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ヘビー級スマホ・ユーザー:メールが気になり、気もそぞろで睡眠不足 (BBC-Health, October 23, 2019)

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 便利さが災いし、どうにも面倒な時代になったものだ。スマホのことだ。とにかく、これでメッセージを送ると、その返事が待ち遠しくて、しかたがない。他のことに手がつかない。互いにメッセージを交換する仲間内では、着信の「miss out (見落とし)」が心配で、夜も、ろくろく眠れない。いや、ベッドに入っても、夜、遅くまでスマホを片手に起きていることになると言う。

 当然、「夜更かし、朝寝坊 (sleep late, wake up later)」が常習となり、日中は寝不足 (lack of sleep)状態だ。

 Glasgow大学のDr Holly Scottらの研究グループは、「The Millennium Cohort Study (2000年誕生児調査)」に参加した子ども (13-15歳) 12,000人に対して、「social media」の利用と睡眠に関する調査を実施した。
 その結果、この思春期世代の若ものの約20%は、1日のスマホの利用時間が5時間を超えていた。また、そのヘビー級利用者の内訳を見ると、女子の数が男子に比べて約2倍を占めた。どうやら親離れを迎えて「メル友」が増え、その連絡に常時、頭がいっぱいのようだ。

 思春期にあるティーン・エイジャーは、ホルモンの分泌が目まぐるしく変化し、そうでなくとも、睡眠不足になりがちだ。その上、ベッドの中で仲間との連絡が気になったり、動画サイトに夢中になっては、睡眠不足が深刻になりかねない。
 朝、夕の食事どきも、スマホをチラチラ見ながら食事をし、家族との会話も上(うわ)の空。学校に登校し、教室にあっても気がそぞろで、しかも眠気との戦い。これでは、学習不足になるのは必定。

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 「The Royal College of Paediatrics and Child Health (英国王立小児科・児童保健大学)」の Dr Mac Davieによると、思春期の子ども達には、質の高い睡眠が欠かせないとし、就寝前の1時間は、脳の興奮を鎮めるために、TV、パソコン、スマホなどの画面を一切見ないようにすることが大切と言う。

 なお、気分が落ち込んで医療機関を受診し、睡眠不足やメンタルヘルスの問題を訴える若ものが現われている。そのような患者に対しては、スマホの利用状況を確認した方が良い。「The Royal College of Psychiatrists (英国王立精神医大学)」Dr Bernadka Dubickaが、医療関係者に発したメッセージだ。

                                                    (写真は添付のBBC Newsから引用)

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