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清純無垢のリンネソウ:温暖化に、人間に痛みつけられ絶滅寸前! (BBC-News, August 18, 2020)

A close up of the twinflower

 コマクサソウ、イワカガミ、シラネアオイミヤマオダマキなどは、過酷な氷河期を生き延びた高山植物だ。その花はどれも崇高で清く、気高い。汚れのない気品に満ちた風格さえ漂う。

 しかし、地球温暖化と、心無い園芸家・登山家あるいは欲深い人間の行動によって、この数十年の間に、高山植物の群生地は極端に少なくなった。

Cairngorms plantlife

 事情はScotlandとて同じ。Highlands東部の山岳地帯「Cairngorms (ケアンゴームズ)」で、ハイマツの影に隠れるように咲く「Twinflowers (リンネソウ)」。日本では、なかよく2つ並んだ花の姿から「めおと花」とも呼ばれる。

 ツリガネ状の花をピンクに染めて、ちょっとうつむき加減で風に揺れる。このリンネソウは、「Wintergreen (ウィンターグリーン)」とともに、絶滅寸前に追い込まれた種(しゅ)の一つだ。

Twinflower

 自然保護団体「Plantlife Scotland」は、この「Twinflowers (リンネソウ)」の群生地を増やすプロジェクトを立ち上げた。目標は 4年間で5つの群生地をつくること。さらに、Cairngorm一帯の草原と、絶滅に追い込まれたキノコ「Waxcap fungi (アカヤマタケ属)」の保護にも力を入れる予定だ。

 「Plantlife」のMs Genda Diackは、「Scotlandは、たくさんの、すばらしい高山植物に恵まれていることに気づいて、自然を愛し、貴重な植物を保護するようになって欲しい」と語る。

 

おわりに:強風が吹きすぶ高山。その山肌に根をおろし、長い冬の雪の下でじっと春を待つ高山植物。その必死で生きる花々を、残酷にも踏みにじり、これを持ち帰る人が後を絶たない。

 なんという悲しいことだ。なんと、人間の心は薄汚れていることだ。

 

追録(おわび):まったくの突然ながら、ネット回線に原因不明の不具合が発生した。このため、およそ177時間の空白が生じ、読者の方には大変なご迷惑をお掛けしてしまった。深くお詫び申し上げるとともに、今後ともご愛読賜りますよう、お願い致します。

   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com