冬になると:疲れがとれなくて、いつでも眠いのはなぜ? (RTE-News, Nov 8, 2023)
どうして、こうも、冬は、ねむくて眠くてたまらないのだろう。それに、朝の起床がつらい。職場や学校に着いても、まだ眠い。やっぱり、人間もクマと同じように「hibernation (冬眠)」が必要なのだろうか。
Berlinの「St Hedwig Hosptal’s Clinic of Sleep & Chronomedicine (セント・匕ドヴィッヒ病院 睡眠と時間医療クリニック)」の研究チームが、このテーマに取り組んだ。そしてわかったことは、
・We may need more sleep during the colder months of the year.
[ どうやら、人間は、寒い冬の間、睡眠時間を長くする必要があるようだ。]
その研究によると、睡眠時間だけでなく、睡眠パターンまで変わってしまうという。
一般に、睡眠の前半は「non-REM sleep (ノンレム睡眠)」が多く、後半に入ると「REM sleep (レム睡眠)」が多くなる傾向がある。
ノンレム睡眠は、からだの疲れをとって体力を回復させるための睡眠で「restorative sleep (回復睡眠)」とも呼ばれる。これに対して、ノンレム睡眠は、情報と記憶を整理するための睡眠で、「psycological well-being or emotional health (心の健康)」のためには欠かせない睡眠だ。夢はノンレム睡眠の間に見るとされる。
ところが、調査の結果、冬は、他の季節に比べて、ノンレム睡眠が長くなっていたのだ。ただし、なぜ、冬と夏で、睡眠時間、睡眠パターンが変わるのかについて、明らかにすることはできなかった。おそらく、冬の
・daylight:日照時間 (の短さ)
・darkness:暗さ
が関係していると考えられている。
では、この冬、十分なノンレム睡眠を確保しつつ、定刻の起床時間に起きて、普段の生活リズムを維持するためには、どうようにすれば良いのか。Maynooth大学の Andrew Coogan教授によると、
・Early bedtime (早めにベッドに入り)
・Good, quality sleep (ぐっすりと質の高い睡眠)
をとって、寒い冬を乗り切ることだ。なお、睡眠不足だったり、よく眠れない日が続くと、
・grumpier:とかく不機嫌で
・more unhappy :落ち込みやすく
・more impulsive:感情的で
・going for the sugary, fatty stuff:砂糖・脂肪たっぷりのスナックに手を出し
がちになるとか。
おわりに:疲れや、眠いのは、からだが必要に迫られて発するサインだ。無理をせず、からだを休めることだ。ビタミンが豊富なフルーツ・野菜をたっぷり食べて、適度な運動で汗を流す一日のルーチンを終えたら、早めにベッドに入ると良い。
(写真は添付のRTE-Newsから引用)