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よく眠れない人:CATS(じゃま猫) と DOGS(賢い犬)でぐっすり! (RTE-News, March 22, 2021)

Louisa's easy to remember 'CATS & DOGS' formula contains eight top tips for a better night's sleep.

 毎日の健康を保つために欠かせない 4本の柱とは

・Sleep;睡眠

・Nutrition:栄養

・Exercise:運動

・Stress management:ストレス・マネージメント

 

ところが、夜、ベッドに入っても、ぐっすり眠れない日が続くと

・Low energy:元気がでない

・Hormonal imbalance:ホルモン失調

・Weight gain:体重増

・Poor mood:不機嫌

・Impaired cognitive function:認知機能障害

 

 これらは、みな「sleep deprivation (睡眠不足)」が引き起こしたものだ。地球上の動物にとって睡眠は欠かせない。けれども、必要な睡眠時間は、動物によって違う。「giraffes (シマウマ)」は 1日 1.9時間の睡眠で充分なのに、「brown bat (トビイロホオヒゲコーモリ)」は 1日 20時間も眠っている。

 人間にとっては、7 −9時間の睡眠が必要とされる。しかし、現代人は、60年前に比べて、睡眠時間が 2時間も少なくなっているという。

 

 せっかちで、忙しく、「自然・他人のこと」や「学び」、「思考・政治」をうとましいとさえ感じて、顧(かえり)みない世相にあって、心も体も疲れ切っている。せめて、夜、寝るときぐらいはぐっすり眠りたい。

1.How much?:では、どれくらい眠れば良いか

 体が要求する睡眠時間は、人それぞれ違うもの。だから、あなたの体に聞くのが一番だ。「朝、なかなか起きられなくなった。寝覚めが悪い (grumpy and irritable)。コーヒーを飲まないと頭がスッキリしない」。こんなことがあったら、それは、おそらく、睡眠不足。

 

2.How to improve?:どうすれば、良いか。

 「ENRICHED」オーナーで「Nutrition & Liestyle Coach」としてIrelandで活躍する Ms Louisa Coolingは、CATS (睡眠をダメにするもの) を排除し、DOGS (睡眠を高めるもの) を取り入れるようにと、アドバイスする。

3.CATS:睡眠をメチャクチャにするキャッツ(猫)

・C, Caffein:コーヒーに含まれるカフェインは、摂取後 10時間、その覚醒作用が続く。だから、午後のコーヒーは控えた方が良い。どうしても、15:00のコーヒーの習慣がやめられない人は、せめて、その量を減らすこと。あるいは「decaffeinated (デカフェイン)」にするか、「harbal teas (ハーブ・ティー)」に替える。

 

・A, Alcohol:お酒はリラックスな気分にしてくれる。かって、同僚に「アルコールが入らないと、夜、ぐっすり眠れない」という人もいたが、それは間違い。たとえ眠ったとしても、眠りの質 (quality)が悪いのだ。

 その理由は次のように説明される。血液中のアルコール濃度が高まると、睡眠中にあっても、体は「detoxification process (解毒プロセス)」で忙しくなる。この余計な代謝活動で、エネルギー生産に必要なビタミンB、睡眠をサポートするマグネシウムがすっかり奪われてしまう。

 

・T, Technology:モニター画面のブルーライト。これが、睡眠ホルモン「melatonin (メラトニン)」の分泌を狂わせる。今や、小さな子どもから大人まで、ほとんどの人が一日中、スマホやモニター画面を見て過ごす時代。ベッドに入っても、スマホのメッセージが気がかりでは、どんな人でも眠れなくなってしまう。

 夕方になったら、少なくとも就寝の 1時間前は、モニター画面を見ないことだ。

 

・S, Sugar:夕食に、炭水化物がいっぱいの「starchy (でんぷん質、多糖類)」をたらふく食べると、血糖値が急上昇する。すると、体の調整システムが働いて、血液は「sugar crash」すなわち「reactive hypoglycemia (反応性低血糖)」状態に陥る。

 この状態が、ベッドに入ってから数時間後に起こると、真夜中に目が覚めて眠れなくなる。

 だから、夕食は、就寝の 2時間前に済ませた方が良い。もちろん夜食は禁物。それでも、どうしても、小腹が空いて何か食べたくなったら、ヨーグルト、ナッツ類、あるいは、せいぜいタマゴなどに留めておくのが無難だ。

4.DOGS:睡眠を快適にしてくれるドッグ (ワン君)

・D, Dark:寝室はできるだけ暗いほうが良い。旅行中の機内ではアイマスクが便利だ。また、涼しい温度設定にすることも大切。

 

・O, Outdoors:朝、目覚めたら、窓のカーテンを開けて、太陽の光を浴びること。これによって体内時計「circadian rhythm (概日リズム)」が正常に働いて、睡眠ホルモン「melatonin (メラトニン)」の分泌が抑制され、ストレスホルモン「cortisol (コルチゾール)」が低下する。

 

・G, Gut:「色いろな (a rainbow of)」フルーツ・野菜を食べて、「gut (腸内)」細菌叢の健康に気を配ること。とくに、Mg (マグネシウム)が多く含まれる食品は、「nervous system (神経系)」を穏やかにする「natures traquiliser (天然の精神安定剤)」だ。葉もの野菜、カボチャのタネ、ダーク・チョコレート、蕎麦、ワカメ・昆布、バナナなどがお勧めだ。

 

・S, Sleep Routine:「寝る子は育つ」。「おとなも、子どもように、よく眠ると、すてきになる」。できるだけ、毎日の就寝・起床時間は変えないことが大事だ。そして、就寝前の60 -90分間は、自分だけの自由な「the time and space (時間と空間)」とする。シャワーを浴びたり、読書に、音楽を聴いても、ちょっと「瞑想 (meditation)」タイムでくつろぐなど、就寝前は気ままに過ごすことだ。

 なお、「きょうは特別」などと勝手な理由をつけて、朝、ベッドの中でグズグズしていると、今までの努力が「元の木阿弥」になりかねない。それに「hangover (二日酔い)に似た症状に悩まされる結果になる。

おわりに:この記事を書いた Ms Coolingは、最後に「Making small changes will lead to an improvement in sleep.」と述べる。「たとえ、ほんのわずかでも、これまでのあなたの習慣を変えてみたら、その眠りに効果が現われるはず」という。

 『CATS & DOGS』。試してみる価値は充分にある。

                   (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie