足腰の運動ベスト3:これで下半身が鍛えられ、お尻がキュッ! (RTE-News, July 30, 2021)
体力が十分でないのに、急に思いついたように、山登り・トレッキングに出かけると、思わぬケガをしたり、遭難にあったりしかねない。あるいは、無事に帰宅したところで、翌日から続く足の筋肉の痛みがなかなかとれない。
これは、日頃の運動不足のせい。それに、クルマ社会にすっかりなじんだ身体の、とくに下半身の筋肉が弱まっているためだ。
そこで、まずは、全ての運動の基本の筋肉、足腰の筋肉を鍛えよう。以下はRTEが勧めるベスト 3の運動。
[Ⅰ] Fire hydrants exercise (消火栓運動)
1.How to do them:やり方
床の上に四つん這いになって、手は肩幅程度に開く。このとき、腰は落とさず、片方の足を直角に曲げたまま上に上げる。次に息を吐きながら、その足を横に伸ばす。それから息を吸いつつ、伸ばした足を床に戻す。これでひとまず終了。その後、もう片方の足で、同じ運動を続ける。足の運動は交互にそれぞれ 12− 15回繰り返す。
2.Why are they effective:運動効果
この運動は赤ちゃんのハイハイ (crawl)に似るが、一見、簡単そうに見えて、やってみると、結構キツい。お尻の筋肉 (glutes)が鍛えられ、お尻がキュッとしまった形になるそうだ。
[Ⅱ] Barbell squats (バーベル・スクワット)
1.How to do them:やり方
これはジム通いの人向きの運動。安全のため、経験豊富なトレーナーの指導を受けること。
肩幅より少し広めに両足を開いて立ち、バーベルをオーバーハンドで握って持ち上げ、背中の「trapezius muscle (僧帽筋)」の上に載せる。(決して首の後ろに載せないこと。)
次にバーベルの重りを軽くしてもらい、数歩後ろに下がって、身体の前に十分なスペースを確保する。さらに、頭は下げず、背筋を伸ばしたまま、ゆっくりとスクワットに入る。太ももと脚との角度が90度になるくらいまで腰を落とす。この運動を 12− 15回繰り返す。
2.why are they effective?:運動効果
この運動によって
・hamstrings:ハムストリングス (膝筋)
・glutes:お尻の筋肉
・adductors:内転筋
などの「posterior chain (ポステリオール筋肉群)」が強化される。それに、バーベルを持ち上げて身体のバランスを保つためには腕・肩の筋肉の力、腹筋・背筋力などを総動員させる必要があるのだ。
[Ⅲ] Bulgarian split squat (ブルガリアン分割スクワット)
1.How to do them:やり方
イス (ベンチ、ソファなどでも可) を背にして、そこから 60- 90cm離れて立つ。身体を真っ直ぐにし、肩の力は抜く。次に、片足を後ろのイスの上に伸ばして、腰を落とす。床に付けた足の膝が90度に曲がるまで身体を沈め、体重の全てが、その足にかかるようにする。その後、再び、真っ直ぐに立ち、お尻の筋肉を引き締める。
片方の足の運動が済んだら、もう片方の足で同じ運動を続ける。これを片足づつ、それぞれ 12回繰り返す。
2.Why are they effective?:運動効果
片足をイスなどに載せてスクワットすることで、お尻の筋力が鍛えられ、「mobility (柔軟・可動性)」が強化され、バランス感覚も磨かれる。
おわりに:慣れない運動は、決して無理をしないこと。できることなら、運動・トレーニングに詳しい親しい友だちに指導してもらうのが一番だ。安全で楽しく、効果的な運動ができる。
(写真は添付のRTE Newsから引用)