体に良くないことをしている人90%:病気にならないのが不思議! (BBC-Health, December 4, 2018)
体に良くない生活スタイル (lifestyle)、つまり、体を壊す代表的なリスク要因は次の5項目。
・smoking:タバコ
・drinking more than 14 units a week:お酒の飲み過ぎ
・low fruit and vegetables:野菜・果物不足
・obesity:太り過ぎ
・inactivity:運動不足
「The Health Survey for England (イングランド健康調査)」によると、上記の5項目のどれか 1つのリスク要因を抱えるイギリス人は、成人人口の90%。また、50%が 2つ以上のリスクを抱えていた。
これでは、病人が続出しないはずがない。どんなに豊かな先進国であれ、このような状況が改善しない限り、国の医療財政が逼迫(ひっぱく)するのは目に見えている。
さらに、「The Office for National Statistics (イギリス国家統計局)」が発表した「NHS Digital」の調査結果によると、昨年2017年にアルコールが原因で死亡したイギリス人は7,700人 (人口10万人当たり12.2人)で、過去10年間で最悪だった。なかでもScotlandで事態が悪化している。
なお、成人8,000人、子ども2,000人に対して生活スタイルを尋ね、両者の回答結果を比較したところ、両親のどちらかが肥満 (obese)の子どもは、そうでない親の子どもに比べて、肥満になる確率が約3倍も高かった。
そうでなくとも、現代の子どもはジャンク・フードのコマーシャル攻めにあって、肥満のリスクが高い。「The Obesity Health Alliance (肥満健康同盟)」のMs Caroline Cernyは、子どもの肥満を防ぐためには、「obesogenic environments (肥満の原因となる環境)」の改善が欠かせないと訴える。
また、興味深いことに、野菜・果物をあまり食べない(あるいは嫌いな)人に
・タバコ
・太り過ぎ
・お酒の飲み過ぎ
のリスク要因を抱えている人が多いことも分かった。
(写真は添付のBBC Newsから引用)