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海の底に眠る都市・居住空間:それはなぜ、水没したか! (RTE-News, July 27, 2020)

5 extraordinary submerged sites that will make you believe Atlantis is real

 静寂な海を目の前にすると、心が安まる。しかし、それが、嵐や津波で荒れ狂うと、恐ろしい。人どころか、家畜も家も、街さえ一気に飲み込んでしまう。

 そして、街は海底で永遠の眠りにつく。これは、そんな過去に実際にあった怖い物語だ。

 

1.Port Royal, Jamaica

 17世紀、海賊「Henry Morgan (ヘンリー・モーガン)」は、カリブ海の「Port Royal (ポート・ロイヤル)」を拠点にして、暴れに暴れまくった。その入り江は、「privateers (私掠船) 」と「prostitute (売春婦)」で溢れかえり、無法者、力の強い者が、アルコール度の強いラム酒を片手に、「debauchery (酒池肉林)」に耽(ふけ)る港湾都市であった。

 しかし、1692年、ついに「divine justice (神の裁き)」が下される。突然、地面が揺れだしたかと思うと、通りに立ち並んだ数多くの「brothels (売春宿)」、「taverns (酒場)」もろとも、多くの海賊があっという間に海の底に引きずり込まれてしまった。

 

2.The Sunken City of Baia, Italy

 ナポリ湾にあった古代ローマ帝国のリゾート都市 Baia (バイア)は、「快楽主義 (hedeonism)」を掲げる貴族 (aristocrats)たちの巣窟だった。

 古代ロマ帝国の皇帝ネロに仕えた哲学者「Seneca (セネカ)」は、「a harbour of vice (悪の港)」と呼んで、蔑(さげす)んだほどだ。そこでは、皆、浴びるほど酒を飲み、ビーチ・パーテイは際限がないほど続き、また、「earthy pleasures (地上の喜び)」に、我を忘れて騒ぎまくった。

 しかし、その後、火山活動が活発になると、Baiaの都市の一部は、諸々(もろもろ)のスキャンダルとともに海の底に沈む。現在、その海底にダイバーが潜ると、崩れかけた石柱、得体のしれない石像、それに屋敷跡の床に描かれたエレガントなモザイク画などを目にするという。

 

3.Reschensee, Italy

 イタリアからオーストリアに抜けるレッチェン峠の村「Reschensee(レージア)」の運命は、悲しい。1950年、村人たちの反対を押し切ってダムが建設され、近くにあった3つの湖が1つの巨大な人工湖に変わると、教会の尖塔(steeple)だけを残し、村の全てが水の底に消えた。

4.Ancient Alexandria, Egypt

  BC332年、「Alexander the Great (アレクサンドロス大王 [BC356-323])」は、北アフリカの地中海に望む港にアレキサンドリアを建設した。この都市には蔵書70万冊を数える図書館があり、世界中から多くの学者・文化人が集まった。

 しかし、4世紀頃に発生した相次ぐ地震によって、多くの文化遺産とともに都市の大半が海の底に沈んだ。近年に実施された海底調査では、数多くの石柱とともに、30体を超えるスフィンクス像、5つのオベリスクが発見されている。

 また、フランスの考古学者 Franck Goddioは、床に大理石が敷かれた宮殿を発見し、クレオパトラが住んだ可能性があるとの見方をしている。

 

5.Pavlopetri, Greece

 ギリシャのラコニア南部の海底に眠る「Pavlopetri (パブロペトリ)」は、それほど魅力的な都市ではない。しかし、今から約5,000年前に地中海に沈んだ都市だ。その後、Mycenaean (ミケーネ文明), Minoan (ミノア文明) , Late Bronze Age (青銅器時代後期)の人々の暮らしを、海底下で見続けた都市でもある。

 なんと、この古い古い古代の都市が発見されたのは、1967年のこと。Dr Nicholas Flemmingが、この都市を発見するまで、誰にも気づかれずに、海底に眠っていたのだった。

                      (写真は添付のRTE Newsから引用)

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