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冥王星に「氷の噴火」火山か:探査機ニューホライズンズの映像証拠 (BBC-Science & Environment, November 9, 2015)

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   地球からおよそ50億kmの距離にあって、太陽を周回する準惑星 (dwarf planet)の「冥王星 (Pluto)」。この7月に、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の探査機「ニューホライズンズ (New Horizons)」が、冥王星に接近して撮影したその映像データは、次々と地球に送信 (downlink)され、現在、その解析が進められている。

 解析されて、姿を現わした映像に、驚くべき1枚が見つかった。
 冥王星の赤道付近に広がる「スプートニク平原(Sputnike Planum)」の真南に、高さ数千kmの山脈が数十kmにわたって走っている。その山脈の山頂に「くぼみ(depression)」らしき地形があった。
 映像を拡大すると、それは、まるで、「盾状火山 (shield volcanoes)」の「カルデラ(calderas)」だ。地下からは、おそらく、氷、窒素、アンモニア、メタンなどが、何度も何度も噴出したようだ。これを物語るかのように、カルデラの周辺は、何層にも重なる輪状地形 (hummocky texture)で囲まれている。

 映像で確認された2つの「氷の火山 (ice volcanos)」は、とりあえず、それぞれ「Wright Mons (ライト丘)」と「Piccard Mons (ピカード丘)」と呼ばれるようになったという。

"While the phenomenon has been postulated to occur on several outer Solar System bodies, nothing really convincing has been detected; certainly not in terms of mountain-building.
"
[ これまで、「氷の火山活動 (cryo-volcanism)」は、太陽系外の天体で発生する現象と考えられてきたが、その仮説を実質的に裏付ける証拠、とりわけ山脈の形成に関連した火山活動の証拠は、発見されてこなかった。]

  今回の発見が、「cryo-volcanism」の決定的な証拠となる可能性が高い。

http://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/132FD/production/_86598587_mountains.jpg

 なお、探査機「ニューホライズンズ」は、4機の推進エンジンを再点火し、そのスピードを上げて、氷の天体「2014 MU69」に向かっている。到着は3年後の予定。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com