健康・医療
一口でガン (cancers)と言っても、ガンには色々な顔があり、正体不明。孫子の兵法の基本は「汝 (なんじ)の敵を知れ」だった。敵を知らずして戦うことは無謀との教えだ。 ところが、医者は、本当はよく分からないガンにもかかわらず、患者に治療を施(ほどこ)…
人間の免疫システムのヒーローは、なんと言っても血液中のキラーT細胞だ。体内に侵入した細菌・ウイルスやガン腫瘍を見つけ出して、これを殺す働きがある。 これまで「ガン免疫療法 (cancer immuno therapy)」と言えば、遺伝子組換え技術を駆使した「CAR-T細…
「sepsis (敗血症)」はギリシャ語由来の英語。BC400年頃、「Hippocrates (ヒポクラテス)がこの病気に名付けたとされる。ギリシャ語で「(組織が)腐る」という意味だ。 Washington大学の Dr Kristina Ruddらの研究グループがまとめた報告書によると、毎年、敗血…
病気の治療に薬は欠かせない。それは分かる。しかし、日本全国の病院で処方される薬だけに限っても、年間に消費される薬の量は11兆円相当分(その額は、全国のコンビニ店総売上高とほぼ同じだ)。抗ガン剤、抗うつ剤、降圧剤に腰痛・膝痛の鎮痛剤、各種抗生物…
「今年こそ、絶対痩せる」と、もくろんでいる人は多いはず。ネット上には、痩せ方指南記事が溢れ、痩せたいと思う人の気持ちをくすぐる。「とっておきの痩せ薬がありますよ」、「好きなものを好きなだけ食べても、確実に痩せる方法がありますよ」。 しかし、N…
ある日、突然、体に力が入らなくなり、あれよあれよ言う間に、動くことも、話すことも、水を飲むことさえできなくなり、ついには呼吸困難となって死に至る病。難病の「amyotrophic lateral sclerosis (筋萎縮性側索硬化症ALS)」だ。この病気は、脳神経細胞と…
ガン腫瘍は正常な細胞が壊れた姿だ。しかし、ガン (cancers)は瞬時に出現するわけではない。正常な細胞が何らかの原因で「multiple mutation (多重突然変異)」を起こし、徐々にガン腫瘍に変わってゆく。 乳ガンの中でも、「hormone-receptor positive breast…
「酒は百薬の長」と言う。しかし、どんな薬と言えども、それを飲み過ぎては、病気を治すはずの、せっかくの薬が毒になる。また、薬で副作用のないものなど、存在しない。 世の中には、「お酒を飲み始めたら、底なし」、「お酒が飲みたくて飲みたくて、たまら…
空き巣狙いの泥棒、陰険・陰湿なハッカーや詐欺師のように、人に気づかれることなく忍び込むのがガン(cancers)だが、中でも取り分け、気づきにくいガンの代表格が「前立腺ガン (prostate cancer)」だ。 USでは年間47,700人 (日本では、推定その2倍)が新たに…
「藁(わら)にも すがる思い」。ガン(cancers)と診断された患者にとって、「hormone therapy (ホルモン療法)」だ、「chemotherapy (化学療法)」だと医者に強いられても、不安は尽きない。少しでも早く回復したい一心から、処方薬とは別に、「ハーブ・セラピー…
コーヒーは、香りが命だ。また、バラの香りは、その美しさを一層引き立てる。その人間の臭覚は次のように説明される。 匂いの化学成分が鼻腔内に入ると、その内部に張り付いた「nerve endings (神経末端)」を刺激する。すると神経細胞は、その情報を電気信号…
認知症 (dementia)とは、認知障害・学習障害などの症状 (symptoms)を示す疾患の総称だ。その認知症の60 - 70%を「Alzheimer's disease (アルツハイマー病AD)」が占める。高齢者にリスクの高い疾患だが、40代、50代の人にも発症する。 アルツハイマー病の主な…
大腸菌 (Escharichia coil/E. coil)の異種株 (strains)は多数。そのほとんどは「harmless (無害)」だ。しかし、敗血症 (blood poisoning)、尿路感染症 (urinary tract infections)や、O11, O157のように食中毒を引き起こす大腸菌が知られている。 大腸菌感…
これだから、医者は信用できない。 ウイルス性のカゼの症状に、まったく効果のない抗生物質などの「抗菌薬(antibiotic drugs)」を、カゼで受診した全国の患者のおよそ3人に1人に対して処方し、医療点数を稼いでいた。これは「犯罪 (crime)」ではないと、医者…
マラリア (malaria)は、かってヒト属 (Homo)に感染することはなかった。マラリアは、ハマダラカによって血液中に「マラリア原虫 (malaria parasites)」が媒介され、発症する感染症。 現在、世界人口 (world's population)の約 5割がマラリア感染に脅かされ、…
人間の体の呼吸システムには、さまざまな防衛ゲートが設けられている。それが防衛反応として働き、細菌・ウイルスの侵入をくい止めている。次に、順を追って見てみよう。 1.クシャミ (sneeze) 鼻腔内の粘膜が微細な異物や冷気を感じると、反射的にこれを排…
人間の体は、細菌・ウイルスが外から侵入しないように、皮膚で覆い尽くされている。ただ、鼻と口は別だ。そこは侵入のリスクが最も高い箇所だ。常時、大量の空気を吸っては吐き出す呼吸を繰り返している間に、空気中の細菌・ウイルスが紛れれ込んでしまう。 …
乳ガンの診断・治療技術は、この40年間で飛躍的な進歩を遂げた。今や、乳ガンは早期に適切な治療を受けると完治できるとまで言われるようになった。 けれども、その初期乳ガン (initial stage of cancer)が曲者だ。実は、優れた専門医にとっても、これを発見…
人生には、自分の力だけではどうしようもないことが多々あるものだ。それを一々心配 (worry)したり、不安 (anxiety)をつのらせて狼狽 (panic)したところで、どうにもなるものではない。つまり心配しようがしまいが、起こるものは起こる。その「outcome (結果…
海 (oceans)は、強風が吹けば大波を逆立て荒れ狂い、霧がかかれば沖合の水平線が霞む。それでも、朝凪(あさなぎ)・夕凪には静まりかえって太陽の光を反射し、まばゆいばかりの美しさを見せる。 それは、まるで人間の心そのものだ。嬉しいときには心が躍(おど)…
この宇宙を創成した「The Creator (創造主)」であれば、「善悪 (good & devil)」の区別ができたはずだ。その創造主は、この世で、なんとも無慈悲なことをする。 人を欺(だま)し、人を殺す悪人を懲らしめず、誠実に生きている「godly folks (信心深い人々)」…
カタツムリ (snails)にも右巻きと左巻きが存在し、人間にも右利きと左利き (left-handed)がいて、その比率はおよそ10:1だ。 なぜ、左利きの人が現われるのか。これまでの研究で、両親が左利きであれば、生まれた子どにも、左利きが多くなることが分かってい…
患者の血液検査結果シートをもっともらしく見て、白血球が多いの少ないのと診断する病院・医者は時代遅れだ。血液には、これまで考えられなかったほどの詳細かつ膨大な情報がぎっしり詰まっている。ただ、それが読み取れていないだけだ。 ガンの中でも肺ガン…
あなたの職場や近くに、いつも怒鳴って、他人の意見を聞かず、突然怒り出すまたは泣き出す。あるいは、他人の迷惑を顧みず、執拗にまとわりついて助言・助けを求める一方で、自分の不幸、失敗、不運を他人のせいにし、他人を厳しく責める。そんな上司、同僚…
「大嫌いな人 (aversions)」とは口も利きたくないし、顔も見たくない。それは分かる。 しかし、大嫌いなものは食べたくないと、我が儘を通して「偏食 (fussy eaten)」を重ねることには同調しかねる。 子どもは、「食べたくないものは食べたくない」とがんば…
どの病気・感染症も、まるで庭の雑草のようにしつこく、根絶が難しい。なかでも、とりわけ厄介な病気と言えば、心血管疾患 (cardiovascular diseases)とガン(cancers)だ。 心臓発作や脳卒中で倒れて入院した患者は、退院しても「disability (体が不自由)」あ…
掃除、力仕事、運動が大嫌いな人。それだけなら良いが、ポテトチップス、ドーナッツ・ハンバーガーなどのジャンクフードを食べ続けて太り過ぎると、碌(ろく)なことがない。見かけが立派だと、世辞を言う人もいるが、それだけだ。心臓に負担が掛かる他に、様…
温泉場の床マットに付着した「水虫 (足白癬)菌 (Trichophyton)」は、目に見えない。運悪く、これを踏みつけてしまうと、どんな「抗真菌薬 (antifungal drugs)」を使用したところで、その真菌は、なかなかしつこく、治療に大変な苦労をする。 しかし、その水…
浜辺に打ち寄せる波の音に、小川のせせらぎ、松林を駆け抜ける風の音。そのどれも、心を和ませてくれる。しかし、このピアノ曲をはじめて聴いたときには、心がすっかり奪われるほど感動した。ショパンの遺作となった「夜想曲(ノクターン)第20番嬰ハ短調」。 …
カモメとウミネコは鳴き声が違うだけで、どちらもカモメ科に属する海鳥だ。海のギャングとも、浜辺の掃除屋とも言われる。 私は、あの目つきが大嫌いだ。まるで、隙があれば、他の鳥のヒナや卵を盗み取ろうと常に狙っている、冷酷にして貪欲な目つき。それは…