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うわさのスーパー・マットレス;本当に必要で、お買い得な商品か? (RTE-News, Feb 7, 2022)

We asked sleep experts for their verdict on whether upgrading your mattress is worth it. By Katie Wright.

 旅先で、疲れて眠りにつくホテルのベッド。困るのは柔らか過ぎたり、低すぎるマクラだ。しかし、そんなマクラも、タオルを巻き付けるなどして、なんとかしのげる。

 けれども、どうしようもないのは、クッションの悪いベッド。だから、少々ホテル代が高くても、名の知れたホテルを利用することがお勧めだ。ベッドもマクラのレベルも、ほぼ間違いなく「good」のレベルで、部屋の中は空調が快適で、シャワールームは清潔。その上、防音もしっかりしている。

 

 さて、ギックリ腰で腰痛になったときの痛みは、耐え難いもの。また、慢性的な腰痛に悩む人も多い。そんな事情につけ込むように、TV、ビルの看板、電車の中、ソーシャル・メディアを通じて盛んに宣伝されるようになったのが、「memory form mattress (メモリーフォーム・マットレス)」、「Hybrid mattress (ハイブリッド・マットレス)」だ。

 ただし、どのメーカーの革新的な新商品も、そんなに安いものではない。

 

 そこで、RTEでは、いったい、マットレスの機能とは何なのか、また、マットレスによって寝ごごちが変わるものなのか、これらの疑問を明らかにするために、専門家にアドバイスを求めた。

 

1.Why is yourmattress important in terms of sleep?(マットレスが安らぎに欠かせない理由)

 マットレスの重要な機能は2つ。

 

・support:横になった身体を支える

・temperature control:体温を適度にコントールする

 

 なにしろ、人生の1/3を過ごすベッドだ。ストレスの多い仕事から開放されて、せめて眠っているときだけでも、なにもかも忘れて、快適なベッドに身体を休めたいものだ。

 

2.How can you find the right mattress for you?(最適なマットレスの見つけ方)

・寝ごこち

 ベッド(マットレス)の寝ごこちは、人によって違うもの。硬めのマットレスが好きな人もいれば、柔らかめが好きな人もいる。「人の好み (personal preference)」は人それぞれなのだ。だから、マットレスは必ず自分自身で確かめること。

・サイズ

 ベッド(マットレス)の選択に当たっては、その大きさも重要な要件だ。シングル、ダブルのどちらにしても、少々ゆとりあるサイズが快適。

・温度コントロール

 スプリング・タイプのマットレスは通気性に優れ、「form mattress (フォーム・マットレス)」は保温に優れている。どちらの機能を優先するかは、あなたが決めること。

3.Is it worth investing in an expensive mattress?(高い代価に見合うだけの価値があるか)

 「Beingwell」の Mr James Wilsonによると、「マットレスの技術開発よりも、市場戦略が先行している」。新品のベッド(マットレス)を購入する際には、「guarantees (保証内容)」、お試し期間 (trialling)、商品返却送料の有無はもちろんのこと、マットレスだけを交換・購入するときは、サイズを十分に確認すること。

 

 なお、ダブルベッド(マットレス)の購入を考えるときには、注意が必要だ。寝ごこちは、人によって違うものであることを忘れてはならない。マットレスの左右別々に硬さが調整できるものであれば、申し分なし。

 

 余談だが、「お試し期間」について筆者から一言。「Sima Hybrid Mattress」のホームページには、次のように明記されている。

 

・”It can take up to a month to get used to a new mattress, which is  why we give you  200 nights to sleep on it.”

[ 新しいマットレスに慣れるには1ヶ月は掛かるもの。だから、当社はお客様のお試し期間を200日に設定している。]

 

  これに反し、日本で、これほど長いお試し期間を設定しているメーカーを知らない。サービスが遅れているのか、それとも、日本人はせっかちとみなされているのか........。

 

 お目当てのマットレスの価格が予算を越えるものなら、じっくりと格安セールを待つことだ。高価なものが必ずしもベストな商品とは限らない。それに慌てて購入すると、たいてい失敗するものだ。

 

4.How often shold your mattress? (マットレスの替えどきは)

 マットレスの替えどきについては意見が分かれる。「Sleep School」のDr Guy Meadowsは、快適な安らぎを得るためには8年ごとにマットレスを交換するのが理想的とする。換えどきのサインは

 

・sagging:たるみ (へたり)

・visible damage:目につくほどの傷み

・noisy springs:スプリングがきしむ

・waking up with sore muscles or stiffness:朝、筋肉に痛み・凝りを感じる

 

 一方、Mr Wisonの意見は、マットレスの交換どきをいちがいに決めるべきではないとの立場だ。ただし、

・寝ごこちが悪い

・ベッドに熱がこもる

ようであれば、今日にでも新品に換えた方が良いとアドバイス

 

おわりに:寝ごこち、耐久性、体圧分散性、腰への負担、対費用効果 (cost effective)、サービス、保証内容、通気性等々。マットレスの選択に当たっては、チェックすべき項目が多い。全てのチェック項目を完璧に満たしてくれるマットレスが、この世にあるとは考えにくい。海外・国内のマットレス購入・利用者の声も、選択の際には役に立つ。

                       (写真は添付のRTE Newsから引用)

 

おしらせ:雪どけとともに、うずもれていた木々が雪をはねのけて、空に枝を伸ばすと、その枝からたくさんの芽がふきだす。さあ「飛び出し(Spring)」だ。

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