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 新型コロナ感染の症状:人によって違うのはなぜ? (BBC-Health, August 28, 2020)

T-cell attacking Covid-19

 自称、強大国は、われ先にと、こぞって新型コロナ・ワクチン開発に鎬(しのぎ)を削る。しかし、ワクチン接種で得た免疫抗体が、果たしてどれだけウイルスの防衛に役立つのかが疑問視されている。

 ところが、8月下旬、香港で新型コロナに再感染した男性が発見され、世界の注目を浴びた。これまで、ウイルスに対する人間の免疫システムの持続可能性が分からなかったためだ。

 香港のケースでは、当初感染したコロナウイルスと、2回めに感染したコロナウイルスの型は違っていた。けれども、他国でコロナに再感染した、その男性には、症状が現われず、検査を受けるまで感染に気づかなかったと伝えられる。

 そうであれば、一度コロナに感染し、体内に抗体ができれば、免疫システムが働いて、同種のコロナウイルスに感染しても、発症を阻止できる可能性があると、Birmingham大学の Paul Moss教授は見る。

 また、コロナウイルスに対して、生まれつき免疫力を持っている人が存在する可能性も否定できない。

 さらに、インフルエンザやカゼに罹ると、Covid-19ウイルス感染の予防にプラスに働くのか、それとも、これを重症化させる方向に働くのかは、今のところ不明だ。

 

 そこで、UKでは、全国17の医療研究機関が連携した「UK Coronavirus immunology Consoutium (英国コロナウイルス免疫学コンソーシアム UK-CIC)」を立ち上げた。この研究組織の目的は、コロナウイルスに対する人間の免疫システムの働きを明らかにすること。

 研究予算は £6.5m (約9億円)。「UK Researvh and Innovation (英国リサーチ・イノベーション機構UKRI」と「National Institute for Health Research (国立保健研究所NIHR)が支援する。

 当面の研究課題は、なぜコロナ感染で重症患者が発生するのか、そして、人間の免疫力 (抗体)がウイルスに対して、どれだけの期間、有効に働くのか。

 

おわりに:白を黒と言うような国 US (アメリカ合衆国)はともかく、インド、ブラジル、スペイン、フランス、そして UKでさえ、一度収束したかに見えた新型コロナ感染の「火の手」は、依然としてくすぶり、油断があると、燃え上がる。まさに人類の本気度が試されている。このような非常事態にあっても、内輪の権力争い、もしくは他国との権力争いに明け暮れる人類を見て、宇宙を支配する創造主は何を思うのだろうか。

             (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com