ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

スマホ画面のブルーライト:眠れなくなるって、本当? (BBC-Health, December 17, 2019)

f:id:hiroshinews:20191225051014p:plain

 これまで、就寝前にスマホ画面やパソコンのモニター画面のブルーライトを見つめ過ぎると、ぐっすり眠れなくなるとされて来た。
 しかし、これは本当なのか。Manchester大学の Dr Tim Brownらの研究グループは、ことの真偽を確かめるため、マウスを使った動物実験を実施した。
 
 照明の色とその明るさを変えて、どのような照明が、マウスの体内時計に最も狂いを生じさせるのかを明らかにしようとしたのだ。

 その結果は意外だった。
 照明の色にかかわらず、照明を強くして、まばゆいほど明るい光を浴びせると、夜行性のマウスは、落ちつきを無くした。しかし、照明を弱くし、ブルーと黄色の光を使った実験では、なんとブルーライトを浴びたときのマウスが、よりリラックスした状態になったというのだ。
 f:id:hiroshinews:20191225051156p:plain

 Dr Brownは、この結果を次のように説明する。
 自然界では、日中の、やや白っぽい、あるいは黄色みがかった昼光色の光を浴びると、生き物は目を覚まして活動的になり、太陽が沈んで、たそがれ時 (twilight)になると、辺りは青みを帯びた薄暗がりに包まれて、眠りにつく。

 したがって、薄暗がりの淡(あわ)いブルーライトは、むしろ体内時計のリズムに同調した明かりであり、逆に、白色光あるいは黄色の照明には目を覚まさせ、注意を促す働きがあるという。

 Dr Brownらの研究結果によれば、夜間、スマホ画面の色を黄色に変えると、かえって眠りが妨げられる。むしろ、ブルーライト画面の明るさを落とした方が、眠りを眠りを誘うことになる。

 ただし、Oxford大学の Dr Manuel Spitshanは、Dr Brownらの結論に懐疑的だ。そもそも、マウスの実験結果が、そのまま人間に適用できるのか。スマホ画面のブルーライト論争を決着させるためには、人間を対象にした臨床試験が必要とのこと。

                                                                      (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com