宇宙
ベルギー人は暗い夜が嫌い。だから、夜になると、国中の道路がまばゆいばかりの照明に照らされる。その数 220万個。 添付一枚目の写真は、フランスの宇宙飛行士「Thomas Pesquet (トーマス・ペスケ)」が「国際宇宙ステーション (The International Space Sta…
土星 (Saturn) の第 2の月「Enceladus (エンケラドュウス)」は、直径約 500km。表面が「ice crust (アイス・クラスト)」で覆われている。内部を構成する岩石体は、土星から受ける強力な重力によって歪められ、そのときに発生する内部摩擦熱によっ高温になっ…
宇宙空間を漂う水素 Hやヘリウム Heなどのガスや塵 (dust) は、やがて重力の作用を受けて集まり出し、分子雲(暗黒星雲)を形成する。 [ その巨大な分子雲が自らの重力によって収縮し、崩壊を始めると、星が誕生する。オリオン座分子雲 1 (OMC-1) は、地球から…
南の地平線上に輝く「帆座 (Vela Constellation)」に「super-Earth (巨大地球型惑星)」GJ 1132b が発見されたのは2015年。 その後、イギリスの Keel大学 Dr John Southworth らの研究チームは、チリの「The European Southern Observatory (ヨーロッパ南天天…
アメリカ航空宇宙局NASAの「Mars Atomosphere and Volatile Evolution Mission (火星大気・揮発物質進化探査 Marven)」計画では、火星を周回する探査衛星 (satelite) と火星表面を走り回る探査機 Curiosity (キュオリシティ)」が火星の大気組成に関するデー…
これまでの「地球と生命の歴史」を一挙にくつがえす大発見があった。 太陽系で地球が形成されたのは 46億年前。定説では、その約1億年後に天体が地球に衝突して月ができた。やがて36億年前になると、海底の「hydrothermal vents (熱水噴出口)」に生息する微…
「force (力)」の語源はラテン語「fortis」で、「strong (強い)」の意。 宇宙の賢者ジェダイ・マスター「Yoda (ヨーダ)」が放つ「The Force」は限りなく強大だ。宇宙戦闘機を軽々と空中に浮遊 (levitation) させ、未来をも読み解く。 Lucasfilm の映画「Star…
冷えびえとした晩秋の夜空に、月が煌々と輝くと、辺りの木立は魔力を帯びた光に包まれる。 古来より日本人は、その崇高で神々しい (divine)「お月様」を神と崇め、心静かに手を合わせては、家族の健康と幸せを祈ってきた。 11月14日 (月) は、68年に一度の特…
世間のうわさの信憑性を巡って、「火のないところに煙は立たぬ (There 's no smoke without fire.)」と、よく言われる。 イギリスでは、今、UFO (未確認飛行物体)の「うわさ」でもちきりだ。この数週間、三角形の不思議な物体 (Flying Dorito) が目撃され、写…
この 8月末、太陽表面に突如出現したコロナホール (coronal hole)。このときは、中程度の強さ G2 の「磁気嵐 (geometric storm) 」を引き起こした。しかし、その後、コロナホールは範囲を広げ、今では太陽の赤道付近 (equatorial region) まで達している。 …
「teleportation (瞬間移動)」とは、空間を越えて、瞬時にどこにでも人間や物体を移動させる技術。その原理は「量子の絡み合い (quantum entanglement)」の現象にある。同時に発生した一対の量子 (光子、電子、亜原子粒子など) は、この宇宙において互いに絡…
スコットランドの北西の海を飾るブローチのような島々「The Wetern Isles」、別名「Outer hebrides (アウター・ヘブリディース諸島)。その北と南のユイスト島 (The Uists) と南端の「Barra (バラ島)」の古い岩石から「水素 (hydrogen)」が発見された。この…
上半身は人間で下半身は馬。ギリシャ神話のケンタウルス (Centaurus) だ。南の夜空に、この名前の付いたケンタウルス星座が輝く。その星々の中でも「赤色矮星 (red dwarf star)」に分類される「Proxima Centauri (プロキシマ・ケンタウリ)」は、太陽系に一番…
お盆が過ぎると、朝夕の気温も落ち着く。これからは、海は荒れ始めるが、空の星がずうと美しくなる。月も 18日 (木) は満月に輝く。花火をこの上なく愛でる人もいるが、夜空にあって静かに光を放つ星の輝きと、その奥ゆかしさには、とうてい及ばない。 さて、…
水 (water) は水でも、色々ある。 "It's not pools of water, it's not lakes of water, it's not frozen of water. When we're talking about interior - or magmatic - water, we're talking about water that is locked up in minerals." [ それはプール…
生命体が、この宇宙で生存するためには、恐らく、その惑星が恒星 (stars) から適度な距離を置いて周回し、適度なエネルギーと熱を確保できること、地盤が安定していること、そして、「水 (liquid water) 」の他にも、大気組成が「生物の生態系 (biological e…
6,500 万年前のある日、突如として空に現われた「小惑星 (asteroid)」は、落下を続け、地球に大衝突した。場所はメキシコ南東部の「ユカタン半島 (Peninsula de Yucatan)」沖。 衝突跡には、直径約 160 km のチクシュルーブ・クレーター (Chicxulub crater) …
昨年 3 月に、アメリカ航空宇宙局 NASA の無人探査機 Dawn が、火星と木星のとの間の小惑星帯にあって太陽の周りを回る、直径 950 km の準惑星「ケレス(Ceres)」の周回軌道に入った。あれから、ちょうど1年が過ぎ、現在、Dawn が観測、撮影した膨大なデータ…
水星 (Mercury) は、太陽系 (solar system) の中で太陽に最も近い軌道を周回する惑星。その公転周期は約 88 日で、地球の約 1/4 で太陽を一周する。「素早く動き回る星」と見た古代の人は、ローマ神話の俊足の神「Mercrius (メルクリウス)」に因んで「Mercur…
地球から 40 光年 (light-years) 離れた宇宙に、太陽に似た恒星「かに座 55 番星 A (55 Cancri A)、別名「コペルニクス (Copernicus)」がある。その恒星をわずか 18 時間で一周(公転)する惑星 (planet) が、「かに座 55 番 e (55 Cancri e)」。 地球に比べて…
土星 (Saturn) には、帽子のつばのような大きな環(わ)がある。400 年以上も前に、これを望遠鏡で初めて確認にしたのは、ガリレオ・ガリレイだ。 太陽系の8つの惑星の中で、Jupiter (木星)、Uranus (天王星)、Neptune (海王星)にも薄い環 (faint rings) があ…
アメリカ映画「Capricorn One(カプリコン・1)」が上映されたのは、1977年。その映画では、国家プロジェクトの火星探査の活動が、実は、地球の砂漠上のセットを使って捏造された芝居だった。また、ひと頃、アポロ11号の月面着陸も「ウソ (fake)」だとのうわさ…
夏の夜空にきらめく「天の川 (the Milky Way)」は、私たちが住む太陽系の母なる「銀河 (the Galaxy)」の姿。そこには無数の恒星が円盤状に集合している。 その銀河はどのようにして作られたのであろうか。 この疑問に答えるために、ドイツ「the Max Planck I…
火星 (Mars) と木星 (Jupiter) との間にある小惑星帯 (asteroid belt) の宇宙空間で、太陽の周りを回る準惑星ケレス (dwarf planet Ceres)。2013年、そのケレスから水蒸気が噴出していることを発見したのは、ハーシェル宇宙望遠鏡(Herschel space telescope)…
アメリカ航空宇宙局 (NASA) の探査衛星 New Horizons は、この7月、冥王星 (Pluto)に近接し、その大気観測や撮影に成功した。そのときの膨大な映像データ等が、今、地球に送られ、解析が着実に進められている。 NASA が先週の金曜日 (12月4日)に公開した冥…
地球の水は「すい星 (comets)」や「隕石 (meteorites)」が運んだのか、それとも、元々、地球にあったものなのか、これまで科学者の間で意見が分かれていた。現在は、すい星が運んだとする説が有力だ。 しかし、水は、地球が誕生したときに、既に存在したとす…
「オーロラ (aurora)」とは、「ローマ神話 (Roman mythology)」では、「あけぼの (dawn)」の女神の名前。したがって、ラテン語「aurora」も「曙 (あけぼの)」の意味だ。 オーロラは、「北極光 (Northern Lights)」とも、「aurora borealis 」とも呼ばれる。 …
あの「かぐや姫」が戻って行ったとされる「月」は、どのようにして形成されたのだろうか。アメリカ、コロラド州「The Southeast Research Institute」のDr Robin Canupらの研究グループが、新たな月の形成理論「二段階形成モデル (Twice-baked model)」を科…
地球からおよそ50億kmの距離にあって、太陽を周回する準惑星 (dwarf planet)の「冥王星 (Pluto)」。この7月に、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の探査機「ニューホライズンズ (New Horizons)」が、冥王星に接近して撮影したその映像データは、次々と地球に送信 (…
遙か昔、火星(Mars)には「温暖で湿潤 (warm and wet)」な気候の世界が広がっていた。それが、「冷たく乾燥した (cold and dry)」惑星に変わったのは、なぜか。 アメリカ航空宇宙局 (NASA)が、これまでの火星探査衛星等のデを解析し、その謎に対する答えを導…