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117光年先の銀河に「生命」の可能性:白色矮星WD1054-226系 (BBC-Science, Feb 11, 2022)

White dwarf star with planet

 北方に住む一部のヒト族 (Homo)と同じように、嘘つきで貪欲、残酷で争い好きの獰猛な生物かどうかは別として、この宇宙には、人間の他にも知能の発達した生物がいると考えた方が自然だ。

 ただし、生命体が存在するためには条件がある。地球のように、太陽(恒星)との間に適度の距離をとって周回し、地表の温度が「熱すぎず、冷たすぎず (neither too cold nor too hot)」の環境にあることだ。そこでは、水H2Oが液体の状態に保たれるため、生命の育(はぐく)まれる可能性が高くなる。

 

 天文学 (astronomy)では、この条件を満足する恒星の周りの空間を「habitable zone (ハビタブル・ゾーン [生命可能領域] )」あるいは「Goldilocks zone (ゴールディロックス・ゾーン)」と呼ぶ。

Graphic showing Goldilocks zone

 この銀河系の中に、そんな生物にとって都合の良い場所が、地球以外にもあることが発見された。地球から117光年の距離の宇宙空間にある白色矮星WD1054-226を周回する65個の天体がそれだ。

 白色矮星 (white dwarf)とは、太陽と同規模の恒星が、その終焉を迎えて青白く光り輝く星のこと。核融合反応は衰え、温度は下がっている。

 

 Universities College LondonのJay Farihi教授らの研究チームは、その WD1054−226の周りに、周回する65個の天体 (planets)があることを発見した。

  惑星の周りを回る天体は、いずれも不規則形状で、大きさは月程度 (mo-n-sized structures)。互いに一定の間隔をとって同じ軌道面上にある。その周回周期は25時間。

 

 Farihi教授によれば、「65個の天体の運動は、不気味なほど正確で、目を疑う現象だった」という。また、 『天文学では、一つの発見があると、それは宇宙にはざらにあることを意味する』とも。

 

おわりに:宇宙は果てしなく広い。人類が「自我桎梏(じがしっこく)」に陥り、慢心で凝り固まっていると、破滅の道をたどるだけだ。「心の進化 (The Eevolution of the Human Mind)」が今ほど切望されている時代はない。

                         (写真は添付のBBC-Newsから引用)

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