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一人でいるのがこわい?:それとも一人旅、ソロ活動が好き?(RTE-News, Jul 7, 2023)

Getty Images

  自由気ままな一人旅。旅の目的によって一概に言えないが、一人旅には嫌なこともあれば嬉しいこともある。

 生い立ちや経験は、人それぞれ。だから、趣味・興味、好みの食べ物まで、人によって、みな違うものだ。同じ本を読んでも、同じ映画を観ても、同じ音楽を聴いても、その印象・感動は違うに決まっている。

 

 だから、どんなに「一人旅 (solo travelling)」、「ソロ活動 (solo activities)」が楽しく有意義なものだと言ったところで、お酒が嫌いな人に、日本酒をすすめるようなものだ。他人に、自分の喜びを伝えることは難しいし、ときには、それが何の意味をなさないことさえある。

 

 このRTEの記事は、この点を十分に理解した上で読みすすめる必要がある。

 

1.Increased independence and confidence:自立と自身を深める

 ひとり静かに瞑想にふけったり、禅寺で座禅を組むのもいいが、それとは別に、編み物 (knitting)をしたり、ピアノ・フルートを奏(かな)でる「solo acitivity (ソロ活動)」に打ち込むと、自立と自信 (independence and confidence)が深まるという。

2.You learn more about yourself:自分自身がよく見えてくる

 見たくないものは見ない。聞きたくないものも聞かない。人生、一生勉強だって?そんなもの、まっぴらだ。「Stop thinking twice about doing.(あれこれと深く考えることはさっさとやめて」、なんとなく生きてゆく(to coast through life)方がずっと楽だ。

 しかし、それでは、人間の人間としての成長がとまる。とまるどころか、悪化し、退化することさえある。

 

 新たな発見を求めて、一人旅 (solo travelling)。旅は

 

・life-affirming:人生を前向きにし

・triumphant sense of achievement:成し遂げた勝利の喜び

 

を与えてくれるとも。

Yolanthe Fawehinmi now enjoys solo activities (Yolanthe Fawehinmi/PA)

3.Making new friends:新しい友だちができる

 いつもの生活を、いつものように繰り返していると、新しい友だちがなかなかできないもの。しかし、旅に出ると、同じような考え方、興味を持っている人に出会うチャンスは無限大。

 

4.Reduced  stress and improved mental health:ストレスが緩和され、メンタルヘルスが改善する

 ソロ活動 (doing activities alone)と一人でいる (being lonely)とは違う。Central Lncashire大学の Ms Lowri-Dowthwaite Walshによると、私たちは、だれかと一緒にいるのが自然だとさんざん聞かされているので、一人で時間を過ごすことにためらいを覚えがちだ。

 確かに、人間は社会的な生物 (social creatures)であり、常に仲間を求めるもの。それに孤独(solitidute)にはマイナスのイメージと偏見がつきまとう。

 一人ぽっちでは、さびし過ぎて、とても、ひとりでいられない人もいる。とくに内向的な性格の人に、その傾向が強い。

 しかし、その「solititude (孤独)」。それは、何世紀にもわたって、多くの哲学者、芸術家、詩人、思想家などに親しまれた言葉だ。

 

”Spending time alone enables you to get to know yourself better.Being alone with one’s thoughts and feelings deepens the relationship with oneself.It also allows for more spiritual and philosophical reflection. Being alone in nature has also been shown to improve wellbeing.

[ ひとりで居ると、自分自身がよく見えてくる。ひとり 思考と感情にふけっていると、それらと自分との関わりが深まり、精神的、哲学的な熟考さえ可能となる。さらに自然の中で、ひとりでいると、心の安らぎさえ深まることが知られている。]

 

 だから、一人旅に出かけようと、Ms Walshは呼びかける。旅に出て、「reflective actibity (思索に没頭)したり、自然の中を歩き回ることを勧めたい。もちろん、一人になって、クラフティングに夢中になったり、絵を描くのでも構わないとか。

 

おわりに:「一人旅」と聞くと、どこか遠くの国に旅することを心に浮かべてしまうが、自転車に乗って、これまで行ったことがない近くの街をあてもなく探検することだって、ずいぶんとわくわくするものだ。それに、出会いは何も「ひと」とは限らない。見たこともない小鳥や草花、小さな石碑・石像を発見すると、その喜びはまた格別だ。違った世界を旅した気分になるから不思議だ。

      (写真は添付のRTE-Newsから引用) 

www.rte.ie