Death Valley(死の谷)で気温54.4℃:す足が焼け付く灼熱地獄! (BBC-News, August 17, 2020)
「灼熱の恋」に憧(あこが)れても、「灼熱の暑さ」にはうんざりだ。うだるような暑さが、毎日、こうも続いては、頭がボーとして、集中力が落ちてくる。しかし、日本で、いくら暑い、暑いと言っても、その日中気温はせいぜい38 -40℃。世の中には、上には上があるものだ。
Californiaの「Death Valley National Park (デス・バレー国立公園)」で、8月15日(土)、日中の最高気温 54.4℃を記録した。この値は、信頼できる公式の気象データとしては世界最高気温。なお、Death Valleyでは、2013年に気温54.0℃に達したことがある。
この公園で臨時雇用員として 5年間働く Ms Brandi Stewartによると、この8月は、強烈な暑さのために、ほとんど屋外に出られなかったという。『家の外に出ようものなら、何本ものヘアドライヤーを一斉に顔に当てたような熱風を感じ、まるで、オーブンの中を歩いているようでもあり、どこに行っても暑さが体につきまとう。』
そして、同州のLassenでは、15日、巨大な炎が竜巻のように天空に立ち上がる「firenado (ファイアネイド [火炎旋風])」が観測された。
Californiaは、消費電力の大半を太陽光発電と風力発電に依存する州だ。15日の熱波の襲撃を受けて、Californiaは「blackout (停電)」を繰り返した。各家庭のエアコンがフル稼働し、州の電力需要が電力供給能力を上回る事態になったため、当局は、電力供給が完全な機能不全に陥るのを恐れて、「scheduled rolling blackout (計画輪番停電)」体制に入ったのだ。
Californiaの発電所を管轄する「California's Independent System Operator (カリフォルニア州独立電力システム運用機関CISO)」は、「Stage 3 Emergency (ステージ3の緊急事態)」を宣言した。
なお、この熱波 (heat wave)が体に良いはずがない。WHOによると、以下の症状がある人は、とくに注意が必要だ。
・respiratory diseases:呼吸器疾患
・heart diseases:心臓疾患
・kidney disorders:腎障害
また、健康に自信がある人でも、無理をすると、
・heat cramp:熱痙攣
・dehydration:脱水症
・fatal heat strokes:致命的な熱中症
のリスクが高まる。
おわりに:暑いときには、十分な水分摂取と休息がなによりも大切だ。仕事は、「涼しくなってから」と決めることだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)