、Mr Edmeadesは主張する。

 

 問題を一緒に考えようとせずに、プイと横を向く。あるいは、目の前の問題に関係ないことを、あれこれと持ち出しては、感情のおもむくままに相手を攻撃する。こうなると、どんな人でもお手上げだ。

 

 私見だが、そもそも、ほとんどの「conflict」の原因は、「一つの点」にあるのではない。その背景に、許せないと感じるものが存在するのだ。したがって、決定的な意見の衝突 (crucial conflicts )を避けるためには、上述のMr  Edmeadesの方法に加えて、

 

・お互いの人格・意見は、自分の人格・意見と同じように尊重する

・どうしても、その場で解決できない(折り合いがつかない)ときは、頭を冷やして、再度、話し合いの機会をもつ

・意見が違うからと言って、相手の性格を否定しない

 

 この提案に同意しない人と、いくら話し合っても、まともな答えは見つからない。心が傷つくだけだ。

 

おわりに:職場の会話で「あんた」とさげすむ同僚がいた。他人に敬意を払わない人、常に敵意を抱いている人、なぜか怒っている人。こんな輩(やから)を相手に、冷静に話し合うことなど、とても無理だ。

 

  (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie