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約束の時間が迫っても:あなたは「どうにか なるさ」タイプ? (RTE-News, May 9, 2023)

Why are some people always late?

 カナディアン・ロッキーの頂きに立って、眼下に広がる壮大な景色を眺めていると、「そんなにあくせくせずとも、時間はたっぷりある」との気持ちが胸にこみ上げてくる。

 

 しかし、いざ、都会に戻ると、そうも言ってはおれない。第一、バス・電車、飛行機だって、決められた時間に出発し、決められた時間に目的地に着いてもらわないと、スケジュールが狂って、仕事がうまくいかなくなる。

 つまり、日常生活では、「Being on time (時間どおり)」が求められ、「lateness (遅れ)」は許されないのだ。

 

 ところが、世の中には、いつも学校や会社あるいは会議に遅刻しては、同僚を待たせて迷惑を掛ける人が少なくない。こんな人は、「irresponsible (無責任)」で、礼儀に欠けて「rude (失礼)」で、「time optimist (どうにかなるさ主義)」の人との烙印を押されかねない。

 でも、そんな人にも、実は、他人には言えない複雑な事情が隠されていることがあるという。「The Royal College of Surgens in Ireland (アイルランド王立外科医学院RCSI)」の Dr Trudy Meehanによると、時間をきちんと守れない人には、それなりの理由がある。

 

1.Lack of the ability to be on time:ひとりで時間管理ができない

 常に誰かの指示を受けないと、動けず、なにをするにしても、自分一人ではタイムスケジュールがたてられない人。

 

2.Burden of care:家族の世話の負担

 子どもや年老いた両親を抱えている家庭では、ときに、その世話の負担が重荷となって、思うように日常サイクルが回らないこともある。

3.Invisible disabilities:外見からは分からない脳障害

 脳の状態が「Attension defickit hyperactivity disorde (注意欠如多動性障害 ADHD)」である人にとって、「bein on time (時間を守る)」ことは、大変な作業だ。しかし、周りの人から見ると、その行動は、腹が立つ (take offence)ほど、グズと映ってしまう。

 

4.Optimisim bias:楽観性バイアス

 実際には、差し迫った状況にあっても、時間はたっぷりあると思い込んでしまう性格は、非現実性楽観主義とも呼ばれる。すぐに仕事を済ますことができると考えたり、必要のないことまで、自分の仕事として抱え込んでしまいがちとか。

 

5.Over-connection:他人に関わり過ぎ

 衣類の洗濯に子どもの弁当づくり、居間の片付け。そんな あれこれの他に、他人のことまで二つ返事で引き受けていると、いくら時間があっても「pushed for time (時間が足りない)」に追い込まれてしまう。それで、約束の時間に遅れては本末転倒。

 

6.Not good at planning and organising to be on time:スケジュルール管理が苦手

 スケジュール管理が苦手な人は、そのままにせずに、スケジュールがきちんとできる人の作業習慣に注意を払い、これをお手本にすること。

 

7.Being late is disrespectful is disrespectful:時間に遅れるとは無礼は、無礼 

 時間に遅れる人を「classist(差別的)」あるいは「ableist (身障者差別的) 」に見るのはやめた方がいい。時間に遅れる理由には、プライベートな事情が関係していることもあるからだ。一概に非難したり、叱責するのは社会人として「 disrespectful (無礼)」なふるまいだ。watch

8.Conclusions:結論

 

・”We just need to be more kind and compassionate I think, in general."

 [ 思うに、全体として、(人に対しては)もっと親切で思いやりが必要だ。]

 

おわりに:何ごとをするにしても、『与えられた時間内で、何を優先させ、どのような手順で、どのように実行するか』は、大切な「strategies (行動戦略)」だ。この分野に関心があり、専門的な知識を深めたいと望む人には、「Operations Research」の勉学をすすめる。

                    (写真は添付のRTE Newsから引用)

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