2020-01-01から1年間の記事一覧
今年の夏は、最高気温が塗り替えられた地域も多かった。今後も異常気象が続くため、来年以降も、もっと、うだるような暑い夏が予想されている。 暑いときには、誰でも川や湖、海に出かけて、水遊びをしたくなる。 しかし、水難事故で亡くなる子どもが毎年の…
あんなに暑かった夏なのに、それも終わり、ヨーロッパの西の果てIrelandの地では、もう氷点下に気温が下がって、霜が降りるという。 Irelandは、古代ローマ人が「Hibernia (ヒベルニア)」すなわち「冬の地」と呼んで侵略をためらった島だ。風が強く、寒さの…
シジュウカラの群れが忙しく飛び回る、秋の山の小道を辿(たど)ると、やがて、展望が開けた場所に出る。目の前に広がるのは「紅葉の錦(にしき)」。山を彩(いろど)るのは、主に「もみじ(カエデ)」だ。 そのカエデの木が世界中で絶滅の危機に瀕しているという。…
空気の澄みきった秋の夜空は、星が一際(ひときわ)きれいに輝く。その、どれもこれも、太陽と同じように核融合反応で燃えて、膨大なエネルギーを発している天体だ。その光の中には、何億年も前に天体から発せられたものもある。夜空は、空間と時間が超越して…
「ねむる」とは「ねぶる」が転じた語だ。「うとうとして、首が上下左右に振れる」意だという(大野晋:古典基礎語辞典)。 眠ると、夢を見ることがある。眠っていても、脳が活動していているためだ。この世に生まれたときから脳は働きずくめで、休むことがない…
日本は、山地が多く、雨に恵まれているせいか、沢を流れる「せせらぎ (streams)」の水が美味しい。その辺の自販機で販売されている、妙な味付けをし、色付けしたジュースよりも、はるかに旨(うま)い。 ところが、Englandの川、湖、せせらぎ(streams)と来たら…
少々古い話になるが、幽霊船 (phantom ships)、幽霊屋敷、幽霊階段なるものが世間を騒がせたことがある。そして、子どもの頃に読んだマンガの「幽霊バス」が、妙に頭に残っている。 そのバスは、町に続く1本の道中を、遠くの方からだんだんと近づいて来た。…
春、雪解けのシーズンになると、山の斜面に芽を出すのは、山菜の女王として古くから親しまれている「ミヤマイラクサ (アイコ)」。しかし、これが生長すると、その棘(とげ)が手に刺さるようになり、まさに手に負えなくなる。 同じイラクサ科でも、Australia「…
9月14日(月)のことだ。ScotlandのLeuchars (ロイチャーズ)空軍基地に、突然、緊張が走った。レーダーが、ロシアの「Tu-160 Blackjacks (可変翼超音速爆撃機)」2機が Scotlandの公海上空に近づいたことを捉えたのだ。 ただちに、「quick reaction alarms (緊…
ひとを騙(だま)し、ヒトの物を盗み、人を殺した悪人が、死の床について、「蜘蛛の糸(芥川龍之介 作)」を読み聞いたら、身の毛がよだつ恐怖を感じるだろうか。 蜘蛛(クモ)は、決して野菊や野アザミのように美しもなく、カエルのような愛嬌もない。だから、「…
「hypocricy (偽善)」とは、邪悪な心(本心)を他人に悟られないように、うわべだけ、善人ぶったふるまいをすることだ。 Oxford大学の Ms Galina Alovaらの研究グループが、3,000を超える世界中の電力会社の、過去20年間における事業活動を分析し、その結果を…
この季節、明け方近くになると、東南の、窓から見える空の高さで、ひときわ美しく輝くのが「明けの明星」すなわち金星(Venus)。太陽系にあって、水星と地球の間の軌道を周回する惑星だ。 なんと、この金星で、人類が長い間探し求めてきた「extraterrestrial l…
UKで産業革命が始まったのは、1760年代。まともな武力を持たない島や国を最新式の鉄砲で脅して占拠し、その多くを植民地として支配すると、多国間の貿易で巨額の利益をあげて、中産階級が躍進した。 一方、その陰で、貧富の差が拡大し、犯罪が多発した。収監…
かって、北米・ヨーロッパでは、ヒジキやワカメなどの海藻が食卓に上がることはほとんどなかった。ところが、日本食、健康食ブームが背景にあってか、このところ、その需要が急増。「The UN's Food and Agricultural Organization (国連食糧・農業機構)」の報…
自称、強大国は、われ先にと、こぞって新型コロナ・ワクチン開発に鎬(しのぎ)を削る。しかし、ワクチン接種で得た免疫抗体が、果たしてどれだけウイルスの防衛に役立つのかが疑問視されている。 ところが、8月下旬、香港で新型コロナに再感染した男性が発見さ…
日本の春の風景から「田んぼで啼くカエルのコーラス」を除いたら、つまらない風景になってしまう。あのカエルの啼き声。聴く人、あるいはそのときの心情によっては、喜びの歌にも、悲しみの歌にも聞こえるから不思議だ。 どこか憎めない、愛嬌のある顔をして…
Mr david Tateは仕事も第一線から退き、今は Australia東部のQueensland (クイーンズランド州) Brisbane (ブリスベン)北区で静かに暮らしていた。 ある日のこと、外出先から帰宅し、コーヒーを飲もうとキッチンに入って、肝を潰した。天井板が破けて、キッチ…
「健康的な食生活」、「1日 5品目の野菜・フルーツ」と勧められても、昨今の野菜の値段は呆れるほど高く、庶民にとってWHO基準は高嶺(たかね)の花になりかねない。倹約を志す人が「健康的な食事」を摂るためには、それなりの知恵を働かせる必要がある。 以下は…
難局にあって、人は、どのような行動を取るべきか、判断に迷うことが多い。心の中に浮上するのは「モラル (moral)」。これをCODは次のように定義する。 ・moral:standards of behavior, or principles of right and wrong. [ (人としての)行動規範、正邪の…
秋になると、むしょうに人恋しく (crave to be loved)なったり、むしょうにチョコ、ケーキなど甘いものを食べたくなるもの。この「強烈で抑えきれない欲求 (intense and uncontrollable desire)」は、一体どこから来るのだろう。 ときに、おなかが空いていな…
ダニは「壁蝨」とも「蟎」とも書く。人間の生き血を吸う虫だ。街のダニとは「まともに働かずに、もっぱら、オレオレ詐欺や泥棒・恐喝を生業(なりわい)とし、他人の金を不正に、せしめて生きる悪人」のことだ。 イエダニ、マダニ、街ダニのいずれにせよ、ダニ…
海面上昇が続いている。主な原因は地球温暖化が進んで、グリーランドはじめ世界中の高山の氷河や北極・南極の氷が溶け始めたこと、それに太陽からの熱エネルギーによって海水が温められ、それが熱膨張したことにある。 NASAの「Jet Propulsion Laboratory (ジ…
これまで封印され、誰も気づかなかった殺人ウイルスSars-Cov-2。その秘密の箱が、どこか、とんでもない国で開けられ、世界中に飛び散った。 この6ヶ月余りで感染者数が2,500万人以上、死亡者数は84万人を超える。 その新型コロナCovid-19の主な初期症状は ・…
コマクサソウ、イワカガミ、シラネアオイ、ミヤマオダマキなどは、過酷な氷河期を生き延びた高山植物だ。その花はどれも崇高で清く、気高い。汚れのない気品に満ちた風格さえ漂う。 しかし、地球温暖化と、心無い園芸家・登山家あるいは欲深い人間の行動によ…
アルプス山岳地帯には、鬱蒼とした「Norway spruce (欧州トウヒ)」が茂る。しかし、近年、地球温暖化に伴って、「needle bladder rust (球果・葉サビ病)」が蔓延し、毎年、数千ヘクタールのトウヒが枯れる。 その病原菌 (pathogen)は「クリソミクサ属真菌 (Clyso…
子どもの頃から、歯医者さんの、恐ろしい機械に囲まれた診察・治療室は不気味だった。そして、あのキーン、キーン音が鳴り出すと、治療台から逃げ出したくなる。それもこれも、でたらめな歯磨きと、いいかげんなオーラル・ケアの報(むく)いだった。 そんな人の…
「灼熱の恋」に憧(あこが)れても、「灼熱の暑さ」にはうんざりだ。うだるような暑さが、毎日、こうも続いては、頭がボーとして、集中力が落ちてくる。しかし、日本で、いくら暑い、暑いと言っても、その日中気温はせいぜい38 -40℃。世の中には、上には上があ…
リップクリーム、保湿クリームは各種販売されている。あまりにも種類が多い。その能書きは、どれも同じようなものなのに、価格はまちまちだ。 そんなとき、「shea butter (シアバター)」の効果は見過ごしできない。 シアバターは、西アフリカ諸国に自生する…
静寂な海を目の前にすると、心が安まる。しかし、それが、嵐や津波で荒れ狂うと、恐ろしい。人どころか、家畜も家も、街さえ一気に飲み込んでしまう。 そして、街は海底で永遠の眠りにつく。これは、そんな過去に実際にあった怖い物語だ。 1.Port Royal, J…
暗いドイツの森や日本の北の蝦夷地の森、広大なUS、豪州、そして未踏の地と呼ばれたアマゾンのジャングルでさえ、「exploitation (開拓)」の名のもとに、樹々が次々と切り倒され、焼き払われて「耕作地 (croplands)」や「牧草地 (pastures)」、「市街地 (citi…