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「地球外生命体」が金星で発見?:とてつもないバクテリアか? (BBC-Sci & Env, September 14, 2020)

Venus

 この季節、明け方近くになると、東南の、窓から見える空の高さで、ひときわ美しく輝くのが「明けの明星」すなわち金星(Venus)。太陽系にあって、水星と地球の間の軌道を周回する惑星だ。

 

 なんと、この金星で、人類が長い間探し求めてきた「extraterrestrial life (地球外生命体)」がいるようだ。Cardiff大学の Jane Greaves教授らの研究チームが、科学雑誌「Nature Astronomy」に発表した論文の結論だ。

Alma dishes

 Greaves教授らは、ハワイ島マウナケア山天文台「The James Clerk Maxwell Telescope (ジェームズ・クラーク・マクスウェル電波望遠鏡)」によって、生命体の存在に関わる「phosphine (ホスフィンPH3)」を確認し、さらに、チリの「The Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (アタカマ大型ミリ波/サブミリ波干渉計[電波望遠鏡])」でも、この PH3の存在を再確認したという。

Artwork of Venus

 金星は、地球から見ればギリシャ神話の「Venus (ビーナス)」のように美しい。しかし、実際には、そこは、まさに「hellhole (地獄)」。大気組成の96%が CO2であり、このため、温室効果 (greenhouse effect)がひどく、表面温度は400℃を超える。しかも、空はぶ厚い硫酸(濃度75-95%)の雲で覆われている。地球の生命体の細胞組織なら、一瞬にして破壊されてしまう環境だ。

Phosphine

 ところが、Greaves教授らは、金星の上空約 50kmの大気中に、濃度10−20ppbの「phosphine (ホスフィン)」を発見したのだ。これは、地球ではペンギンの腸内細菌あるいは沼地 (swamps)などの「oxgen-poor environments (低酸素環境)」で見つかる無機化合物。

 ただし、金星上空で、なんらかの化学反応が起こって、「phosphine (ホスフィン)」が合成された可能性も否定できない。

 

おわりに:はたして、金星で発見されたホスフィンPH3は化学反応で発生したものか、それとも生物由来あるいはとてつもない耐酸性能力をもったバクテリア、ウイルスの類(たぐい)か。世界中の科学者が、このニュースで沸き返ったことだけは間違いない。

 「灯台もと暗し」と言う。地球外生命体は、案外、近くの月や惑星に潜(ひそ)んでいるかも知れない。

        (写真は添付のBBC Newsから引用)

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