腐敗した学校に、腐った不良教師:まともな教育ができるはずがない! (BBC-News, October 4, 2019)
政治家・官僚、役人や警察が腐敗しては、規律・法律、秩序、公平・公正、人権の尊重などの立派な言葉も、言葉だけのものになり、社会はドロドロに腐り切ってしまう。
そして、不潔で薄汚れた池や川の中では魚が住めないように、悪臭を放つまでに腐りかけた学校では、大人がどんなに道徳教育を叫んでも、子どもを健全に育て、教育することは無理だ。
10月4日に明るみになった神戸市立 東須磨小学校の醜態事件の映像は、とても子どもに見せられないものだった。
経験を積んだ小学校教員が、新人教員を、こともあろうに悪ガキの真似事をして、人権を無視した虐(いじ)めを繰り返すなど、言語道断、もっての外の犯罪行為だった。しかも、事件が発覚すると、コソコソと逃げ隠れする卑怯者。この上、さらに、教室に現われて、欺瞞(ぎまん)と嘘で塗り固めた言い逃れのセリフを、生徒に語り掛けるつもりであろうか。その厚顔無恥に呆れる。
なお、一般社会から指摘を受けるまで、教員失格行為を見て見ぬ振り、あるいは見逃していた学校・教育委員会の責任も重い。
さて、まったくの偶然ながら、10月4日、England南西部「Cornwall(コーンウォール州)」の「Indian Queens Primary School」で起きた、恥ずべき教員スキャンダルがBBC-Newsで報道された。
その小学校の校長 (head teacher) Mrs Jane Scown (66歳)は、2017年の「Cornwall Head Teacher of the Year」の最終候補者リストに名を連ねるほどの教育者(?)だった。
ところが、このMrs Scownは、教員として絶対にやってはならないことを自分の利益のためにやった。2017年の4月に全国一斉に実施された「SAT (学習評価試験)」で、試験終了後に、生徒の答案を教室から回収すると、それをそのまま学外の採点機関に郵送せずに、自ら生徒の答案に手を加え、後日、成績が嵩上(かさあげ)されて、自らの教育評価が高まるように細工した。これは、校長のカンニング行為、すなわち違法行為(offenses)だ。
「Teaching Conduct Panel (教育評価委員会)」は、Mrs Scownが倫理規範並びに教職規範に反する不誠実な行為を行なったとし、教員資格を「無期限に (indefinitely)」に停止する処分を下した。
なお、Mrs Scownは、2018年4月、「Cornwall Council (コーンウォール協議会)」がこの件に関する調査を終える前に、辞職した。
そして、今年9月に開かれた「hearing (聴聞会)」を欠席し、公の前にその姿を見せることはなかった。
おわりに:神戸の小学校であれ、UKのCornwallの小学校であれ、教員に対する純粋な子どもの信頼と尊敬の心を裏切り、踏みにじった罪は、重く裁かれなければならない。
人差し指と心根が、ねじ曲がった大人は、腐ったリンゴ。子どもの心を腐らせるだけだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)