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世界のカエデの木:その種20%が絶滅の危機に! (BBC-Sci & Env, September 22, 2020)

Acer at Westonbirt, The National Arboretum

 シジュウカラの群れが忙しく飛び回る、秋の山の小道を辿(たど)ると、やがて、展望が開けた場所に出る。目の前に広がるのは「紅葉の錦(にしき)」。山を彩(いろど)るのは、主に「もみじ(カエデ)」だ。

 

 そのカエデの木が世界中で絶滅の危機に瀕しているという。原因として

・unsustainable logging:持続不可能な伐採

・climate change:気候変動

・deforestation:森林破壊

・forest fires:山火事

 

などが挙げられ、そのいずれも人間が引き起こしたものだ。

Acer griseum

 「Botanic Gardens Conservation International (植物園自然保護国際機構 BGCI)の調査によると、カエデの仲間は世界で 158種 (日本では約28種)存在し、その約20%が絶滅の危機に晒され、すでに 14種が樹木・植物園からも姿を消している。

 

 たとえば、北米の「sugar maple (サトウカエデ)」はメイプルシロップをもたらしてくれる貴重な種だ。この種の仲間のメキシコ種のカエデは、「grazing (放牧)」、「logging (伐採)」、「forest fires (山火事)」に攻められて、息も絶え絶え、ほとんど絶滅状態にある。

 

 Oxford大学の Kathy Wills教授は警鐘をならす。カエデの木は「ecosystem (生態系)」に計り知れないほど重要な役割を果たしていて、これを失うことは、人類にとって大打撃となりかねないと。

 

おわりに:秋の紅葉の風景も、メープルシロップもカエデがあればこその自然の恵みだ。そのカエデの恩恵を忘れて、ほんのわずかな金銭目当てに、これを、ことごとく切り倒す。なんという我がままで、残酷で、無慈悲なことか。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com