2019-01-01から1年間の記事一覧
コーヒーは、香りが命だ。また、バラの香りは、その美しさを一層引き立てる。その人間の臭覚は次のように説明される。 匂いの化学成分が鼻腔内に入ると、その内部に張り付いた「nerve endings (神経末端)」を刺激する。すると神経細胞は、その情報を電気信号…
宇宙のかなたから小惑星 (asteroids)によって地球に運び込まれた水は、不思議な物質だった。温度によって、その密度が変化し、純水の密度はなぜか 4℃のとき、最大の値1.000g/cm3となる。したがって、深海底の水の温度は、ほぼ 4℃とか。 さて、海は広い。地球…
「Et tu, Canada ? (カナダよ、おまえもか)」。これは何としたことか。自然保護・環境汚染対策が進んだ、敬愛する国カナダ。その国でとんでもない水質汚染の実態が明るみになった。 カナダ全域に広がる11の主要都市。その「water supply (上水道施設)」で201…
「Yoga (ヨーガ/ヨガ)」とは、「Sanskrit (サンスクリット語)」で「union (合一)」の意だ。古代の「Hinduism (ヒンズー教)」すなわち「Brahminism (バラモン教)」では、宇宙の根源原理「Brahman (ブラフマン)」と、自己の内的魂「Atman (アートマン)」との…
アイスランドで、McDonaldの全店舗が閉店したのは2009年。その閉店直前に、Mr Hjortur Smarasonは、「Cheeseburger」と「fries (ポテトチップス)」を買った。 しかし、買ったことは買ったが、Mr Smarasonはこれを食べずに、ビニール袋に入れてガレージの棚に…
つい、十数年前まで、秋の空には、数え切れないほどの赤とんぼが飛び交っていた。もう、二度と、そんな風景を見ることはないだろう。 トンボに限らず、フンコロガシ、ミツバチ、コーロギ、カマキリも皆、地球上にあっって、ともに生を営む生物の仲間だ。 昆…
「mamma (ママ)」、「mummy」、「mom」は、どれもラテン語の「mamma」に由来し,それは「mother」と「breast」の 2つを意味する。乳ガンX線検査「mammography」の「mammo-」は、後者の「乳房 (mamma) の連結系。 マンモグラフィは、これまで多くの女性の命を救っ…
便利さが災いし、どうにも面倒な時代になったものだ。スマホのことだ。とにかく、これでメッセージを送ると、その返事が待ち遠しくて、しかたがない。他のことに手がつかない。互いにメッセージを交換する仲間内では、着信の「miss out (見落とし)」が心配で…
認知症 (dementia)とは、認知障害・学習障害などの症状 (symptoms)を示す疾患の総称だ。その認知症の60 - 70%を「Alzheimer's disease (アルツハイマー病AD)」が占める。高齢者にリスクの高い疾患だが、40代、50代の人にも発症する。 アルツハイマー病の主な…
命を支える「食」。これを、疎(おろそ)かにして栄えた家も国も聞いたことがない。我が儘(まま)が過ぎた「食」は、人の健康を害し、家・国を滅ぼし、自然界、地球環境さえ崩壊させ兼ねない。 RTEは、ひとり一人が「食品ロス」に目を向けることの大切さを訴え…
「もったいない」が、ほんの一時(いっとき)、マスコミで話題になった。が、それも、直ぐに過去の出来事になった。 銅 (copper)は熱しやすく、冷めやすい。しかし「ウソッ」、「マジッ」、「メッチャ」がすっかり定番になったTV各社も、熱した銅 Cuに勝(まさ)る…
これまでの河川工学、防災工学はいったい何だったのか。専門家、政府・行政当局は、台風19号の豪雨の規模と、それがもたらした自然災害を、一様に「unexpected (想定外)」とするが、なぜ、こうも被害が拡大したのか、災害対策に問題がなかったかについては、…
大腸菌 (Escharichia coil/E. coil)の異種株 (strains)は多数。そのほとんどは「harmless (無害)」だ。しかし、敗血症 (blood poisoning)、尿路感染症 (urinary tract infections)や、O11, O157のように食中毒を引き起こす大腸菌が知られている。 大腸菌感…
これだから、医者は信用できない。 ウイルス性のカゼの症状に、まったく効果のない抗生物質などの「抗菌薬(antibiotic drugs)」を、カゼで受診した全国の患者のおよそ3人に1人に対して処方し、医療点数を稼いでいた。これは「犯罪 (crime)」ではないと、医者…
「自分は何者か(Who or What I am.)」。この答えを求める衝動が「identity」。この英語はラテン語「idem(sameの意)」に由来する。 「性同一性障害 (gender identity disorder)」のように、自分の存在に迷いが生じるものもある。 さて、イギリスUKは、独立し…
マラリア (malaria)は、かってヒト属 (Homo)に感染することはなかった。マラリアは、ハマダラカによって血液中に「マラリア原虫 (malaria parasites)」が媒介され、発症する感染症。 現在、世界人口 (world's population)の約 5割がマラリア感染に脅かされ、…
ぜん息 (asthma)の原因の一つが明らかになった。 地下に井戸を掘って温泉をくみ上げている温泉施設では、その井戸のパイプを長年使用していると、お湯の出が悪くなる。お湯に含まれる溶存成分が、パイプの内壁に厚くスケール (scale)として沈着し、流れの通…
人間の体の呼吸システムには、さまざまな防衛ゲートが設けられている。それが防衛反応として働き、細菌・ウイルスの侵入をくい止めている。次に、順を追って見てみよう。 1.クシャミ (sneeze) 鼻腔内の粘膜が微細な異物や冷気を感じると、反射的にこれを排…
人間の体は、細菌・ウイルスが外から侵入しないように、皮膚で覆い尽くされている。ただ、鼻と口は別だ。そこは侵入のリスクが最も高い箇所だ。常時、大量の空気を吸っては吐き出す呼吸を繰り返している間に、空気中の細菌・ウイルスが紛れれ込んでしまう。 …
乳ガンの診断・治療技術は、この40年間で飛躍的な進歩を遂げた。今や、乳ガンは早期に適切な治療を受けると完治できるとまで言われるようになった。 けれども、その初期乳ガン (initial stage of cancer)が曲者だ。実は、優れた専門医にとっても、これを発見…
木の上で生活する手の長い「ナマケモノ(sloth)」や「カタツムリ(snail)」,「ナメクジ(slug)」は決して急がない。しかし、人間がナマケモノやナメクジの真似をしても、様にならない。 英語で「ナメクジのような (sluggish)」とは「slow-moving (動作がのろい)」…
太陽系がこの宇宙に誕生したのは、約46億年前。その初期の「原始太陽系 (early Solar System)」では、ほぼ 9つの惑星ができあがっていたが、その後長い時間にわたって無数の塵の塊 (微惑星)が互いに衝突しては分離・合体を繰り返し、次第に、現在のような太…
台所の家電製品、とくにオーブン、魚焼き器の中や覗き窓は、油汚れでベトベトになる。油汚れは不潔、不衛生の指標。「bacteria and germs (細菌・病原菌)」の温床になりかねない。 しかし、そのクリーニングは「chores (大変な作業)」。とにかく油汚れは、庭…
昨今は、「世のため、人のため」に汗を流す人は、ほとんど絶滅危惧の状態。代わって雑草のように蔓延(はびこ)りだしたのが、「予(自分)のため、金のため」に他人を欺す悪人。 つまり「rogue」だ。この英語はラテン語「rogare (路上で施しを請う」を語源とし…
男性の8人に1人が一生の間に罹患するとされるガン。それが「prostate cancer (前立腺ガン)」だ。 色々なタイプが知られていて、直ぐに治療の必要がなく、しばらく「careful monitoring (注意観察)」で済むものもあれば、悪性の侵攻性ガンのように、初期ステ…
南極大陸の東海岸に「Amery Ice Shelf (アメリィ棚氷)」が広がる。この「Amery」は南極大陸で3番目に大きな棚氷(なたごおり)だ。そもそも、棚氷とは、大陸から海に押し出された氷河 (glaciers)が、そのまま海面に浮かんで広がっているもの。大陸の高所に降る…
シャンボール城はじめ数々の著名な古城が建ち並ぶロワール渓谷を目指して、パリの環状線から南に向かって高速道路に入り、しばらく車を走らせると、やがて、巨大な煙突が見えてきた。青い空に真っ白な蒸気を吹き上げている。 そう言えば、フランスは、エネル…
政治家・官僚、役人や警察が腐敗しては、規律・法律、秩序、公平・公正、人権の尊重などの立派な言葉も、言葉だけのものになり、社会はドロドロに腐り切ってしまう。 そして、不潔で薄汚れた池や川の中では魚が住めないように、悪臭を放つまでに腐りかけた学校…
人生には、自分の力だけではどうしようもないことが多々あるものだ。それを一々心配 (worry)したり、不安 (anxiety)をつのらせて狼狽 (panic)したところで、どうにもなるものではない。つまり心配しようがしまいが、起こるものは起こる。その「outcome (結果…
フランスで「Servier」社のやせ薬「Mediator」が評判になり、体重・スタイルを気にする人は病院に駆け込んで、この薬を処方してもらい、飲んだ。その数、推定500万人。 そもそも、この薬は、糖尿病患者の血糖値を下げる目的で、1976年に開発されたものだった…